ジュラ紀
[Wikipedia|▼Menu]

地質時代 - 顕生代[* 1][* 2]累代代紀基底年代
Mya[* 3]
顕生代新生代第四紀2.58
新第三紀23.03
古第三紀66
中生代白亜紀145
ジュラ紀201.3
三畳紀251.902
古生代ペルム紀298.9
石炭紀358.9
デボン紀419.2
シルル紀443.8
オルドビス紀485.4
カンブリア紀541
原生代2500
太古代(始生代)4000
冥王代4600
^ 基底年代の数値では、この表と本文中の記述では、異なる出典によるため違う場合もある。
^ 基底年代の更新履歴
^ 百万年前

ジュラ紀(ジュラき、侏羅紀[1]、Jurassic period)は現在から約2億130万年前にはじまり、約1億4550万年前まで続く地質時代である。三畳紀の次で白亜紀の1つ前にあたる中生代の中心時代[2]、あるいは恐竜の時代といえる。
名前

ジュラ紀の名前は、フランス東部からスイス西部に広がるジュラ山脈において広範囲に分布する石灰岩層にちなみ、1829年アレクサンドル・ブロンニャールにより提唱された。その後、1962年1967年に開かれた国際ジュラ系層序小委員会により、11の階(期)の区分が確立された(時代区分参照)。

漢字表記の「侏羅紀」は、現代の日本ではほとんど使われていないが、中国語では正式名称として使われている。
時代区分

ジュラ系の基底は、最初のアンモナイトが出現する層準によって定められている。ジュラ系の模式境界をどこに置くかは長年論じられてきたが、2010年のIUGS実行委員会において、オーストリアのクーヨッホ (Kuhjoch) GSSP とすることが決定された[3]

周辺の時代
新生代
中生代白亜紀
ジュラ紀後期
マルムチトニアン約1億5080万年前 - 約1億4550万年前
キンメリッジアン約1億5570万年前 - 約1億5080万年前
オクスフォーディアン約1億6120万年前 - 約1億5570万年前
中期
ドッガーカロビアン約1億6470万年前 - 約1億6120万年前
バトニアン約1億6770万年前 - 約1億6470万年前
バッジョシアン約1億7160万年前 - 約1億6770万年前
アーレニアン約1億7560万年前 - 約1億7160万年前
前期
リアストアルシアン約1億8300万年前 - 約1億7560万年前
プリンスバッキアン約1億8960万年前 - 約1億8300万年前
シネムーリアン約1億9650万年前 - 約1億8960万年前
ヘッタンギアン約1億9960万年前 - 約1億9650万年前
三畳紀
古生代

気候と生物詳細は「en:Triassic?Jurassic extinction event」を参照

ジュラ紀の開始は三畳紀末の大量絶滅から始まった。絶滅は地上海洋の両方でおき、地上の方が数百万年早かったと言われている。海洋生物の20%と恐竜翼竜ワニ以外の祖竜(主竜類)、大型獣弓類が衰退し(最近日本白亜紀地層からトリティロドン類が見つかっているが、これも小型種だった)、最後の巨大な両生類もこのときにほぼ姿を消した(例外はクーラスクス)。この原因として隕石衝突など様々な説が提唱されているが、現在は中央大西洋マグマ分布域(英語版)における火山活動との関連が有力視されている[4][5][6]

三畳紀末期の絶滅を生き残った恐竜が栄えた。三畳紀から相次いだ火山活動の結果、大気中の二酸化炭素濃度は高く、ジュラ紀は現在よりも暖かく、降水量も多く、湿度も高かった。そのため動物植物はともに種類が増え、大型化していった。植物ではイチョウソテツなどの裸子植物が大きく繁栄し、それまで植物が無かった内陸部まで生育範囲を広げていった。またジュラ紀の後半には被子植物も現れた。海洋ではアンモナイトや、プランクトンが繁栄し、地上では恐竜が多種多様な進化を遂げた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:36 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef