ジャック×ダクスター
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この項目では、シリーズ全般について説明しています。

2001年に発売されたPlayStation 2用のシリーズ第1作については「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」をご覧ください。

2009年に発売されたPlayStation Portable用のゲームソフトについては「ジャック×ダクスター ?エルフとイタチの大冒険?」をご覧ください。

ジャック×ダクスター
ジャンルアクションアドベンチャー
開発元ノーティドッグ
レディアットドーン
ハイインパクトゲームズ
発売元ソニー・コンピュータエンタテインメント
1作目ジャック×ダクスター 旧世界の遺産
2001年12月20日
最新作ジャック×ダクスター ?エルフとイタチの大冒険?
2009年11月19日
スピンオフ作品Daxter(日本未発売)
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『ジャック×ダクスター』(ジャックンダクスター、Jak and Daxter) はソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が発売したテレビゲームシリーズ。開発はノーティドッグ
概要

エルフの青年「ジャック」(この世界の登場人物は全てエルフであり、作中でエルフは「人間」とも呼ばれる)が、ひょんなことからイタチの姿になってしまった親友「ダクスター」を相棒に、失われた“古代プリカーソル文明”や神秘のエネルギー“エコ”の秘密へ迫るアクションアドベンチャーゲーム。海外では、スムーズな操作感で豊富なアクションを楽しめる良作として人気の高いシリーズであるが、国内での浸透度は低く、“隠れた佳作”とでもいうべき地味な扱いとなっている。全世界向けに開発されているため、予め一枚のディスクに複数言語による音声、字幕が収録されたマルチランゲージ仕様。アドベンチャーステージはオープンワールドで構成されており、デモシーンや一部のワープゾーンを除きゲームがシームレスで進行するのも大きな特徴である。

第1作目となる『ジャック×ダクスター 旧世界の遺産』(Jak and Daxter: The Precursor Legacy)では、冒険活劇調のファンタジー的世界観が描かれ、ファミリー向けといった感の強いストーリーだった。しかし第2作『ジャック×ダクスター2』(Jak II)から方向性が一変、当時人気が高まりつつあった『グランド・セフト・オートIII』を筆頭とする、いわゆる“クライムアクション”路線となり、前作とは正反対の重厚かつダーティーな雰囲気を前面に押し出す様になった。2004年には、3作目(PS2版は国内未発売)となる『Jak 3』がリリースされており、『旧世界の遺産』から『Jak 3』までの3作品は“三部作”という位置づけにある(いずれも初リリースはPS2でのちにPS3とPS4でリマスター版が発売されている)。日本では2017年に『Jak 3(英語版)』(トロフィーは日本語対応)がPS4で発売され、三部作全ての作品が国内でリリースされたことになる。

『Jak 3』以外のオリジナル版国内未発売シリーズ作としては、レースゲーム仕立ての『Jak X: Combat Racing』(PS2、2005年)や、ダクスターを主人公としたスピンオフ作品『Daxter』(PSP、2006年)がある。日本語は収録されていないが『Jak X: Combat Racing』(PS4、2017年)はトロフィー機能のみ日本語で収録されている。

2009年、日米ともに久々のリリースとなる『ジャック×ダクスター ?エルフとイタチの大冒険?』(Jak and Daxter: The Lost Frontier)がPlayStation Portableで発売。海外ではPlayStation 2版も発売され、シリーズで初めて複数のハードでのマルチ展開となった。

その後のシリーズ展開として、日本では上で記載しているように『旧世界の遺産』から『Jak 3』までの3作品のリマスター版がそれぞれ2017年にPS4で発売された。

また開発中止作品としてリブートとしての4作目になるはずであった『Jak 4(Jak & Daxter 4)』があった。ノーティードッグは2006年と2009年にPS3用に新しい『ジャック×ダクスター』のゲームを開発する事を計画し、コンセプトアートを制作していた。2014年9月と10月の『ノーティードッグへのオマージュ:30周年』と『ノーティードッグの30周年』の展示会で公開された『Jak 4(Jak & Daxter 4)』の一部のコンセプトアートでは『ジャック×ダクスター』シリーズお馴染みのカートゥーンなキャラクターデザインからリアルな原型のキャラクターデザインで描かれていた。幾つかコンセプトアートを描いた後、ノーティードッグは、『The Last of Us』のアイデアを思いついた直後に新しいIPに移行することを決定し『The Last of Us』の開発に移行した為、『ジャック×ダクスター』のリブートの4作目の開発計画を取りやめた[1]
日本語版タイトルの読み

日本語版タイトルの「×」は「&」(and)と同義で、語呂を良くするために英語の発音に近くし、「ジャック"ンダクスター」(Jak 'n' Daxter)と読む[2]。この「ジャックンダクスター」という呼称は、第1作発売当時のテレビCMや雑誌媒体などでアナウンスされた程度であった。「ジャックダクスター」や「ジャックアンドダクスター」などと誤読されることもある。

日本での略称には「ジャック」、「ジャックン」、「ジャクダク」などがある。
国内での評価.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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出典検索?: "ジャック×ダクスター" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年4月)

システム回りなどゲーム的な部分に関しては、海外同様一定以上の評価を得ていると言える。一方、“洋ゲー”特有のアクの強いキャラクターデザインゆえか、一般ゲーマーからは実際にプレイする前にビジュアル面で敬遠されてしまいがちである。

この点を見越してか、第1作の発売1ヶ月前には、体験版を30万枚配布するという大々的なプロモーションが行われた。結果、それなりのセールスを記録できたものの、やはり爆発的ヒットまでには至らず、続編『ジャック×ダクスター2』はストーリーの路線変更もあって、プレス数、販売本数共に僅か数万枚程度に留まることとなった。
シリーズ作品

発売日順。詳細は、各個ページを参照。国内未発売作に関しては、英語版も参照のこと。
ジャック×ダクスター 旧世界の遺産PS2、原題:Jak and Daxter: The Precursor Legacy / 2001年)(PS42017年
シリーズ第1作目。主人公ジャックはイタチの姿になってしまった親友ダクスターを元に戻すべく、北の大地を目指してファンタジー性あふれる広大なフィールドを冒険する。

通常版:2001年12月20日発売 5,800円(税別)

PlayStation 2 the Best2003年7月3日発売 3,000円(税別)

開発元:ノーティドッグ

ジャック×ダクスター2(PS2、原題:Jak II / 2003年)(PS42017年
多くの要素や設定が変更され、「モーフィング・ガン」、「ダークジャック」など斬新な新要素が追加された。ストーリー、ゲームシステムともに前作よりもややハードな内容になっている。

2004年3月11日発売 5,800円(税別)

開発元:ノーティドッグ

Jak 3(PS2、2004年、日本未発売)(PS42017年
『ジャック×ダクスター2』の1年後のストーリー。前2作に続く三部作の完結編。北米では2004年11月9日発売。海外でははじめにPS2で、その後PS3とPS4で発売されたが、日本では2017年にPS4で初めて発売された。

2017年12月21日発売

開発元:ノーティドッグ

Jak X: Combat Racing(PS2、2005年、日本未発売)(PS42017年、日本未発売)
『Jak 3』からさらに1年後が舞台の外伝ストーリー。前3作と違いレースゲームである。PS4版のトロフィー機能は日本語に対応している。

北米で2005年10月18日発売

開発元:ノーティドッグ

DaxterPSP2006年、日本未発売)
シリーズ初のPlayStation Portable用ソフト。ダクスターが主役のスピンオフ作品。2007年10月9日に北米で、PSP本体とメモリースティックデュオ(1GB)のセット版が発売された。

北米で2006年3月14日発売

開発元:レディアットドーン

ジャック×ダクスター ?エルフとイタチの大冒険?(PSP、原題:Jak and Daxter: The Lost Frontier / 2009年
日本では『ジャック×ダクスター2』以来約5年8ヶ月ぶりの発売となったメインシリーズの4作目(外伝を含めた全体としては6作目)。CEROの対象年齢審査で初めてCERO:B(12才以上対象)に指定された。

2009年11月19日発売 UMD版:4,980円(税込) / ダウンロード版:3,800円(税込)

開発元:ハイインパクトゲームズ

Jak and Daxter CollectionPlayStation 2用ソフトである『ジャック×ダクスター 旧世界の遺産』(Jak and Daxter: The Precursor Legacy)、『ジャック×ダクスター2』(Jak II)、『Jak 3』(PS2版は日本未発売)の3作品をPlayStation 3用に移植した作品。1枚のブルーレイディスクに3作品全てが収録されている。画質が720p・60fpsに高解像度化、画面サイズも4:3から16:9へと修整。3D立体視、トロフィーにも対応している。日本では未発売。

北米で2012年2月7日発売

開発元:ノーティドッグ、Mass Media Inc.

その他

Jak and Daxter: Limited Edition Complete Trilogy Movie DVD(2007年、日本未発売)プロモーションDVD。Trilogy(三部作)にあたる第1作『旧世界の遺産』から第3作『Jak 3』までの映像が約90分間収録されている。それに加えて、第4作『Jak X: Combat Racing』のデモや、開発者インタビューなども収録されている。他のPlayStation 2用ソフトと同様のパッケージデザインだが、DVDの映像自体は一般のDVDプレーヤーで再生可能。しかし特典収録されている『Jak X』は、PlayStation 2またはPlayStation 3で再生した場合のみプレイ可能となっている。

北米で2007年2月1日発売

ゲスト出演作品
ガチンコヒーローズ - 2011年(PS3、原題:PlayStation Move Heroes / 2011年
ジャック×ダクスター、ラチェット&クランク怪盗スライ・クーパー3シリーズのクロスオーバー作品

2011年3月24日発売

開発元:Nihilistic Software

プレイステーション オールスター・バトルロイヤル - 2012年(PS3、PS Vita2012年
歴代のPlayStationにゆかりのあるキャラクターが一堂に会するクロスオーバー作品。

2013年1月31日発売

開発元:SuperBot Entertainment、SCEサンタモニカスタジオ、Bluepoint Games(Vita版)

漫画

シリーズ第1作『ジャック×ダクスター 旧世界の遺産』のコミカライズ版『ジャック×ダクスター イタチで悪いか!!』が、『別冊コロコロコミック』にて2002年2月号から2003年2月号にかけて連載された。作者は村瀬範行

詳細は『ジャック×ダクスター イタチで悪いか!!』を参照。
主要登場キャラクター
ジャック(Jak)
声 -
森久保祥太郎 / 英 - ?→Mike Erwin(『Jak II』以降)、Josh Keaton(『エルフとイタチの大冒険』のみ[3])本シリーズの主人公。とても長い耳を持ち、常時ゴーグルを着用しているのが特徴。日本国外版では2作目以降あごひげを生やしている[4]。ヘブンシティを創設した勇者マールの子孫であり、ヘブンシティの正統な後継者である。『ジャック×ダクスター2』において、彼の成長を妨げようとするものから彼を守るために、セイジィによって過去の世界に隠されていたことが明らかになる。初登場時の年齢は15歳。『ジャック×ダクスター2』以降は17、18、19歳という具合に成長している。第1作の『旧世界の遺産』では(この「旧世界」は、この項で述べている過去の世界のさらに過去に存在する古代プリカーソル文明の事を示す)、平穏な世界で冒険家を目指すひたむきな少年で、あらゆる困難に立ち向かう勇敢なキャラクターとして認知されていた。しかし、第2作目の冒頭で、未来(現在)の世界であるヘブンシティに時間転送された直後、ヘブンシティの独裁者バロンの軍団に拉致・監禁され、2年間ダークエコを体内に注入され続けるという拷問を受けた影響で、ダークジャックに変身できる力を手に入れる。それと同時に、それまで無口だった性格から一転して荒々しい性格になってしまう。第3作『Jak 3』では、新たなる闇の勢力Dark Makersに対抗すべく、光のエコの力でLight Jak(ライトジャック)に変身できるようになる。第4作『Jak X』以降の作品では髪がかなり短くなっており、以前と比べて性格が丸くなっている。ダークジャックへの変身を繰り返すとダークエコの力に飲み込まれてしまうことが判明し、第6作『エルフとイタチの大冒険』では自ら変身を禁じている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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