ジョン・ウィック
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ジョン・ウィック
John Wick

監督チャド・スタエルスキ
デヴィッド・リーチ[1][2]
脚本デレク・コルスタット
製作ベイジル・イヴァニク
デヴィッド・リーチ
エヴァ・ロンゴリア
マイケル・ウィザリル
製作総指揮キアヌ・リーブス
出演者キアヌ・リーブス
ミカエル・ニクヴィスト
アルフィー・アレン
エイドリアンヌ・パリッキ
ブリジット・モイナハン
ディーン・ウィンタース
イアン・マクシェーン
ランス・レディック
ジョン・レグイザモ
ウィレム・デフォー
音楽タイラー・ベイツ
ジョエル・J・リチャード
撮影ジョナサン・セラ
編集エリザベート・ロナルズ
配給 サミット・エンターテインメント
ポニーキャニオン
公開 2014年10月24日
2015年10月16日
上映時間101分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$20,000,000[3]
興行収入$43,037,835[3]
$88,761,661[3]
3億3100万円[4]
次作ジョン・ウィック:チャプター2
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『ジョン・ウィック』(原題: John Wick)は、2014年に公開されたアメリカ合衆国アクションスリラー映画。最近亡くなった妻からの最後の贈り物である子犬を殺した男たちに復讐するために引退から復帰した凄腕の殺し屋ジョン・ウィックの復讐劇を描く。製作総指揮・主演:キアヌ・リーブス、監督:チャド・スタエルスキデヴィッド・リーチ[注 1]R15+指定。日本版のポスター等で使われたキャッチコピーは「見惚れるほどの、復讐。」

主人公のジョン・ウィックについては、ジョン・ウィック (架空の人物)を参照。
概要

日本のマーシャル・アーツ[5]殺陣[6]、アニメ[7]、香港映画のカンフー[8][9]マカロニ・ウェスタン[10]、らから影響を受けたアクションは、ガンとカンフーを組み合わせた“ガン・フー”という新たな銃術を表現しており[2]、キアヌ・リーブスは「現実世界とアンダーワールドの世界を両立させたような内容で、こういう映画に回帰したかった。人生を懸けた映画だ」と語っている[2]

本作の成功でシリーズ化され、続編『ジョン・ウィック:チャプター2』が2017年、第三作の『ジョン・ウィック:パラベラム』が2019年、第四作の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が2023年に公開された。
ストーリー

かつて裏社会にその名を轟かせた凄腕の殺し屋ジョン・ウィックは、5年前に出会った最愛の女性ヘレンと平穏に暮らすため、裏社会から足を洗う。しかし物語の冒頭、ヘレンは病で亡くなりジョンは生きる希望を失うが、彼女の葬儀の夜に一匹の子犬が届けられる。ヘレンは残される夫を心配してこの子犬を手配しており、その存在がジョンの新たな希望となりつつあった。その矢先、ジョンの愛車フォード・マスタング・BOSS429を狙った若者の強盗に家を襲われ、車だけでなく子犬の命まで奪われてしまう。わずか数日のうちに大切なものを失い、踏みにじられたジョンは、復讐のために裏社会へ戻ることを決意する。

強盗の正体は、ニューヨークを拠点に大勢力を築くロシアンマフィア「タラソフファミリー」のボスであるヴィゴ・タラソフの息子、ヨセフが率いるグループだった。実はジョンは元々タラソフファミリーの暗殺者であり、組織の現在の繁栄もジョンの活躍に依るところが大きかった。そのため、その実力と恐ろしさを知るヴィゴは失態を犯したヨセフを打擲し、すぐにジョンに交渉と説得を試みるものの、無言で電話を切られる。息子を守るために仕方なく手下達にジョンの家を襲撃させるが、ヴィゴの予想通り、彼は全員を返り討ちにする。ヴィゴは懸賞金200万ドルでジョンの暗殺を殺し屋達に公示し、ヴィゴと旧知の仲で、ジョンの親友でもある狙撃が専門の殺し屋マーカスにも声をかける。

ジョンは情報収集のため、殺し屋達が利用し、掟によって守られている「コンチネンタル・ホテル」を訪れる。ホテルのオーナーであり、裏社会の情報に精通するウィンストンからヨセフの居場所を得たジョンは、彼のいるナイトクラブを単身で襲撃する。ジョンは彼の護衛達を次々に殺害していくが、標的のヨセフには間一髪で逃げられ、腹部に重傷を負う。

戻ってきたホテルで治療を終えて眠りにつこうとするジョンだが、懸賞金の増額に目が眩んでコンチネンタルの掟を破った旧知の女暗殺者パーキンズに襲撃される。この様子を狙撃銃のスコープ越しに見たマーカスが、わざと狙いを外して銃弾を射ち込んだことで間一髪で襲撃に気付いたジョンは、彼女を迎え撃ち、拘束した上でヴィゴの隠し資産の場所を聞き出す。彼女の身柄を隣室にいた顔馴染みの殺し屋ハリーに預けて現地に向かうジョンであったが、パーキンスはハリーの油断を突いて彼を殺害するとホテルを脱出する。

ジョンは教会に隠されていた資産や秘密情報を燃やしてヴィゴを誘き出し襲撃するが、返り討ちにあって拘束されてしまう。ヴィゴは再びジョンの説得を試みるも完全に決別することになり、部下に殺害を命じてその場から去る。ジョンはマーカスの狙撃に助けられて拘束を抜け出し、ヴィゴを追いかけ逆に銃を突きつけて形勢逆転する。諦めたヴィゴは息子の居場所を教えて解放され、間もなくしてジョンはヨセフの潜伏先を襲撃して復讐を果たす。

ホテルをチェックアウトしたジョンは街角でマーカスと再会し、親しく会話を交わす。しかし、その現場をパーキンズに目撃され、彼女の連絡を受けて、息子を殺されジョンへの復讐を企てるヴィゴはマーカスの裏切りを知る。ヴィゴはマーカスを彼の自宅で待ち伏せすると、自ら彼を拷問して殺害し、また、これをあえてジョンに伝えることでマーカス邸へ誘き出す囮とする。後をパーキンズに任せ、ニューヨークからの脱出を図るヴィゴであったが、彼女はコンチネンタルの掟を破ったためにウィストンに粛清され、またウィンストンはジョンにヴィゴの行き先を遠回しに伝える。

ジョンは、移動中のヴィゴの車列を襲撃し、彼の部下を次々と葬っていく。最後はヴィゴとの一騎討ちとなり、ジョンも重傷を負うが、彼の殺害を果たす。満身創痍の状態で現場を離れたジョンは、無人の動物病院に侵入すると動物用の薬品や器材で応急処置を行う。そこで安楽死を待つ1匹の犬が目に留まったジョンは、それを連れ出すと、夜の街へと消えていった。
登場人物・キャスト
主人公
ジョン・ウィック(ジョナサン・ウィック[注 2]
演 - キアヌ・リーブス、日本語吹替 - 森川智之かつて「ババヤガー」や「ブギーマン(闇の者)」などと呼ばれて恐れられた伝説的な殺し屋[注 3]。現役時代はどんな不可能な暗殺も成し遂げ、「3人の男を鉛筆1本で殺した」など数々の伝説を残すも、最愛の女性ヘレンと出会ったことで5年前に引退した。亡くなったヘレンが残した子犬を無残に殺されたことから、かつての雇い主ヴィゴ・タラソフの息子ヨセフとその仲間たちに復讐するべく、再び殺しに手を染めることを決める。メインアームはH&K P30L(コンペンセイター付き)、サブにグロック26を使用。


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