ジョー・バイデン
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ジョー・バイデン
Joe Biden

大統領公式肖像(2021年3月3日)
アメリカ合衆国
第46代大統領
任期2021年1月20日 – 現職
副大統領カマラ・ハリス
アメリカ合衆国
第47代副大統領
任期2009年1月20日2017年1月20日
大統領バラク・オバマ
アメリカ合衆国
デラウェア州選出上院議員
任期1973年1月3日2009年1月15日
ニューキャッスル郡
郡議会議員(英語版)
任期1970年11月4日1972年11月8日

出生 (1942-11-20) 1942年11月20日(81歳)
アメリカ合衆国
ペンシルベニア州スクラントン
政党 民主党
受賞教養学士(デラウェア大学・1965年)
法務博士(シラキューズ大学法科大学院・1968年)
大統領自由勲章
出身校デラウェア大学
シラキュース大学ロースクール
配偶者ネイリア・バイデン
(1966年8月 - 1972年12月)
ジル・バイデン[注釈 1]
(1977年6月 - )
子女ボー・バイデン
(1969年2月 - 2015年5月)
ハンター・バイデン
(1970年2月 - )
ナオミ・バイデン
(1971年11月 - 1972年12月)
アシュリー・バイデン
(1981年6月 - )
宗教キリスト教カトリック
署名

ジョー・バイデン(英語: Joe Biden、発音: [d?o? ?ba?d?n] ( 音声ファイル))、本名:ジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア(Joseph Robinette Biden Jr.)、1942年11月20日 - )は、アメリカ合衆国政治家弁護士。同国第46代大統領[1](在任: 2021年1月20日 - )。史上最年長にしてアメリカ合衆国史上最高齢の大統領である[2][3]

民主党に所属し、ニューキャッスル郡議会議員、デラウェア州選出連邦上院議員副大統領を歴任した後、2021年1月20日に78歳で大統領に就任した。ジョン・F・ケネディ以来2人目のカトリックの大統領であり[4]ジェームズ・ブキャナン以来2人目のペンシルベニア州出身の大統領でもある[5]
来歴

1942年11月20日、ペンシルベニア州スクラントンに誕生し、デラウェア州ニューキャッスル郡で育った。アイルランドカトリック中産階級の家庭の生まれである[4]。子供のころは吃音に悩み鏡の前でアイルランドの詩を朗読するという独自の発声練習で克服したという。高校・大学ではアメフトに夢中になった[4]

デラウェア大学で学んだ後、シラキュース大学法務博士号を取得[6]。ロースクールを経て1969年弁護士となり、1970年にデラウェア州のニューキャッスル郡議会(英語版)議員に選出された[4]1973年1月に29歳でデラウェア州から連邦議会上院議員に当選し、アメリカ史上5番目に若い上院議員となった[7]。同年12月にクリスマスの買い物に出かけた妻と娘を交通事故で失った[7]。1977年6月に現在の妻であるジルと再婚している[4]

1973年1月から2009年1月まで連続6期も連邦上院議員を務め、外交・刑事司法・薬物問題に取り組み、上院司法委員会(英語版)の委員長や上院外交委員会の委員長などを歴任した[4][7]。政策実現を重んじる調整型の政治家として党派を超えた信頼を確立した[4]

1991年1月の湾岸戦争に上院議員として反対し、東ヨーロッパへのNATOの拡大と1990年代のユーゴスラビア紛争への介入を支持した。2002年イラク戦争承認決議を支持したが、2007年のアメリカ軍増派には反対した。また、1987年1月から1995年1月まで上院司法委員会の委員長を務め、麻薬政策・犯罪防止・市民の自由に関連する問題を扱っていた。バイデンは暴力犯罪取締法と女性に対する暴力法の成立に向けた取り組みを主導し、ロバート・ボーククラレンス・トーマス最高裁判所長官への指名を監督した。

2008年アメリカ合衆国大統領選挙バラク・オバマと並んで副大統領に当選した後に上院議員を辞任した。4番目に在職期間の長い上院議員だった[8]。オバマとバイデンは2012年アメリカ合衆国大統領選挙においても再選され、2期8年に渡って務めた。副大統領としてバイデンはリーマンショックの不況に対抗するために2009年にインフラ支出を監督した。バイデンの議会の共和党との交渉は、オバマ政権が税制の行き詰まりを解決した2010年税制救済法、債務上限危機を解決した2011年予算管理法、差し迫った財政の崖に対処した2012年アメリカ納税者救済法などの法案を通過させるのを助けた。外交政策ではアメリカ合衆国およびロシア連邦との間で新START条約の成立に向けた取り組みを主導し、リビアへの軍事介入を支持し、2011年12月のアメリカ軍の撤兵までイラクに対するアメリカの政策を所管した。2012年12月のサンディフック小学校銃乱射事件の後、バイデンはアメリカにおける銃暴力の原因に対処するために設立された「銃暴力タスクフォース」を率いた[9]

2015年5月に長男のボー・バイデン脳腫瘍で亡くし、失意から2016年アメリカ合衆国大統領選挙への出馬を見送った[7]2017年1月にオバマ大統領はバイデンに大統領自由勲章を授与した[10]
大統領選挙

2019年4月、2020年アメリカ合衆国大統領選挙への立候補を発表した。2020年2月から各州で始まった予備選挙・党員集会で急進左派候補バーニー・サンダースらを破って勝利し[7]、6月には党の指名を確保するために必要な1991人の代議員数の.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}閾値(しきいち)を満たした。2020年8月11日にバイデンは2020年アメリカ合衆国大統領選挙の副大統領候補として上院議員であるカマラ・ハリスを発表した[11]

11月3日に大統領選挙が実施され、11月7日ABCAP通信CNNFOXニュースNBCニューヨーク・タイムズロイターなどの主要メディアは現職のドナルド・トランプを破って勝利を確実にしたことを報じた[12]。12月14日に各州で選挙人による投票が実施されたが、誓約違反投票は発生せず、過半数の306人の選挙人を獲得しての当選を確実にし[13]2021年1月6日から1月7日の連邦議会の上下両院合同会議において、その投票結果が承認された[14]1月20日正午の就任式を経て第46代大統領に就任した[15]ジョン・F・ケネディ以来のカトリック教徒の大統領であり[4]、また就任時の年齢は78歳という歴代最高齢の大統領である[3]。2022年11月20日には80歳の誕生日を迎えた。これは現職の大統領としては初めてである。

2023年4月25日、翌年の大統領選挙への再選出馬を正式に表明した[16]。再選された場合、任期終了時は86歳になる[17]
大統領就任前の経歴
少年・学生時代

1942年11月20日、ペンシルベニア州スクラントンにて父ジョセフ・バイデン・シニア(Joseph Robinette Biden Sr.)と母キャスリーン・ユージニア・フィネガン(Catherine Eugenia Finnegan)の間に4人兄弟の長男として誕生した[18][19]。父親のジョセフ・バイデン・シニアは20代のころはヨット狩猟自動車などの趣味に熱中するなど、非常に裕福な生活を送っていた。しかし長男であるジョーが生まれたころには、彼は数件の事業に失敗し、その為にジョーの母方の祖父母に当たるフィネガン夫妻と数年に渡って同居しなければならなくなるなど、バイデン一家は苦しい生活を送っていた[20]


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