ジャングル_(テレビドラマ)
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ジャングル
ジャンル
刑事ドラマ
脚本小川英 ほか
監督木下亮 ほか
出演者鹿賀丈史
大沢逸美
西山浩司
勝野洋
火野正平
山谷初男
安原義人
江守徹
製作
制作日本テレビ

放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域 日本

ジャングル
プロデューサー岡田晋吉、服部比佐夫、梅浦洋一、山本悦夫
出演者桑名正博
香坂みゆき
田中実
山口粧太
竜雷太
オープニング作曲:林哲司『Jungle -Main Theme-』(曲は「Stranger's Dream」とほぼ同一)
エンディングジャッキー・リン&パラビオン『Stranger's Dream』
放送期間1987年2月27日 - 12月25日
放送時間金曜 20:00 - 20:54
放送分54分
回数35

NEWジャングル
プロデューサー服部比佐夫、宮崎洋、梅浦洋一、山本悦夫
出演者江口洋介
オープニングジェイク・H・コンセプション『Dangerous Night』
放送期間1988年1月8日 - 9月2日
放送時間金曜 20:00 - 20:54
放送分54分
回数33
特記事項:
『ジャングル』第6話は2時間スペシャル
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『ジャングル』は、1987年2月27日 から 同年12月25日まで、日本テレビ系にて毎週金曜20時から20時54分(JST)に放映されていた東宝テレビ部製作の刑事ドラマである。全35回。

この項目では、1988年1月8日から同年9月2日まで、全33回が放映された本作の続編である『NEWジャングル』(ニュー ジャングル)についても記述する。
概要

東京都新宿区に近い架空の「八坂(やさか)区」を管轄する「八坂警察署」の刑事たちの人間味溢れる活躍を描いたドラマ。1972年7月21日から1987年2月20日まで15年間に亘って放送されていた『太陽にほえろ!』シリーズの後番組である。『太陽?』とは異なり、刑事部屋には常に10人以上の刑事が執務している大規模警察署が舞台であり、当時としてはかなりのリアリティを追求した作りとなっていた。音楽担当はそれまで『太陽にほえろ!』で劇伴を務めた大野克夫から林哲司に交代し、撮影スタジオも国際放映から東宝スタジオへ移っているが、スタッフの一部は『太陽?』から引き続き参加していた。
リアル描写の例

殺人事件に対し警視庁本部から捜査第一課強行犯捜査係が八坂署に赴き、捜査本部が設置された上で捜査が行われる。

一つの事件に対して一係の刑事1?2名が解決まで捜査に当る。

一係や他の係の捜査員出席のもと会議室で津上が現場の状況等を説明、捜査員が捜査過程等を報告する。

拳銃は特に必要とした場合を除いて携帯しない(津上が判断し、携帯を指示する)。

拳銃の発砲も実在の警察と同様、適正だったかどうかをマスコミや社会に問われる。

犯人が銃器を所持している場合、津上の指示によって刑事全員に防弾チョッキの着用が命じられる(ジャングル最終回は自動小銃を所持する犯人を工事現場へ追いつめるが、現場への防弾チョッキの到着が間に合わず、津上の命令と小日向の指示を無視して突入した磯崎が小日向の援護射撃失敗により殉職する)。

犯人逮捕後、その供述が事実かどうかを確かめるため裏付け捜査が行われる
[1]

110番通報はまず警視庁本部の通信指令本部で受け付け、基幹系警察無線を通じて内容が八坂署に伝達され、最初は制服警官が現場に駆けつける(八坂署へ指令時刻を伝達した指令係、伝達を受けて応答した八坂署の刑事は記録に取るため必ず名乗り、交信は同時録音されている。八坂署で伝達を受ける刑事は、主に津上か佐久間)[2]

殉職警察官の葬儀では刑事らは制服を着用する。磯崎の遺影に用いる写真も制服着用のもの。

パトカーは車輌課(実在しない部署)から貸与。その日最後に使った警察官が翌日の始業点検を行う(この始業点検を怠って緊走時にサイレンが鳴らなくなったエピソードあり)[3]

爆発物が発見された際は現場周辺に土嚢が積まれ、万一の爆発時に周囲の被害を軽減する措置が取られる[4]

特に初期の「バラバラ事件」(全4回)、「広域窃盗事件」(全2回)の二編は、実際に起きた事件を元に描かれており評価は高い[5]。また、連続刑事ドラマとしては異例の1話完結ではなく、ドラマの進行に関係のない事件が並行して起こるという状況も盛り込まれ、事件発生から犯人逮捕までに2?4話の時間がかけられた。「バラバラ事件」では犯人が指に接着剤を塗って常に指紋を残さない逃走術が再現されたり、「広域窃盗事件」では犯人をムササビと呼んだり、目の前で犯人を取り逃がす(捜査の過程であった事実)など、実際の警察の捜査がリアルに再現されている。
誕生までの経緯

当初の企画の仮タイトルは『誰かが君を愛してる』。アメリカのテレビドラマ『ヒルストリート・ブルース』を参考にして製作された[6][7]

キャストには鹿賀と火野がそれぞれ本編と違う役でキャスティングされ、そのほかには斉藤慶子東野英心石橋蓮司益岡徹らが候補として名を連ねた。

『太陽にほえろ!PART2』に出演していた神田正輝地井武男長谷直美も続投という形でレギュラー候補に挙がっていた[8]
路線変更

『大型刑事ドラマ '87ニューモデル』のキャッチフレーズを引っさげてスタートした本作は、日本テレビの看板シリーズであった『太陽にほえろ!』の後番組だけに広報面でもかなり力が入れられ、開始前には出演者によるトークショーなどが開催された。初回平均視聴率は16.4%(ビデオリサーチ・関東地区)と堅調なスタートを切り、その後も10%台を維持していたものの、リアリティ重視の作風や複数の事件捜査が同時進行していく過程は『太陽にほえろ!』をはじめそれまでの多くの刑事ドラマの基本フォーマットに慣れ親しんだ視聴者には容易に受け入れられず、TBSの『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』という強力な裏番組の前に伸び悩んだ。

この影響により、途中から一回の話で扱う事件を一本化するなどテコ入れを繰り返すも挽回には至らず、皮肉にも前番組のヒット要素だった「殉職」を経て、年明けと共に『NEWジャングル』にリニューアル。終盤では『たけし城』の失速もあり、最終話視聴率は18.5%を記録するなど一定の躍進には繋がったものの、シリーズは1988年秋期をもって終了し、番組枠は『もっとあぶない刑事』へ引き継がれた。

『NEWジャングル』では番組初期からの路線を若干残しながらも、まだ刑事としては経験が浅い成田浩平の成長をメインに、各刑事にスポットを当てた脚本となり、拳銃等の銃器携帯や使用などが過去の刑事ドラマと同じように急激に緩和された[9]。前期のオープニングでは、浩平役の江口洋介が拳銃を構えるカットが多数挿入された。また、劇中でも江口が歌う「ガラスのバレイ」が浩平のテーマとして位置付けられ、『浩平が逃走する容疑者を必死に追跡する』という場面ではBGMとして度々使用されるなど、『太陽にほえろ!』で見られた演出方法が使われるようになる。
キャスト
シリーズ共通レギュラー出演者
津上邦明
演 -
鹿賀丈史刑事課捜査第一係長。階級は警部[10]。妻・雅子とマンションでの夫婦2人暮らし。愛妻家であり夫婦2人の時間を大切にしている。「いかなる状況であれ、刑事は捜査に命を賭けるものではない」を信条としており、それに該当する無謀な行為をした部下には厳しく対応。残業は極力しないなど独自の哲学を持ち、常に堅実・冷静。プライベートでは、株に関心があり個人投資家であることをうかがわせる会話も描かれている(初期のみ)。各回ラストでは清水婦警に「アサミちゃん」と声を掛けコーヒーを一杯頼み、その味の注文の仕方(苦いの、甘いの、など)に心情が表れることが多い(NEWではこのシーンはほとんど見られなくなる)。
溝口平太
演 - 勝野洋愛称・へいさん。警察学校では津上と同期生[11]


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