ジャスパー・ジョーンズ
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2011年

ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns, 1930年5月15日 - )は、20世紀アメリカ画家[1]

ロバート・ラウシェンバーグとともにアメリカにおけるネオダダポップアートの先駆者として重要な役割を果たした代表的な作家。ダーツの標的、アメリカ50州の地図、数字や文字などを「描いた」作品がよく知られる。
生涯

ジョーンズは1930年、ジョージア州オーガスタに生まれた[2]。少年期をサウスカロライナで過ごした後、1949年ニューヨークに出る。徴兵されて陸軍に入り、1952年に除隊。1954年頃から、国旗、数字、標的などを題材にした絵画を発表し始める。ほぼ同世代の美術家ラウシェンバーグとは、同じビルに入居していた親友だと見られていたが、晩年のインタビューではゲイカップルであったことを示唆している。

ラウシェンバーグの作品がしばしば二次元の枠をはみ出ているのに対し、ジョーンズは標的や地図のようなもともと二次元的な事物を平面に描くことにこだわった。三次元の事物を二次元の平面に再現する「イリュージョン」としての絵画はここでは否定され、絵画自体が「もの」であることが強調され、平面的な「オブジェ」と化しているのである。手法として古代の絵画技法であるエンカウスティーク(エンコスティック)というユニークな技法が用いられその作品に独特のメチエを与えている。

また、ジョーンズはビールの缶をブロンズで本物そっくりに鋳造し彩色した「彫刻」も手掛けている[3]
代表作

Target with Four Faces(4つの顔のある標的)ニューヨーク近代美術館

Map(ニューヨーク近代美術館)

Flag(ニューヨーク近代美術館)

False Start(ニューヨーク近代美術館)

Painted Bronze(ニューヨーク近代美術館)

Three Flags(ホイットニー美術館

White Flagメトロポリタン美術館

脚注[脚注の使い方]^ “Jasper Johns, American Legend”. www.nytimes.com. The New York Times. 2020年6月7日閲覧。
^ “ ⇒ジャスパー・ジョーンズ”. 高松宮殿下記念世界文化賞. 2018年7月14日閲覧。
^ “Jasper Johns: Reorienting the Self”. www.radford.edu. Radford University. 2020年6月9日閲覧。










ウルフ賞芸術部門受賞者
建築

ラルフ・アースキン(1983/4)

槇文彦 / ジャンカルロ・デ・カルロ(1988)

フランク・ゲーリー / ヨーン・ウツソン / デニス・ラスダン(1992)

フライ・オットー / アルド・ファン・アイク(1996/7)

アルヴァロ・シザ(2001)

ジャン・ヌーヴェル(2005)

デイヴィッド・チッパーフィールド / ピーター・アイゼンマン(2010)

エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ(2013)

フィリス・ランバート(2016)

モシェ・サフディ(2019)

エリザベス・ディラー / 貝島桃代 / 塚本由晴(2022)

音楽

ウラディミール・ホロヴィッツ / オリヴィエ・メシアン / ヨセフ・タル(1982)

アイザック・スターン / クシシュトフ・ペンデレツキ(1987)

ユーディ・メニューイン / ルチアーノ・ベリオ(1991)

ズービン・メータ / リゲティ・ジェルジュ(1995/6)

ピエール・ブーレーズ / リッカルド・ムーティ(2000)

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ / ダニエル・バレンボイム(2004)

ギヤ・カンチェリ / クラウディオ・アバド(2008)

プラシド・ドミンゴ / サイモン・ラトル(2012)

ジェシー・ノーマン / マレイ・ペライア(2015)

ポール・マッカートニー / アダム・フィッシャー(2018)

スティーヴィー・ワンダー / オルガ・ノイヴィルト(2021)

絵画

マルク・シャガール / アントニ・タピエス (1981)

ジャスパー・ジョーンズ (1986)

アンゼルム・キーファー (1990)

ゲルハルト・リヒター (1994/5)

ルイーズ・ブルジョワ (2002/3)

ミケランジェロ・ピストレット (2006/7)

ローズマリー・トロッケル (2011)

シンディ・シャーマン (2020)

彫刻

エドゥアルド・チリーダ(1984/5)

クレス・オルデンバーグ(1989)

ブルース・ナウマン(1993)

ジェームズ・タレル(1998)

ルイーズ・ブルジョワ(2002/3)

ミケランジェロ・ピストレット(2006/7)

オラファー・エリアソン(2014)

ローリー・アンダーソン / ローレンス・ウェイナー(2017)

中谷芙二子 / リチャード・ロング(2023)


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