ジャドヴィル包囲戦_-6日間の戦い-
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ジャドヴィル包囲戦 -6日間の戦い-
The Siege of Jadotville
監督Richie Smyth
脚本

Kevin Brodbin


製作

Alan Moloney

Ruth Coady

Johanna Hogan

Justin Moore-Lewy

出演者

ジェイミー・ドーナン

マーク・ストロング

ミカエル・パーシュブラント

ジェイソン・オマラ

Danny Sapani

マイケル・マケルハットン

Guillaume Canet

音楽ジョセフ・トラパニーズ
撮影Nikolaus Summerer
編集Alex Mackie
配給Netflix
公開

2016年7月10日 (2016-07-10) (Galway Film Festival)

2016年9月19日 (2016-09-19) (Ireland)

2016年10月7日 (2016-10-07) (Worldwide)





上映時間108分
製作国 アイルランド
南アフリカ連邦
言語英語[1]
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『ジャドヴィル包囲戦 -6日間の戦い-』は、リッチー・スマイス[2]監督、ケヴィン・ブロドビン脚本による2016年のアクション戦争映画。アイルランドと南アフリカで制作された。デクラン・パワーの著書『The Siege at Jadotville: The Irish Army's Forgotten Battle』(2005年)に基づき、1961年9月のコンゴで行われた国連平和維持活動におけるアイルランド陸軍部隊の役割について描いたものである[3]

2016年ゴールウェイ映画祭(英語版)で初上映され[4]、2016年9月にアイルランドで限定的に映画館で公開された[5] 。2016年10月中に、Netflixで世界同時配信され、米国のいくつかのiPicシアターでも上映された[6] [7]。最優秀監督賞を含む3つの賞を第14回アイルランド映画&テレビ賞で受賞した。
あらすじ

映画は、コンゴパトリス・ルムンバ首相が暗殺され、内戦が勃発するところから始まる。鉱物資源に恵まれたカタンガ州モイーズ・チョンベの指揮の下で分離独立する中、国連事務総長ダグ・ハマーショルドはコナー・クルーズ・オブライエンを国連平和維持活動の責任者に任命する。ハマーショルドは、私的な意見としてカタンガの危機が潜在的に第三次世界大戦の引き金になる可能性があることをオブライエンに伝え、アイルランド人外交官に攻撃行動を取るよう命じた。

一方、アイルランド陸軍のパット・クインラン司令官は、ジャドヴィル近郊の国連施設に到着したアイルランド人平和維持軍の歩兵中隊を指揮していた。クインランは施設を調査した結果、攻撃を受ける可能性が高いと判断し、部下に塹壕を掘って防御のための戦闘態勢をとるように命令する。

最寄りの町で食料を購入していたクインランは、チョンベ政権に味方する鉱山会社に雇われたフランス人傭兵ルネ・フォークスと出会う。その後、ベルギー人入植者のマダム・ラフォンガニュの屋敷を訪ね、ジャドヴィルには世界で最も豊富なウラン鉱床があることを教えてもらう。

一方、オブライエンは国連軍に、エリザベートヴィルにあるカタンガ人が所有する政府の建物に対する攻撃を開始するように命じた。インドの平和維持軍が市内のラジオ局を占拠しようとしたところ、銃撃と手りゅう弾によって30人の非武装のカタンガ人が殺されてしまう。オブライエンはこの事件を隠ぺいするように命令する。

その報復として、フォークスはジャドヴィルへの攻撃命令を受ける。フォークスの指揮下にあるカタンガ軍と傭兵がアイルランド軍を攻撃し、包囲する。停戦中、フォークスはクインランに降伏を執拗に要求する。

クインランは拒否し、彼の隊はカタンガと傭兵の軍隊によって繰り返し攻撃される。彼らは合計300人の敵兵士を殺し、1,000人の敵兵士を負傷させたが、アイルランド人の死者は0人、負傷者はわずか16人だけだった。

幾度となく繰り返される戦闘の末、アイルランド軍は弾薬が尽きて、フォークの軍隊に降伏せざるを得なくなった。彼らはカタンガの刑務所に約1か月間拘留された後、捕虜交換で解放され、帰国を許された。
主要キャスト

パット・クインラン司令官 -
ジェイミー・ドーナン綱島郷太郎

コナー・クルーズ・オブライエン - マーク・ストロング谷昌樹

ダグ・ハマーショルド - ミカエル・パーシュブラント

モイーズ・チョンベ - ダニー・サパーニ

ジャック・プレンダーガスト軍曹 - ジェイソン・オマラ青山穣

マッケンティー将軍 - マイケル・マケルハットン

ルネ・フォークス - ギヨーム・カネ桐本拓哉

カーメル・クインラン - フィオナ・グラスコット

マダム・ラフォンターニュ - エマニュエル・セニエ

ビリー・”スナイパー”・レディ - サム・キーリー

ラジオ・オプ - コナー・マクニール

シャルル・ド・ゴール - リュック・ヴァン・ガンダーベック

製作

この映画は、デクラン・パワーのノンフィクション『ジャドヴィルの包囲戦:アイルランド軍の忘れられた戦い』(2005年)に基づいている [8] [9]。1961年9月のコンゴ動乱の際にアイルランド軍の国連平和維持軍カタンガ軍が戦ったジャドヴィル包囲戦(英語版)を描いたものである[5] [3]

俳優たちは撮影前に南アフリカでトレーニングキャンプを行った。監督のリッチー・スマイスは、「アクション映画に出てくるような俳優が、銃を持って階上を走るふりをしたり、真剣な表情をしているのを見るのは最悪だ」と語っている。「彼らに現実的な演技をさせるには、兵士としての訓練をするのが一番だと思い、私はそうした。」 [10]

俳優のジェイミー・ドーナンは、本物の退役軍人は「相応の評価を受けていない。実際にはその逆だ。彼らはJadotville Jacksという言葉を手に入れた。彼らはそのことを背負って生きていかなければならず、自分たちの英雄的行為に光が当てられることに感謝している。」 [11]
評価

Rotten Tomatoesでは、10件のレビューで支持率60%、平均評価は6.2/10となっている [12] [13]

ニューヨーク・タイムズのニール・ガンスリンガーは本作を「手に汗握るドラマ」と評した [14]The Hollywood ReporterのKeith Uhlichは、戦場のシーンを「印象的なスペクタクル」と評したが、戦場以外のシーンはそれほどでもなく、結論は「急ぎすぎ」と述べた [15]。 We Got This CoveredのRobert Yaniz Jr.氏は、本作に70%の評価をつけ、「新境地を開拓したわけではないが、『The Siege of Jadotville』は、政治と戦争の間のしばしば論争の的となる関係を調査した、よく練られた映画製作である」と述べた [16]ロサンゼルス・タイムズのRobert Abele氏は50%の評価をつけ、次のように述べている。「A scrappy war flick with a fair amount of combat suspense but a whole lot of cliched dialogue」 [17]
称賛

賞カテゴリー受賞者結果
アイリッシュ映画&テレビ賞
[18]最優秀映画賞ジャドヴィル包囲戦ノミネート
最優秀監督賞リッチー・スマイス受賞
最優秀脚本賞ケビン・ブロドビンノミネート
最優秀主演男優賞ジェイミー・ドーナンノミネート
最優秀助演男優賞ジェイソン・オマラ受賞
最優秀音響賞ジャドヴィル包囲戦ノミネート
最優秀VFX賞ジャドヴィル包囲戦受賞

脚注^ “THE SIEGE OF JADOTVILLE”. British Board of Film Classification.[リンク切れ]
^ “The Siege of Jadotville (2016)”. IMDb. 2016年9月11日閲覧。
^ a b “ ⇒28th Galway Film Fleadh - July 2016 - The Siege of Jadotville”. Galwayfilmfleadh.com. 2016年9月11日閲覧。
^“Jamie Dornan's latest film wins standing ovation at Galway Film Fleadh”. Irish Independent. (2016年7月11日). ⇒http://www.independent.ie/entertainment/movies/movie-news/jamie-dornans-latest-film-wins-standing-ovation-at-galway-film-fleadh-34873749.html 
^ a b“'The Siege of Jadotville' to receive limited cinema release”. Irish Times. (2016年9月12日). ⇒http://www.irishtimes.com/culture/film/the-siege-of-jadotville-to-receive-limited-cinema-release-1.2788327 2016年9月15日閲覧。 
^ “First trailer of Siege of Jadotville is nail-biting”. RTE (2016年9月10日). 2016年9月11日閲覧。
^ “National Association of Theatre Owners Chief Sounds Alarm Over Netflix Deal With iPic”. Variety. (2016年10月5日). https://variety.com/2016/film/news/netflix-ipic-1201879058/ 2016年10月6日閲覧. ""[..] iPic [..has..] a theatrical foothold on 15 U.S. locations. That will be particularly important for Netflix films that need some kind of theatrical run to qualify for awards. IPic will release the war thriller "The Siege of Jadotville," starring Jamie Dornan ("Fifty Shades of Grey"), on Oct. 7"" 
^ “ ⇒The True Story of the Heroic Battle That Inspired the New Netflix Film The Siege of Jadotville”. Time Magazine (2016年7月27日). 2021年7月26日閲覧。 “"[...] author and military expert Declan Power, on whose book, Siege at Jadotville, the new movie is based."”
^ “ ⇒Film 'Siege of Jadotville' to reveal heroism of Irish troops”. Irish Times (2014年8月9日). 2021年7月26日閲覧。 “"[...] military writer Declan Power ? on whose book, The Siege of Jadotville, the film will be based"”
^ Saunders, Tristram Fane (2016年10月7日). “'I really didn't want to see Jamie Dornan naked': The Siege of Jadotville's director on filming Ireland's secret war”. The Telegraph. https://www.telegraph.co.uk/on-demand/2016/10/07/i-really-didnt-want-to-see-jamie-dornan-naked-the-siege-of-jadot/ 
^ Clarke, Donald (2016年9月19日). ⇒“The Siege of Jadotville: How Ireland almost had its own Alamo”. Irish Times. ⇒http://www.irishtimes.com/culture/film/the-siege-of-jadotville-how-ireland-almost-had-its-own-alamo-1.2801863 
^ The Siege of Jadotville. (2016). https://www.rottentomatoes.com/m/the_siege_of_jadotville/ 2016年10月9日閲覧。 
^ “The Siege of Jadotville”. Metacritic. 2021年7月26日閲覧。
^ Genzlinger, Neil (2016年9月28日). “'The Siege of Jadotville' on Netflix Rediscovers a Faded Footnote”. New York Times. https://www.nytimes.com/2016/10/02/movies/the-siege-of-jadotville-on-netflix-rediscovers-a-faded-footnote.html?_r=0 


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