ジャック・ロジエ
[Wikipedia|▼Menu]

ジャック・ロジエ
Jacques Rozier
ジャック・ロジエ(2017年)
生年月日 (1926-11-10) 1926年11月10日
没年月日 (2023-06-02) 2023年6月2日(96歳没)
出生地パリ
国籍 フランス

 受賞
カンヌ国際映画祭
金の馬車賞
2002年
その他の賞

テンプレートを表示

ジャック・ロジエ(Jacques Rozier、1926年11月10日 パリ - 2023年6月2日)は、フランス映画監督ヌーヴェルヴァーグ初期の傑作『アデュー・フィリピーヌ』で知られる。
来歴・人物

1926年11月10日パリに生まれる。

IDHEC在学中、ジャン・ルノワールの助監督として映画界に入る。卒業後、1950年代に最初の短編映画を数本撮る。短編ドキュメンタリー『十代の夏』は当時日本で公開された唯一の作品であった。同作に注目したジャン=リュック・ゴダールが『勝手にしやがれ』のプロデューサー、ジョルジュ・ド・ボールガールに紹介し、実現したのが『アデュー・フィリピーヌ』である。

1960年、長編デビュー作『アデュー・フィリピーヌ』を撮影。2年後の1962年にカンヌ国際映画祭に出品、ヌーヴェルヴァーグのキー要素であると考えられた。商業的成功のないまま5本の長編を演出したが、ロジエは、もっとも興味深いフランスの映画人と考えられた[1]。同作にはジャン=クロード・ブリアリミシェル・ピコリらヌーヴェルヴァーグ的俳優がテレビ局のシーンで登場し、ミシェル・ルグランの姉クリスチャンヌ・ルグランが歌手として登場する。ゴダールにとっても本作は重要なものとなり、のちに『JLG/自画像』(1995年)には「ロベルト - ジャック - ボリス - ニコラス」、つまりロベルト・ロッセリーニボリス・バルネットニコラス・レイとならべられ、それぞれの作品の音声が引用されるシーンがある。

1963年、9分の短編ドキュメンタリー『バルドー/ゴダール』を撮る。ゴダール『軽蔑』のメイキングで、ブリジット・バルドー、ゴダール、フリッツ・ラングジャック・パランス、ピコリにカプリ島で取材したもの。

1964年アンドレ・S・ラバルトジャニーヌ・バザンプロデュースによるテレビドキュメンタリーシリーズ『われらの時代のシネアストたち Cineastes de notre temps』の『それ自身によるヌーヴェルヴァーグ La nouvelle vague par elle-meme[2]』(ラバルト演出)に出演する。他の出演者は、ゴダール、アンリ・ラングロワクロード・シャブロルジャック・ドゥミジャン・ルーシュアニエス・ヴァルダジョルジュ・フランジュフランソワ・トリュフォージャック・リヴェットジャン=ダニエル・ポレラウール・クタール、ジャン=クロード・ドーファン、アンナ・カリーナ、フランソワ・メーストル。

同年、『われらの時代のシネアストたち』では、ロジエ自身も2本演出している。『ジャン・ヴィゴ』では、ミシェル・シモンやジャン・ダステらヴィゴ監督『アタラント号』の出演者たちに取材し、『ルイス・ブニュエル』では、ブニュエル本人が出演している。どちらも撮影は『アデュー・フィリピーヌ』のルネ・マトラン。

1965年、『カイエ・デュ・シネマ』誌の発表した「戦後20年間のフランス映画ベスト10」に『アデュー・フィリピーヌ』が選ばれる(10位)。1位はロベール・ブレッソンの『スリ』。ヌーヴェルヴァーグ作品は、ゴダール『カラビニエ』(6位)、アラン・レネ二十四時間の情事』(7位)と『ミュリエル』(9位)のみ。あとはルノワールとジャン・コクトーマックス・オフュルスの作品が占める。

1978年ベルリン国際映画祭審査員を務める。

1997年、映画作品の功績に対してアカデミー・フランセーズからルネ・クレール賞を授与。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:14 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef