ジョン・ウィック:チャプター2
John Wick: Chapter 2
監督チャド・スタエルスキ
脚本デレク・コルスタッド
原作キャラクター創造
デレク・コルスタッド
製作ベイジル・イヴァニク
エリカ・リー
製作総指揮ジェフ・ワックスマン
ロバート・ベルナッキ
デヴィッド・リーチ
ケヴィン・フレイクス
ヴィシャル・ルングタ
出演者キアヌ・リーブス
コモン
ローレンス・フィッシュバーン
リッカルド・スカマルチョ
ルビー・ローズ
ジョン・レグイザモ
イアン・マクシェーン
音楽タイラー・ベイツ
ジョエル・J・リチャード
撮影ダン・ローストセン
編集エヴァン・シフ
製作会社ライオンズゲート
サンダー・ロード・ピクチャーズ
『ジョン・ウィック:チャプター2』(原題: John Wick: Chapter 2)は、2017年に公開されたアメリカ合衆国のネオ・ノワール・アクション・スリラー映画。前作同様R15+指定。監督はチャド・スタエルスキ、脚本・原作はデレク・コルスタッド。
『ジョン・ウィック』の続編であり、前作から5日後に起こった出来事を描く。キアヌ・リーブス、コモン、ローレンス・フィッシュバーン、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、ジョン・レグイザモ、イアン・マクシェーンが出演する。キアヌ・リーブスとローレンス・フィッシュバーンが共演するのはマトリックス3部作以来である。
日本版のポスター等で使われたキャッチコピーは「伝説の殺し屋VS世界中の殺し屋」。
続編『ジョン・ウィック:パラベラム』が2019年に公開された[3]。 前作から5日後。アブラム・タラソフのアジトから愛車を取り戻したジョン・ウィックは、かつての借り(「誓印」)があるイタリア系犯罪組織カモッラの幹部サンティーノ・ダントニオから暗殺の依頼を受ける。今度こその引退を決意していたジョンは断るが、その代償として亡き妻との想い出が残る家が爆破される。ジョンは、ウィンストンの助力を得ようとするも、誓印の掟は絶対だとし、サンティーノの依頼を受けることを勧める。諦めたジョンは、サンティーノより父の跡を継いだ実の姉ジアナの抹殺を要求される。 ローマへやってきたジョンは、当地で準備を行い世界各地の犯罪組織たちを束ねる「主席連合」に就任しようとしているジアナを殺す。カシアンら彼女の護衛らと戦い地下墓地へ逃げ込んだジョンは、今度は口封じを狙うサンティーノの部下アレス率いる一団に襲われる。アレスを振り切り再度カシアンと殺し合うジョンは、偶然コンチネンタル・ホテルに飛び込み停戦状態となる。そしてバーでカシアンと再戦を誓いあったジョンはローマを後にする。 サンティーノはジョンに700万ドルの賞金を掛け、ニューヨーク中の殺し屋に公示する。サンティーノを狙いニューヨークへ戻って来たジョンは、次々と殺し屋らに命を狙われるが返り討ちにしていく。その中のカシアンとは地下鉄での死闘の果てにジョンが勝利する。ジョンは主席連合には属さないニューヨーク地下犯罪組織の王であるバワリー・キングを頼る。ジョンはキングにサンティーノを殺す利益を説き、キングは一丁の拳銃と弾丸7発、そしてサンティーノの居場所の情報をジョンに与える。 美術館へ乗り込んだジョンは、迎撃に現れたサンティーノの部下達を葬っていく。アレスも駆けつけサンティーノを護衛しながら、最期はジョンとの一騎打ちに臨むが返り討ちにされる。美術館を脱したサンティーノはコンチネンタル・ホテルに逃げ込み、ホテル内では殺しをしてはいけない掟を盾にジョンを挑発する。しかし、ウィンストンが止めようとする中、ジョンは躊躇なくサンティーノを射殺する。 焼け落ちた自宅に戻り思い出の品を見つけたジョンはウィンストンから公園へ呼び出しを受ける。ウィンストンはジョンが主席連合によって世界中の殺し屋から命を狙われること、掟を破ったためにコンチネンタルのサービスを今後利用できなくなることを伝える。そして長年の友情に対する餞別として聖印を渡し、暗殺指令を1時間差し止めるのでその間に逃げろという。ジョンは誰が殺し屋かもわからない雑踏の中を愛犬と共に走り去る。
あらすじ
登場人物・キャスト
主人公
ジョン・ウィック
演 - キアヌ・リーブス、日本語吹替 - 森川智之[4]引退した伝説的な殺し屋。「ブギーマン(闇の者)」として恐れられる。ジョナサンの名で呼ばれることもある。前作のラストで助けたピットブル犬と暮らす(名前はない)。かつて引退するためにサンティーノに貸し(誓印)を作ったために、誓印の掟によって彼の依頼を受けざるを得なくなる。さらに中盤ではサンティーノがジョンの暗殺を公示したために、ニューヨーク中の殺し屋たちから命を狙われることとなる。
カモッラ
サンティーノ・ダントニオ
演 - リッカルド・スカマルチョ、日本語吹替 - 櫻井孝宏[4]イタリア系犯罪組織「カモッラ」の幹部。かつてジョンの仕事の手助けをした貸しがあり、その際の「誓印」のメダルを所持している。父の後を姉のジアナが継いだことをよく思っておらず、「誓印」の掟によってジョンに彼女を暗殺するように命令し、最初に拒否した時は彼の家を爆破する。初めからジョンを生かすつもりはなく、ジアナ殺しが成功すると、部下のアレスに口封じのために襲わせ、さらに700万ドルの懸賞金を掛けてニューヨーク中の暗殺者に彼の命を狙わさせる。劇中では主席連合の一員となることでニューヨークの裏社会を牛耳る野望を抱いているとジアナから語られるのみだが、未公開シーンでは主席連合の特権を利用してオーレリオから「金貨」を強奪したり、掟を無視した強引な裏社会の「改革」を行おうとしてウィンストンに苦言を呈されるなどの場面がある。
アレス
演 - ルビー・ローズ、日本語吹替 - なし(原語音声)サンティーノのボディガードで暗殺者。唖者であり、手話で会話する。サンティーノの忠実な部下としてジョンの命を狙う。
ジアナ・ダントニオ
演 - クラウディア・ジェリーニ
カシアン
演 - コモン、日本語吹替 - 俊藤光利[4]ジアナのボディガードで暗殺者。ジョンの旧友でもあり、暗殺の腕はほぼ互角。敬愛していたジアナを殺されたためジョンの命を狙う。互いの力量を知り尽くしており、プロの殺し屋の礼儀として苦しまずに殺してやると誓い合う。
コンチネンタル
ウィンストン
演 - イアン・マクシェーン、日本語吹替 - 安原義人[4]コンチネンタルの代表であり、「コンチネンタル・ホテル・ニューヨーク」のオーナー兼支配人[5]。ジョンの親友で、彼に敬意を払い、彼を軽く見る者に忠告を行う。コンチネンタルの代表として殺し屋の世界で絶大な力を持ち、掟を破った者には容赦しない。