「ジ・エンド」
ビートルズの楽曲
収録アルバム『アビイ・ロード』
英語名The End
リリース1969年9月26日
録音
1969年7月23日、8月5日、7日、8日、15日、18日
EMIレコーディング・スタジオ
ジャンルヘヴィロック[1]
時間2分19秒
レーベルアップル・レコード
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
『アビイ・ロード』 収録曲
キャリー・ザット・ウェイト
(B-9)ジ・エンド
(B-10)ハー・マジェスティ
(B-11)
「ジ・エンド」(The End)は、ビートルズの楽曲である。1969年9月に発売された11作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『アビイ・ロード』に収録された。レノン=マッカートニー名義となっているが、ポール・マッカートニーによって書かれた楽曲。アルバム『アビイ・ロード』のB面の特徴であるメドレー「ザ・ロング・ワン」(The Long One)の8曲目にあたる楽曲で、メドレー全体を締めくくる楽曲となっている。また、ビートルズのレコードで唯一、リンゴ・スターがドラムソロを披露した楽曲ともなっている[2]。
背景・曲の構成本作の歌詞が刻まれた盾
スターのドラムソロをはじめとした各人の楽器のソロパートが含まれている。スターは「ソロを面白いと思ったことは一度もない」と語るなど、ドラムソロを嫌っていて拒否していたが[3]、ジョージ・マーティンの説得により演奏した。このことについてスターは「ジョージ・マーティンに説得された。僕が叩いている間、彼がずっと数を数えていた。時間を稼がなくちゃならなかったから。それで僕は妙ちくりんなタイミングで切り上げることになった。長さが13小節だったからね。とにかく僕はソロを叩いたし、これはあくまで特例だ。やり終えた今は満足してるけどね」と語っている[2]。このドラムソロは、アイアン・バタフライの楽曲「ガダ・ダ・ヴィダ(英語版)」におけるロン・ブッシー(英語版)のドラミングを模したもの[4]。
ドラムソロが終わると、マッカートニー、ジョージ・ハリスン、ジョン・レノン(演奏順)[5]によりギターソロリレーが始まり、各人2小節のギターソロを3回演奏している[6][7]。このセクションは、3人がそれぞれのセクションを演奏することを、ハリスンが提案した[8]。
各人のソロパートの後に、「And, in the end, the love you take/ Is equal to the love you make.(結局、あなたが得る愛は、あなたが与える愛(の量)に等しい)」というメッセージが歌われるという構成になっている。マッカートニーは、「メドレーをちょっと意味のある連句で締めたかったから、シェイクスピアを追求して書いた」とコメントし[9][2]、マッカートニーに多い物語調の歌詞を嫌っていたレノンは「見ろ、アイツだって書こうと思えばこういう哲学的な歌詞が書けるんだ」と皮肉半分に称賛した[10][注 1]。 「ジ・エンド」のレコーディングは、1969年7月23日にEMIレコーディング・スタジオのスタジオ3で開始された。テープ・ボックスには「Ending」と表記されていた[12][2]。
レコーディング