ジャングル・ブック_(小説)
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル 文学ジャングル・ブック

『ジャングル・ブック』(The Jungle Book)は、英国作家詩人ラドヤード・キップリング1894年に出版した短編小説集[1]。翌1895年には続編『続ジャングル・ブック』(The Second Jungle Book)が出版された。

赤ん坊の頃から狼に育てられた少年モウグリ(モーグリ)が主人公の連作が特に有名で、正・続あわせて15編の短編のうち8編がモウグリの物語である[2]動物文学に新分野を開いた作品として評価されている[3]。本項目では続編も含めて、記述する。なお各短編の日本語タイトルは、山田蘭の翻訳による『ジャングル・ブック』『ジャングル・ブック2』(共に角川文庫)のものを踏襲した。
『ジャングル・ブック』

1893?94年に雑誌に掲載された7つの短編からなり、ベーリング海アザラシを取り上げた第4話を除き、いずれも熱帯ジャングルに棲む動物達を主人公とした物語で、作者のインド生活から取材したものである(例えば第1話はに追われた人間の子供(名前はモウグリ:蛙の意味)がに救われ育てられ、ヒョウとも仲良くなり、幾多の冒険を経験して再び人間世界に戻る話)。

モーグリの兄弟たち(モウグリ登場作) Mowgli's Brothers 

インドのジャングルで、虎のシア・カーンにより追われた、人間の赤ん坊(きこりの子供)が、クマのバルーと黒豹のバギーラの提案により、狼の一家により、「モウグリ」と名付けられて育てられる。10年後または11年後、シア・カーンは、モウグリを狼の群から追い出せと迫る。「モウグリを受け入れたリーダー狼のアケーラ」が老いて弱くなり、狼の群は、シア・カーンに同意する。モウグリは、火を見せつけて自分の賢さを動物たちに示し、ジャングルから人間の村に向かう。


カー、狩りをする(モウグリ登場作) Kaa's Hunting

前作で人間の世界に戻る前の物語。モウグリは猿の群「バンダー・ログ」にさらわれ、ジャングルの中の、廃墟となった人間の元宮殿に送られる。「バンダー・ログ」はモウグリの賢さを利用し、自分たちのリーダーにしようとしていた。バルーとバギーラは、トンビのチリ(旧版での名前はラン)、巨大なニシキヘビのカーの助けをうけて、モウグリを助ける。


虎よ、虎よ!(モウグリ登場作) Tiger! Tiger! 題名はウィリアム・ブレイクの詩「The Tyger」から取られている。

モウグリは人間の村に戻り、彼を、長年失われた息子であると信じているメスアと、その裕福な夫との家族となる。しかし、モウグリは村の生活になじめない。虎のシア・カーンはまだ彼を狙っていたが、モウグリは水牛の放牧の仕事中に、狼の仲間たちの力を借りて、水牛の群を暴走させてシア・カーンを殺し、その毛皮をはぐ。村の猟師は、狼と会話するモウグリを見て、魔術師だと信じ、モウグリは人間の村から追い出される。しかし、ジャングルの狼の群もモウグリを受け入れることを拒否したため、彼は若い狼たちと群を作り、ジャングルで暮らすことになった。(結末では、「モウグリは数年後に人間に戻り、結婚した」と言及されている)


白いオットセイ The White Seal

ベーリング海の白い毛皮のアザラシであるコチックは、一族のために、人間が狩りをしていない住処を探す。


リッキ・ティッキ・タヴィ Rikki-Tikki-Tavi

インドにすむイギリス人駐在武官の家に飼われているマングースのリッキー・ティッキは、2匹の夫婦コブラから家を守る。


象使いトゥーマイ Toomai of the Elephants

象使い見習いの10歳の少年トゥーマイは、幻の「象の踊り」を目撃する。


女王陛下の旗の下に Her Majesty's Servants

軍用パレードの前夜に、英国軍の兵士がキャンプ場で動物たちの会話を盗み聞きする。


『続ジャングル・ブック』

恐怖はこうしてやってきた(モウグリ登場作) How Fear Came

干ばつの間、モウグリと動物たちは、川の中から現れた「平和の岩」の誓いのもと、ワインガング川に集まる。虎のシアー・カーンが、人間を殺した血で、川の水を汚して追い払われる。象のハティが、最初にジャングルに恐怖が来たとき、虎にどのように縞ができたかという物語を話す。


プーラン・ブガットの奇跡 The Miracle of Purun Bhagat

インドの藩王国の宰相だったプーラン・ダスは、財産を放棄して、ヒンズー教の托鉢僧(サニヤシ)になりプーラン・ブガットと名乗る。その後、彼は、友達となった動物たちの助けを借りて、地滑りから村を救う。


ジャングルを呼びこむ(モウグリ登場作) Letting In the Jungle

虎を殺したモウグリは、村人から魔法使いと思われ、人間の村から追い出される。迷信の激しい村人は、彼の養母であるメスアと彼女の夫をも殺そうとする。モウグリは彼らを救出し、動物たちの力をかりて、村を破壊して村人たちを追い出す。


死骸の片づけ承ります The Undertakers


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:28 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef