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ジョロウグモ
Trichonephila clavata
(2007年10月6日、東京都)
分類
界:動物界 Animalia
亜界:真正後生動物亜界 Eumetazoa
門:節足動物門 Arthropoda
亜門:鋏角亜門 Chelicerata
綱:クモ綱 Arachnida
目:クモ目 Araneae
亜目:クモ亜目 Opisthothelae
下目:クモ下目 Araneomorphae
上科:コガネグモ上科 Araneoidea
科:ジョロウグモ科 Nephilidae
属:ジョロウグモ属 Trichonephila
種:ジョロウグモ T. clavata
学名
Trichonephila clavata
L. Koch, 1878
シノニム
Nephila clavata L. Koch, 1878
Nephila clavatoides Schenkel, 1953
Nephila clavata cavaleriei Schenkel, 1963
ジョロウグモ(女郎蜘蛛、上臈蜘蛛、学名: Trichonephila clavata)は、クモ目ジョロウグモ科ジョロウグモ属に属するクモである。夏から秋にかけて、大きな網を張るクモである。大型の造網性のクモで、コガネグモと共に非常によく知られたクモである。コガネグモと混同されることが多いが、系統的にはやや遠いとされる。コガネグモよりはるかに大きくて複雑な網を張り、網の糸は黄色を帯びてよく目立つ。
和名は女郎に由来すると一般的には考えられているが、一方で上臈(じょうろう)から来ているとも言われている。 性的二形が大きく、成体の体長は雌で17?40mmなのに対して、雄では6?12mmと雌の半分以下である。形はほぼ同じで、腹部は幅の狭い楕円形で歩脚は細長い。成熟した雌の腹部には幅広い黄色と緑青色の横縞模様があるのが特徴であり、腹部下面に鮮紅色の紋がある。ただし、成熟する寸前までは雄のような斑模様が見られる。雄は雌に比べて小さく、色も褐色がかった黄色に濃色の縦じま混じりの複雑な模様がある。歩脚は暗い褐色に黄色の帯が入る。 幼体と亜成体は複雑な斑模様を持つ。 春に孵化し、雄で7回ほど、雌で8回ほど脱皮を繰り返して成体となる。成熟期は9?10月ごろで、この時期に交尾が行われる。交尾は雌の脱皮直後や食餌中に行われる。これは、交尾時に雌が雄を捕食してしまう危険があるため。10?11月ごろに産卵、樹木や建物等に白色の卵嚢をつくり、卵で冬を越す。幼体は春に孵化し、まどい
形態
亜成体(雌)
成体(雄)
生態などコオロギを捕食するジョロウグモ
造網性のクモで、垂直円網を張るが、その構造は特殊で、通常のそれより複雑になっている。それについては後述する。クモは網の中央に常時滞在している。網は全体を張り替えることはあまりせず、通常は壊れたところなど、部分的に張り替える。