ジャパンレールパス
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ジャパン・レール・パス(英語: JAPAN RAIL PASS)とは、日本国以外からの訪日外国人旅行を対象に、JRグループ各社が発行するJR各社の鉄道路線バスが乗り降り自由で利用できる特別企画乗車券である。目次

1 概説

1.1 過去の取り扱い

1.2 利用資格


2 種別と価格

3 ジャパン・レール・パスで乗車できる路線

4 類似商品

4.1 Hokkaido Rail Pass

4.2 JR East Pass

4.3 Hokuriku Arch Pass

4.4 Tourist Pass

4.5 JR West Rail Pass

4.6 ALL SHIKOKU Rail Pass

4.7 Kyushu Rail Pass


5 関連項目

6 脚注

7 外部リンク

概説

観光目的で日本に短期滞在する外国人、および外国に10年以上の長期滞在をする日本人が購入できる。基本的には日本国外の代理店で引換券を購入し、日本国内の引換所でパスポートと引換証を提示してパスに交換する。2017年3月8日から2021年3月31日までは[1] 日本国内の50余りの場所でも購入できる[2]。ただし日本国内の販売は外国人対象に限られる[1]。ただし、日本国内での購入額と日本国外の価格には差がつけられ、日本国内で購入する料金は国外より高めに設定されている[1]

2020年6月1日より、外国人に限り、公式サイト上からインターネットで直接購入できるようにし、そのまま指定席の予約ができるようにする予定(ただし、日本入国時に利用資格の確認、パス本券への交換手続きは従来通り必要となる)。また、パスを自動改札機で直接入出場できるようにし、みどりの窓口以外にも、指定席券売機で乗客が直接指定券の発券ができるようにする予定。価格は、日本国内での購入額と同一となる[3][4]
過去の取り扱い

2017年3月7日以前までは、基本的に、日本国外のJR指定発売店および代理店(旅行会社航空会社等)でのみ発売されており、日本国内では購入できなかった(例外として、2002年FIFAワールドカップが開催された際に、2002年5月20日ー6月30日の間のみ、当パスを日本国内の駅および指定旅行代理店店舗で発売<国外販売時と同一価格、ただし利用開始日は同年5月26日ー6月30日に限定>、併せて、同一販売期間に、日本国以外の旅券保持者を対象に有効期間を5日間、利用対象を特急・急行・普通列車の自由席のみとした『2002 FOOTBALL PASS』(大人22,000円、子供11,000円)[5]、またJR東日本管轄地区において『JR EAST PASS』を国内発売したことはあった[6])が、同8日から2019年3月31日(利用は7日間用同年4月6日、14日間用同13日、21日間用同20日)までの予定で国内16か所の駅[7] でも購入可能となった[8]
利用資格

下記の条件のいずれかに当てはまる者だけに、購入および利用資格がある。

日本の外国人であって

外国から「短期滞在」の入国資格により、観光目的で訪れている短期旅行者。「商用」「留学」「外交官」「特命全権大使」「在日米軍兵士」「在留カード保持者」の場合は、認められない。


日本国籍保持者で、日本国の旅券及び「在留期間が連続して10年以上であることを確認できる書類で、在外公館で取得したもの等」(以下のうち1つ)を有する者[9]

1 . 在外公館が交付する「在留届の写し」(在留届の受付日付が 10 年以上前のものに限る。)

2 在外公館が発行する「在留証明」(「現住所に住所(または居所)を定めた年月日」として、10 年以上前の年月が記載されたものに限る。)

3 なお、当面の間、特例として、「アメリカ合衆国ブラジルカナダに限り、在留国が発行する永住カード(当該国に10年以上在留していることが記載されたものに限る。)」も確認書類として利用可能。

日本国籍保有者については、2017年6月1日-2020年12月31日の間に購入、2021年3月30日までに日本国内で引き換える場合の条件。ただし日本国外での購入に限り可能で、日本国内で購入利用することは不可。

引換証購入の時点で在留期間が10年に満たない小児(12 歳未満)については、1の一通の「在留届の写し」において「在留期間が連続して10年以上である」人物と同居していることが確認でき、かつその人物と一緒にジャパン・レール・パスを利用する場合、利用資格を満たす。

いずれも、同じ日本国総領事館の管轄区域(日本国大使館直轄区域含む)内で10年間居住している事を証明する必要がある。

上記1,2については、交付または発行から6か月以内のもののみ有効。


なお、日本国籍保持者については、2017年3月31日の引換証発売(日本国内での引換は2017年6月30日まで)をもって一度は発売を終了[10] したものの、上記の通り同年6月1日より条件を変更して発売を再開した。

2004年(平成16年)3月31日まで、10年以上日本国外に移住しているが永住権を持たない日本国籍保持者にも、パスの購入利用資格があったが、同年4月1日からこの条項は撤廃された[要出典]。
種別と価格

ジャパン・レール・パスにはグリーン車用と普通車用(指定席)の2種類があり、さらにそれらが7日、14日、21日間用パスに分かれている。すべて使用開始日からの連続した日数が有効期限となる。運賃・料金は日本円建てで設定されており、日本国外での購入の場合、引換証発行時の為替レートで購入地の現地通貨での価格に換算、発売される。なお引換券は購入から3か月以内に日本国内でパスの交付を受けるか、発売箇所で手数料(10%)を払って払い戻さないと無効になる。利用開始日は、パスの交付時に、その日から1か月以内の任意の日に設定可能だが、一旦設定した利用開始日はいかなる理由があろうと変更不可。また、交付されたパスは利用開始日前までは払い戻しが可能(手数料10%)だが、開始日以降はたとえ未使用でも払い戻し不可。また紛失した場合(盗難、引換券の紛失も含む)の再発行も不可。

2019年10月1日発売分より消費税増税に伴い料金改定が行われた。
国外販売価格

種類区分7日間14日間21日間
グリーン車大人39,600円64,120円83,390円
子供19,800円32,060円41,690円
普通車大人29,650円47,250円60,450円
子供14,820円23,620円30,220円

国内販売価格(Web販売サービス含む)[8]

種類区分7日間14日間21日間
グリーン車大人44,810円72,310円91,670円
子供22,400円36,150円45,830円
普通車大人33,610円52,960円66,200円
子供16,800円26,480円33,100円

ジャパン・レール・パスで乗車できる路線
鉄道
旅客鉄道各社新幹線・特急・急行・快速を含む全列車

2010年10月21日より:羽田空港の国際線拡張に伴い、東京モノレールの全路線も利用できる。

2010年12月4日より:途中下車しない通過利用に限り、青い森鉄道線八戸 - 青森間が利用できる(JR線と接続する青森・野辺地・八戸の各駅は途中下車できる。それ以外の駅から乗車・下車した場合は乗車した全区間の青い森鉄道の乗車券が必要になる)。

2015年3月14日より:途中下車しない通過利用に限り、あいの風とやま鉄道高岡 - 富山間が、IRいしかわ鉄道金沢 - 津幡がそれぞれ利用できる(JR線と接続する富山・高岡・津幡の各駅は途中下車できる。


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