ジーン・ワルツ
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ジーン・ワルツ
著者
海堂尊
発行日2008年3月
発行元新潮社
ジャンル医療ミステリー
日本
言語日本語
形態上製本
ページ数265
コードISBN 978-4-10-306571-5

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『ジーン・ワルツ』は、新潮社から刊行された海堂尊の長編小説
目次

1 概要

2 ストーリー

3 登場人物

3.1 主人公

3.2 帝華大学医学部

3.3 マリアクリニック

3.3.1 妊婦他



4 映画

4.1 出演

4.2 スタッフ

4.3 主題歌

4.4 空にいちばん近い幸せ

4.4.1 キャスト(スピンオフ)

4.4.2 スタッフ(スピンオフ)

4.4.3 主題歌(スピンオフ)



5 脚注

6 関連項目

7 外部リンク

概要

産婦人科学代理母出産を題材に、産婦人科女医の曾根崎理恵の活動と代理母出産疑惑が絡んだミステリーを描く。本作は初の東京を舞台とした作品でもあり、著者の作品で存在が確認された「帝華大学」も登場するが、世界観を共有している「桜宮市を舞台とした他作品とリンクしている部分もある。

小説新潮』で2007年6月号から12月号にかけて連載され、2008年に単行本化。本作品は、2010年度の山本周五郎賞の候補作となる。本作の裏編として2010年に『マドンナ・ヴェルデ』が刊行された。

本作では作中の背景で起こった出来事として北海道の架空の都市「極北市」を舞台に福島県立大野病院産科医逮捕事件を模した事件が描かれている。

執筆時のBGMは、シャ乱Qシングルベッド」、オフコース秋の気配[1]
ストーリー

北海道極北市で産婦人科医である三枝久広が、一人の妊婦の術中死により逮捕された事件が産婦人科医療に大きな衝撃を与えてから半年後、帝華大学医学部産婦人科学教室の女医・曾根崎理恵は発生学講師の傍ら、週一回非常勤の医師として産婦人科医院、マリアクリニックに勤務していた。三枝久広の母、茉莉亜が院長を務めるマリアクリニックは先の逮捕事件の煽りを受けた上に、茉莉亜が末期の肺癌に侵されたことにより閉院が既定路線となり、理恵はその最後の患者である5人の妊婦達と関わっていく。

一方、理恵の同僚の准教授・清川吾郎は理恵が代理母出産に手を出したという不穏な噂を聞きつける。
登場人物
主人公
曾根崎理恵
東城大学医学部出身で帝華大学医学部産婦人科学教室助教。帝華大学で発生学の講師として教鞭を取り、産科医院・
マリアクリニックで非常勤医師として働いている。学生時代から婚姻関係にあるゲーム理論学者、曾根崎伸一郎を夫に持つ。専門は不妊治療顕微鏡下人工授精のスペシャリストとして高い手技を持つ。また患者に肩入れしない冷静さを持ち、その冷静な診察から「クール・ウィッチ(冷徹な魔女)」の異名を持つ。アンチ厚生労働省主義者で、同省が行った政策に対して辛辣な発言をすることもある。清川とは幾度か男女の関係を持ったこともある。
帝華大学医学部
清川吾郎
産婦人科学教室准教授。不妊学会の常任理事も務める。軽妙洒脱で面倒事は好まない性格だが、裏で屋敷教授を誘導して三枝久広逮捕事件に対する産婦人科学会の抗議声明を出させるなど頭も切れる一面もある。また端正な顔立ちもあり、幾多の女性との浮名を流している。「ラパロスコピック・ゴッドハンド(腹腔鏡下手術の神の手)」と言われるほどに手術の腕も高く患者の信頼も厚い。 
屋敷教授
産婦人科学教室教授。優柔不断で厚労省シンパの典型的な保守派。ぐぐもった声で言っていることが聞き取りにくいのが難点。
金田
理恵の発生学の講義を聴いている医学部3年生。講義でおちゃらけた発言をするクラスのムードメーカー。
鈴本
理恵の発生学の講義を聴いている医学部3年生。眼鏡を掛けた真面目な優等生。
マリアクリニック
三枝茉莉亜
マリアクリニック院長。極北市で手術中に妊婦を死亡させて逮捕された産婦人科医・三枝久広の母親。東京にある医師の名門・城崎家に生まれ、かつては城崎家の美人姉妹の一人とされるほどの美人だった。末期の肺癌に侵され、病床に臥している。
妙高みすず
マリアクリニック助産師、55歳前後。マリアクリニックの新生児の八割を取り上げた実績を持つエキスパート。


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