ジョージ・R・R・マーティン
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ジョージ・R・R・マーティン
第75回「世界SF大会」にて(2017年)
誕生George Raymond Richard Martin
(1948-09-20) 1948年9月20日(75歳)
ニュージャージー州ベイヨン
職業SF作家ファンタジー作家
国籍 アメリカ合衆国
活動期間1971 -
ジャンルSFファンタジー
代表作『氷と炎の歌』シリーズ
主な受賞歴世界幻想文学大賞ヒューゴー賞ネビュラ賞ローカス賞
デビュー作「ヒーロー」
ウィキポータル 文学
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ジョージ・レイモンド・リチャード・マーティン(George Raymond Richard Martin、1948年9月20日 - )は、アメリカ合衆国SF作家ファンタジー作家編集者テレビプロデューサー脚本家ニュージャージー州ベイヨン生まれ。ノースウェスタン大学卒業。SF作家としてはジョン・ヴァーリイマイクル・ビショップヴォンダ・マッキンタイアらと同じく70年代に気を吐いた「レイバー・デイ・グループ[注 1]」の一員に数えられる。

ジョージ・R・R・マーティンと表記されることが多い。
略歴

ジョージ・R・R・マーティンは1948年9月20日ニュージャージー州ベイヨンにて生まれる[2]。幼少期のマーティンは、コミック・ブックの熱心な読者・蒐集家でもあった。ハイスクール在学時、編集部へ送った手紙がファンタスティック・フォー #20(1963年11月刊)に掲載された。マーティンはこの手紙が注目されたことで、作家になることを考え始めた[3]

1970年代初頭マーティンは短編を執筆し始めるが、プロの文筆家としての道のりは容易ではなかった(ある一つの作品は、42もの雑誌に掲載を拒絶された)。しかし彼はくじけず、後に幾つものヒューゴー賞ネビュラ賞を受賞するようになる。ヒューゴー賞、ネビュラ賞にノミネートされた最初の作品は、1973年アナログ誌に掲載された短編 With Morning Comes Mistfall (1973) である。この作品は両賞を取り逃がすが、マーティンはさほど深く気にすることも無く、〈ヒューゴー・アンド・ネビュラ・ルーザーズ〉クラブに加わることは、自分にとって十分に大きな実績だと捉えた[4]

彼の作品の多くはファンタジーやホラーであるが、初期の幾つかの作品に《一千世界(サウザンド・ワールズ)》または The manrealm として知られる共通の世界観、未来史を舞台にしたサイエンス・フィクション作品がある。またポリティカル・ミリタリー作品も手がけており、ハリイ・タートルダヴ編のアンソロジー The Best Military Science Fiction of the 20th Century に収録されている Night of the Vampyres (1975) などがある[5]

1980年代に入り、彼はテレビの場にもその活動を広げ、また編集者としても動き始める。CBSのテレビシリーズ『トワイライト・ゾーン』や『美女と野獣』TVシリーズの脚本に参加し、モザイク・ノベル《ワイルド・カード》アンソロジーの編集を行っている。また、ガードナー・ドゾワと共同してクロスジャンル・アンソロジーの編集も行っている。

1991年になってマーティンは再び長編小説の執筆を開始し、1996年ハイ・ファンタジー・シリーズ『氷と炎の歌』の第1巻『七王国の玉座』を上梓する。薔薇戦争アイヴァンホーに着想を得たこのシリーズは、2016年の段階で全7巻を予定している。第4巻『乱鴉の饗宴』は2005年ニューヨーク・タイムズウォールストリート・ジャーナルのベストセラー・ランキングのナンバー1となり、2006年にはクィル賞や英国幻想文学大賞にノミネートされた[6]。このシリーズは多くの著作家[7]や一般読者[8]、批評家[7]により高い評価を得ている。第5巻『竜との舞踏』もまたニューヨーク・タイムズなど数々のベストセラー・ランキングのナンバー1となっている。

2011年からはHBOにおいて『氷と炎の歌』に基づいたドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』が放送され、2019年5月に全8シーズンで完結した[9]。マーティンは製作総指揮および脚本家としてこのシリーズに参加している。

マーティンはジャーナリズム学の講師でもあり(博士号を取得している)、チェス・トーナメントのディレクターも務めている。また趣味として中世を題材にしたミニフィギュアや[10]、そして現在にも続くコミック・ブックの収集を行っており、その蔵書にはスパイダーマンファンタスティック・フォーの初版が含まれている。彼はインターネットに対しても意欲的であり、「私はeメールインターネットに使っているマシンとは完全に別のマシンで執筆を行っているため、ウイルスワームなどの悪夢へある程度の備えをしている。... 私は純DOSマシン上でWordStar 4.0を使い執筆している」と述べている[11]

2021年2月、HBOのためにロジャー・ゼラズニイの『ロードマークス』の映像化を製作すると報道された[12]。ゼラズニイとは自ら主宰するシェアード・ワールドSF小説「ワイルド・カード」でコラボレーションしている。

2022年2月、マーティンが製作にかかわったゲーム『ELDEN RING』が発売された[13][14]

2022年8月、マーティンが製作総指揮を務める、『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚スピンオフドラマシリーズ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が放送開始された。

2023年4月、マーティンも製作総指揮及び脚本家として加わり、『七王国の騎士』を原作としたドラマシリーズの製作が発表された[15]
作風

批評家はマーティンの作品を、暗く冷笑的であると評している[16]。長編としては第一作となる Dying of the Light (1977) は、惑星軌道の異変により太陽が遠ざかって行き、殆ど廃棄された惑星を舞台とし、以降の作品のトーンの多くを備えている。この作品、および他の多くの作品は、抑鬱的な雰囲気を持っている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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