モビルスーツバリエーションの登場人物(モビルスーツバリエーションのとうじょうじんぶつ)は、アニメ『機動戦士ガンダム』から派生したメカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション(MSV)』および『MS-X』に登場する架空の人物を解説する。
『MSV』の登場人物については、のちに追加設定が付与された者も多いため、人物ごとにまずは『MSV』のみによる設定を記載し、その後に箇条書きで追加設定を資料の発表順に記述する。
なお、『MS-X』に登場するモビルスーツ(MS)の名称は、監督の富野喜幸(現:富野由悠季)がテレビシリーズ『機動戦士ガンダム』制作中に全52話構想を記したメモ(通称トミノメモ)にある、作品に登場しなかったMSの名称を流用しており、人物も同じく流用する予定だったとされるため[要出典]、便宜上「トミノメモ」の登場人物も本項で解説する。
『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどゲーム作品でキャラクターとして登場した際、声優のキャスティングが行われている場合には、併せて記述する。 Gary Rogers[1] 声:高木渉 階級は大尉。ジム・ライトアーマーに搭乗し、その機動性を生かした一撃離脱戦法を得意とする。 Francis Backmayer[1] 声:飛田展男 階級は中尉。ジム・スナイパーカスタムのパイロットの1人。彼の搭乗したスナイパーは最も重武装とされ、大半のジム・スナイパーカスタムが同じ仕様に変更されている。 以下の人物・部隊の詳細は各項目を参照。 Isaac Umiyack[1] 階級は大佐。グフ飛行試験型の開発の中心となる。 Alfredeano Ram[1] 地球攻撃軍キャリフォルニアベース直属支援戦闘MS中隊所属で、階級は少尉。 イアン・グレーデン中尉率いるザクキャノン中隊に所属し戦果をあげる。特に対地支援砲撃を得意とし、その命中率の高さからニュータイプの可能性を噂されるが、のちに否定されている。終戦はフロリダで迎え、サイド3に帰国している。 パーソナルエンブレムは「ザクキャノンの頭をしたペンギンの後ろに鮫がペイントされたロケット(正式名称無し)」を描いた独特な物である。 階級は曹長。ジョニー・ライデン少佐が小隊編成で行動する際、エマァ・ダイス少尉とともにリック・ドムに搭乗し僚機を務め、左翼を担当する。 Ian Graden[1] 声:速水奨(ギレンの野望) / 松田健一郎(バトルオペレーション Code Fairy) 階級は中尉。軍籍番号はPM0513384612G。 入隊は早く、後方支援部隊に配属される。開戦前後はMS訓練部隊の教官を務め、重力下でのMS戦闘を教える。その後地球攻撃軍第2地上機動師団に配属されキャリフォルニアベース攻略戦に参加、同基地の守備隊員として活躍。戦功により中尉に昇進し、ザクキャノンからなる新部隊の中隊長となる。 航空機34機、車両71台、MS2機の輝かしい撃墜スコアを残し、30機を超えた際には最高司令部から褒章も授与されている。ケープカナベラル基地で終戦を迎え投降、翌年の10月には釈放されジオン共和国に帰国している。軍人には珍しく理論家であるとされ、先読みの利く人物で、戦後の調査ではニュータイプとしての素質があった可能性が報告されている。 搭乗機であるザクキャノンは、頭部アンテナが2本の「ラビットタイプ」であり、オリーブグリーンに塗装され、パーソナルエンブレムである「スパイダー(蜘蛛を図案化したもの)」が施されている。 女性。階級は少尉。ジョニー・ライデン少佐が小隊編成で行動する際、アンガス曹長とともにリック・ドムに搭乗し僚機を務め、右翼を担当する。ジョニーがエース部隊「キマイラ」に転属したあと、彼の高機動型ザクII(R-2型)を受け継ぐ。ただし、真紅の機体色は塗り替えている[5]。
モビルスーツバリエーション
地球連邦軍
ギャリー・ロジャース
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記』(2002年)では、痩せこけた顔の中年として描かれている。ダーク・ブルーのノーマルスーツを着用する。
フランシス・バックマイヤー
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記』(2002年)では、薄茶色の髪の美青年として描かれている。ダーク・ブルーのノーマルスーツを着用する。
ジオン公国軍
黒い三連星
シャア・アズナブル
ランバ・ラル
アイザック・ウーミヤック
ファイル式カード『機動戦士ガンダム MSVコレクションファイル【地上編】』(2000年)では、MSの飛行可能化計画を上申したのもアイザックであるとされる[2]。
ウェブサイト『魂ウェブ』のコンテンツ「MS開発秘録」(2022年4月、協力:小田雅弘)では、突撃機動軍所属とされる[3]。また、グフ飛行型 (H-4型)の爆発事故により更迭処分になったとされるCITEREFMS開発秘録グフフライトタイプ2022。
アルフレディーノ・ラム
アンガス
『MSV』当時は未発表であった設定で、設定担当であった小田雅弘が2017年にトイズプレス発行の雑誌『トイズアップ!』#18で連載していたコラム「ガンダムデイズ」の中で初めて公表した[4]。
イアン・グレーデン
書籍『マスターアーカイヴ 機動戦士ガンダム MSV エースパイロットの軌跡(以下「マスターアーカイヴ MSV」)』[注 1]では、宇宙世紀0051年にヨーロッパからの移民の家に生まれ、0068年に18歳で軍に志願したとされる。当初は補給部隊に配属されるが、希望が受理され宇宙戦闘機ゴブルのパイロットとして本国防空隊に転属。その後MSパイロットに志願、選抜試験や訓練過程を突破して教導機動大隊に配属され、ザクI A型に搭乗する。ここでの重力下戦闘訓練で卓抜した適正を示したことにより、重力下におけるMSの戦技開拓を主目的とするチームに抜擢、0078年には訓練教官に任命され、ブルー・グレーを基調としたザクII A型(のちにC型に改修)に搭乗する。開戦後のキャリフォルニアベース攻略戦ではザクII F型(ブレード・アンテナ付きで標準塗装)に搭乗し、車両11台を撃破してガルマ・ザビ大佐から勲章を授与される。
ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』では、キャリフォルニアベース所属のエースパイロットとしてザクキャノン部隊を率いて登場。MSVにおける設定を踏襲しケープカナベラル基地へ転戦し終戦を迎える。本作では生年等は不詳とされる。キリー・ギャレットとは旧知のようで、彼女を「キラー・ハーピー」と呼ぶ。
エマァ・ダイス
アンガス同様、『MSV』当時未発表の設定で、「ガンダムデイズ」で初めて公表された。当時は女性であることしか決めておらず、名前は「日本サンライズのビデオオリジナルガンダム企画の頃」に付けたという[4]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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