ジョージ・マッセンバーグ
George Massenburg
出生名George Y. Massenburg
出身地 アメリカ合衆国・メリーランド州ボルチモア
ジャンルカントリー・ミュージック、ソウルミュージック、ジャズ、フュージョン、ブラック・コンテンポラリー、ポップ・ミュージック、ロック
職業Producer / Engineer
活動期間1973年 -
共同作業者アース・ウィンド・アンド・ファイアー, ジャーニー, ケニー・ロギンス, リンダ・ロンシュタット, リトル・フィート, ランディ・ニューマン, ライル・ラヴェット
ジョージ・マッセンバーグ(George Y. Massenburg)はアメリカ合衆国・メリーランド州ボルチモア 出身の音楽プロデューサー・レコーディング・エンジニア および、George Massenburg Labs 社の音響製品に関する設計開発とCEOを務める人物。1972年にAESで発表した「パラメトリック・イコライザー」 (Parametric Equalization
) の基礎理論提唱者としても知られている。15歳の頃、マッセンバーグは電気機器の研究所とレコーディング・スタジオの両方をパート・タイムで掛け持ちして働いていて、通っていたバルチモア工科大学とジョンズ・ホプキンス大学では電気工学を専攻していたが、学業に戻ることなく2年生の時に大学は退学してしまった。
そして、1972年5月2日?4日にかけて開催された第42回 オーディオ工学会においてマッセンバーグは「パラメトリック・イコライザー」 (GMLサイト内にある当時の論文「 ⇒PARAMETRIC EQUALIZATION」) と題された技術論文を発表し、その内容は専門誌や業界紙に掲載され全世界に論文は公開され注目を集める事となった。その後、1973年?1974年にはパリの Europa Sonar Studios でチーフ・エンジニアを務め、数年間はヨーロッパを活動の拠点として、音響機器設計とフリーランス・エンジニアとして活動していた。
マッセンバーグは過去30年間に200枚を超える沢山のアルバム制作に関わってきて、その中には アース・ウィンド・アンド・ファイアー、ジェームス・テイラー、ジャーニー、ケニー・ロギンス、リンダ・ロンシュタット、リトル・フィート、TOTO、ランディ・ニューマン、ライル・ラヴェット、フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズ らがいて、とても幅広い音楽ジャンルをこなしてきた。それと同時に沢山のレコーディング・スタジオの設計や運営にも関わっていて、特にメリーランド州ハント・バレーの「 ITI スタジオ 」、ロサンゼルスの「 コンプレックス・スタジオ 」などが有名で、スタジオ音響設計でも様々なスタジオに関わってきて、カリフォルニア州マリン郡の「 スカイウォーカー・サウンド 」などでのスタジオ設計実績がある。
GMLAESコンベンション
マッセンバーグの設計する機器は、1982年に設立された GML ( ⇒George Massenburg Labs) から製品化されていて、プロフェッショナル市場向けとしてのデジタル機器に対応した解像度と帯域幅を目指した製品開発を行っている。特にデジタル・ドメイン製品に関しては、音声信号がデジタル機器に入力されデジタル信号へ変換?アナログへ再変換して再生するまでのプロセスの中で、アナログ/デジタル/アナログと変換を繰り返す部分に対する改善を繰り返し、目標を達成させる為の研究開発に努力を続けている。GML社設立当初からの製品群にはアナログ機器も数多くあり「GML #2032 パラメトリック EQ」「GML #8200 パラメトリック EQ」「GML #8300 Head Amp」そしてカスタム・ビルドされたミキシング・コンソールや、ミキシング・コンソール用の「フェーダー・オートメーション」「小型サブ・ミキサー」などがあり、スタジオで使われる録音用音響機器に関する一連の機種がGML社から製品化されている。特に、8200イコライザーは音楽産業では一種のデファクトスタンダード的存在であり、あらゆるレコーディングスタジオで使用されている。