ジャズ_(路面電車車両)
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"ジャズ"
イノトランスで展示されたジャズ(128N)(2014年撮影)
基本情報
製造所ペサ
製造年2013年 -
投入先ワルシャワ市電グダニスク市電
主要諸元
編成3車体・5車体連接車
軸配置Bo-Bo(3車体連接車)
Bo-2-Bo(5車体連接車)
軌間1,435 mm
床面高さ350 mm(低床率100 %)
主電動機誘導電動機
主電動機出力60 kw
制動装置回生ブレーキ
備考主要数値は[1][2][3][4]に基づく。
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ジャズ(Jazz)は、ポーランドの鉄道車両メーカーであるペサが展開する路面電車車両。床上高さを低くしバリアフリーに適した構造を有する超低床電車である[2][3][4]
概要

ペサがポーランド各地の路面電車へ向けて展開する超低床電車の1つで、台車がないフローティング車体を有した連接編成を組む。最大の特徴は、従来ペサが製造していた車内全体が低床構造となっている車両トラミカススウィング)と異なり全ての台車が車軸がない独立車輪式台車になっている事で、床上高さは全車体とも350 mmに統一されている。これにより、従来の超低床電車[注釈 1]と比べ車椅子ベビーカーでの利用が容易となっている一方、主電動機の位置は従来の車両から変更され各車輪の外側に1基づつ配置されている(ハブモーター方式)[1][2][4][5]

また、ジャズにはワルシャワに工場を持つメドコム(Medcom)が製造したスーパーキャパシタが屋根上に搭載されており、停電や電気機器の故障などにより給電が行われなくなった場合でも貯めた電力を用いて短距離だが自走可能となっている。制動装置には回生ブレーキが搭載されており、回収した電力は充電池に蓄積される。また、車内には運転台・車内共に冷暖房が完備され快適性が向上している。これらの機器はマイクロプロセッサによって制御され、オンラインでの自動診断が行われている[1][4][5]

車内(ワルシャワ、128N)

運転台(ワルシャワ、128N)

車内(ワルシャワ、134N)

運転台(ワルシャワ、134N)

車内(グダニスク、128NG)

車椅子利用者向けの収納式スロープも設置されている(グダニスク、128NG)

運行
ワルシャワ128N(2015年撮影)134N(2015年撮影)

2013年3月ポーランド首都ワルシャワ路面電車ワルシャワ市電)を運営するワルシャワ路面電車会社(ポーランド語版)は、ペサとの間に45両分のジャズ(両運転台、5車体連接車)を導入する契約を結んだ。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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