ジャパンカップサイクルロードレース
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ジャパンカップサイクルロードレース
概要
開催時期10月下旬頃
開催地域 日本宇都宮市
英語名Japan Cup Cycle Road Race
地域名ジャパンカップサイクルロードレース
愛称ジャパンカップ
分野ロードレース
カテゴリーUCIプロシリーズ(1.pro)
形態ワンデーレース
主催者宇都宮市(主催)
日本自転車競技連盟(主管)
責任者佐藤栄一
歴史
初回開催年1992年
開催回数30回(2023年)
初代優勝者 ヘンドリック・ルダン
最多優勝者 クラウディオ・キアプッチ
セルジョ・バルベーロ(3回)
直近優勝者 ルイ・コスタ(2023年)
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ジャパンカップサイクルロードレース(Japan Cup Cycle Road Race)は、毎年10月に栃木県宇都宮市森林公園周回コースで2日間にわたり開催される自転車ロードレース大会である。2008年にUCIアジアツアー「1.1」(ワンデイレース・1級カテゴリー)から「1.HC」(同・超級カテゴリー)に、2020年からUCIプロシリーズに格上げされた。宇都宮市主催、日本自転車競技連盟主管。
概要スバル・レヴォーグがベース車両のマヴィックカー

1990年に宇都宮市で開催された世界選手権自転車競技大会ロードレース部門のメモリアルとして1992年から開催されている。日本国内のワンデーレースでUCIプロチームを招待できる数少ないレースである[1]ことなどから、日本国内最高峰の自転車ロードレースと位置付けられる。

この大会はヨーロッパでの主要レースが終わったあとに開催されるが、調整の遅れやケガなどで不本意な成績に終わった選手にとっては翌年の契約条件を有利にする最後のチャンスとなるため、単なる顔見世興行にはとどまらない見どころの多いレースである。特に1996年にはワールドカップシリーズ対象レースに指定された上、最終戦まで総合優勝者の逆転の可能性があったため、直前の世界選手権で優勝したヨハン・ムセウをはじめとした世界の一流選手が集結し本気の戦いを見せるという非常にハイレベルな大会となった。

標高差185mの古賀志山林道の登りを含む宇都宮市森林公園周辺周回コースを使用し、初日にフリーラン・チャレンジレース・男女オープンレース、ジャパンカップクリテリウム、2日目に男子エリートによるメインレースが行われる。

「ジャパンカップクリテリウム」は2010年から、宇都宮市中心部、大通り県道宇都宮那須烏山線)の本町交差点から上河原交差点間の上下車線を封鎖して設けられた1周1.55kmのコースによって行われている。

2013年の優勝者であるマイケル・ロジャースに対して、2013年12月18日にUCI(国際自転車競技連合)は期間中に採取した尿サンプルから禁止薬物のクレンブテロールの陽性反応を検出したと発表、翌2014年4月23日にUCIは食物汚染である可能性が高いとしてロジャースの暫定出場停止処分を解除したが、ジャパンカップ優勝は無効とされた。7月16日にジャック・バウアーの繰り上げ優勝が公式に発表された[2]

近年は2016年のファビアン・カンチェラーラや2017年のアルベルト・コンタドール、2018年のダミアーノ・クネゴなど、現役引退後にUCIレースではないジャパンカップクリテリウムを引退レースとして参戦するプロライダーも多い。

2020年新型コロナウイルス感染症の流行の影響から、同年6月に中止を決定[3]。代わりにバーチャルサイクリングサービス「ROUVY」を用いたバーチャルレースとして「デジタルジャパンカップ」を10月17日に開催した。メインイベントとなるプロレースはアルベルト・コンタドールも参加したが、当日朝に急遽出場が決まったコナー・ブラウン(英語版)(NTTプロサイクリング)が優勝を飾った[4]。2021年も同様の形でバーチャルレースが行われ、マテイ・モホリッチバーレーン・ヴィクトリアス)が優勝している[5]

主催:宇都宮市

主管:日本自転車競技連盟 / ジャパンカップサイクルロードレース実行委員会 / NPO法人ジャパンカップサイクルロードレース協会

後援:スポーツ庁 / 経済産業省 / 観光庁 / 栃木県 / JKA / スポーツニッポン新聞社 / 下野新聞社 / 栃木放送

かつてはその時々の放送局・関連企業が後援に入っていた


特別協賛:富士重工業スバル) / クボタ

2009年大会からスバルが冠スポンサーとなり「SUBARU LEGACY presents 20XX JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE」という表記が用いられている。そのためニュートラルカーもスバル車が利用されている。


歴代優勝者
男子エリート歴代優勝者

回開催日距離優勝者国籍所属チーム記録
11992年11月8日185.4kmヘンドリック・ルダン ベルギーロット5時間34分08秒
21993年10月31日154.5kmクラウディオ・キアプッチ イタリアカレラジーンズ4時間16分53秒
31994年10月23日154.5kmクラウディオ・キアプッチ(2) イタリアカレラジーンズ4時間19分49秒
41995年10月31日154.5kmクラウディオ・キアプッチ(3) イタリアカレラジーンズ4時間13分08秒
51996年10月27日179.5kmマウロ・ジャネッティ スイスチーム・ポルティ4時間31分01秒
61997年10月26日151.3km阿部良之 日本マペイGB4時間04分09秒
71998年10月25日151.3kmファビアン・ドワール ベルギーロット・モビスター4時間06分52秒
81999年10月31日151.3kmセルジョ・バルベーロ イタリアメルカトーネウノ4時間10分43秒
92000年10月29日151.3kmマッシモ・コドル イタリアランプレ・ダイキン4時間16分34秒
102001年10月28日151.3kmジルベルト・シモーニ イタリアランプレ・ダイキン4時間16分58秒
112002年10月27日151.3kmセルジョ・バルベーロ(2) イタリアランプレ・ダイキン4時間03分29秒
122003年10月26日151.3kmセルジョ・バルベーロ(3) イタリアランプレ4時間03分56秒
132004年10月24日151.3kmパトリック・シンケヴィッツ ドイツクイックステップ4時間01分30秒
142005年10月23日151.3kmダミアーノ・クネゴ イタリアランプレ4時間05分56秒
152006年10月22日151.3kmリカルド・リッコ イタリアサウニエルドゥバル3時間58分18秒
162007年10月28日151.3kmマヌエーレ・モーリ イタリアサウニエルドゥバル4時間05分11秒
172008年10月26日151.3kmダミアーノ・クネゴ(2) イタリアランプレ4時間04分57秒
182009年10月25日151.3kmクリス・アンカー・セレンセン デンマークチーム・サクソバンク4時間06分19秒
192010年10月24日151.3kmダニエル・マーティン アイルランドガーミン・トランジションズ4時間02分28秒
202011年10月23日151.3kmネイサン・ハース オーストラリアジェネシス・ウェルスアドヴァイザーズ4時間08分35秒
212012年10月21日151.3kmイヴァン・バッソ イタリアリクイガス・キャノンデール4時間01分58秒


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