ジン・フィズ
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ジン・フィズ

基本情報
種別ロングドリンク
作成技法シェイク
色無色、白色
グラス   タンブラー
アルコール度数
度数13度[1] - 14度[2]
レシピの一例
ベースドライ・ジン
材料ドライ・ジン …… 45ml
レモン・ジュース …… 15-20ml
砂糖 …… 2tsp
ソーダ水 …… 適量
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ジン・フィズ (Gin Fizz) は、ジンベースのカクテルの一種である。
由来

ジン・フィズは、1888年ニューオーリンズの「インペリアル・キャビネット・サロン」のオーナーであるヘンリー・ラモスが初めて作ったとされている[3]1888年にレモン・スカッシュにジンを加えたカクテルをラモスは「ジン・フィズ」の名称で販売した[3]

「フィズ (fizz)」とは、ソーダ水の泡のはじける「シューッ」という音を表す擬音語である[3]

スピリッツリキュールに甘味(砂糖)、酸味(レモンなど)を加えてシェークし、ソーダ水で割った飲物を「フィズ」と言い、ウイスキー・フィズ、ブランデー・フィズ、カカオ・フィズ、バイオレット・フィズなどがある。

同時期(19世紀半ば)にイギリスで創作されたトム・コリンズはジン・フィズと同じ材料を使い(分量は異なる)、作り方も同じ。使用するグラスがジン・フィズがタンブラーであるのに対し、トム・コリンズはコリンズグラスを用いる。このため、「兄弟カクテル」と呼ばれることもある[4][5]
標準的なレシピ

ドライ・ジン - 45
ml

レモン・ジュース - 15-20 ml

砂糖 - 2ティースプーン

ソーダ水 - 適量

作り方

シェイカーにソーダ水以外の材料と氷を入れ、シェイクする。

上記を氷を入れた
タンブラー(容量240ml程度、または、300ml程度)に注ぎ、ソーダ水を加え、ステアする。

備考

1ティースプーンほどのミルクを加え、味をまろやかにする場合もある。

レモン・スライスを添えてもよい。

ジンベースのフィズ

ジンをベースとした、フィズというスタイルのカクテルは他にもあり、名前を挙げればきりがない(テキサス・フィズ、シルバー・フィズ、ゴールデン・フィズ、ローヤル・フィズなど)のだが、ここでは幾つかレシピを紹介する。
シルバー・フィズ(Silver Fizz)
[6]
ジン・フィズに卵白鶏卵)を加えたもので、水と混ざりにくい卵白をシェイクによって混ぜるため、ジン・フィズを作る時よりも強くシェイクする必要がある。近年ではブレンダーを用いることも多い。
ゴールデン・フィズ(Golden Fizz)[6]
ジン・フィズに卵黄(鶏卵)を加えたもの。作り方はシルバー・フィズと同様。
ロイヤル・フィズ(Royal Fizz)[7]
ジン・フィズに全卵(鶏卵)を加えたもの。作り方はシルバー・フィズと同様。
テキサス・フィズ(Texas fizz)[8][9]
ジン・フィズのレモン・ジュースをオレンジジュースに替えたもの。作り方はジン・フィズと同様。コリンズグラスに注ぐ。スライスしたオレンジを飾ることもある。名称はアメリカのテキサス州に由来する。
オレンジ・フィズ[10]


オレンジ・ジュース = オレンジ半分を絞った程度の量

レモン・ジュース = レモン4分の1を絞った程度の量

ドライ・ジン = 30ml
オレンジ・ジュース、レモン・ジュース、ドライ・ジンをシェイクして、タンブラー(容量240ml程度)に注いで、炭酸水で満たせば完成。
その他
欧米諸国ではフィズ・スタイルのカクテルを、ジン・フィズに各種リキュールを入れて作る。
出典^ 桑名伸佐監修『カクテル・パーフェクトブック』日本文芸社、2006年、59頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-537-20423-0。 
^ YYT project編『おうちでカクテル』池田書店、2007年、68頁。ISBN 978-4-262-12918-1。 
^ a b c 『カクテル教室』保育社、1996年、77頁。ISBN 9784586508877。 
^ “トム・コリンズ”. サントリー. 2019年3月8日閲覧。
^ 斎藤都斗武、佐藤淳『カクテルの図鑑』マイナビ出版、2013年、43頁。ISBN 9784839946234。 
^ a b 吉田芳二郎『洋酒入門』(第二版)保育社、1992年、82頁。ISBN 978-4-586-50828-0。 
^ Robyn M. Feller. The Complete Bartender (Updated). Penguin. p. 303. ISBN 9781101220740 
^ 斎藤都斗武、佐藤淳『カクテルの図鑑』マイナビ出版、2013年、42頁。ISBN 9784839946234。 
^ THE PLACE『カクテル事典』学研パブリッシング、2014年、79頁。ISBN 9784058003206。 
^ 片方善治『洋酒入門』社会思想社、1959年、129頁。 










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