ジャスティン・バーランダー
Justin Verlanderニューヨーク・メッツ #35
ニューヨーク・メッツ時代
(2023年3月26日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地バージニア州グーチランド郡マナキン=サボット
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国
パンアメリカン競技大会
銀2003野球
ジャスティン・ブルックス・バーランダー(Justin Brooks Verlander,[注 1] 1983年2月20日 - )は、アメリカ合衆国バージニア州グーチランド郡マナキン=サボット(英語版)出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのニューヨーク・メッツ所属。
MLBを代表する投手の一人で、デトロイト・タイガース時代には2006年に新人王、2011年にMVPとサイヤング賞を受賞。ヒューストン・アストロズ時代には2017年と2022年にワールドシリーズ優勝を果たす。2019年と2022年にもサイヤング賞を受賞。 タカホーリトルリーグ(Tuckahoe Little League)所属時からコントロールは酷いものの、抜きん出た肩の強さを見せていた。13歳の時には父リチャードの手に負える球速ではなくなっており[2]、キャッチボールを止められてベースボールアカデミーに入れられた。アカデミー入学直後に行った球速測定では、既に84mph(約135.2km/h)を記録していた。高校入学時には93mph(約149.7km/h)、その後一時期呼吸器障害により球速を落とすが、オールド・ドミニオン大学
経歴
プロ入り前
2003年7月に開催されたサントドミンゴパンアメリカン競技大会の野球アメリカ合衆国代表に選出された[3]。
プロ入りとタイガース時代 デトロイト・タイガース時代
(2016年5月13日)
2004年のMLBドラフト1巡目(全体2位)でデトロイト・タイガースから指名を受ける。指名から契約まで4か月を要し、10月25日に球団史上最高額となる契約金315万ドルで入団した[4][2]。
2005年はA級レイクランド、AA級エリーで好成績を残し、メジャーに昇格。7月4日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビューを果たしたが、5.1回を投げ4失点で敗戦投手。2試合目は7月23日のミネソタ・ツインズ戦で6回5失点でまたも敗戦投手。これがこの年のメジャー最後の登板となり、AA級エリーに降格した[5]。マイナーリーグでの防御率1.29は全体で6位の成績だった[6]。
2006年は開幕から先発ローテーションに定着。5月には4勝1敗、防御率1.73の成績でルーキー・オブ・ザ・マンスに選出され、5月22日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャー初完封を達成[7]。オールスターゲームのアリーグの32人目の選手を選出する「ファイナルボート」にノミネートされたが、選出はならなかった[8]。シーズン通算で30試合に先発登板し、投球回200回未満で21被本塁打とやや被弾が多かったものの、防御率3.63はリーグ第4位、球団新人投手としては1976年のマーク・フィドリッチの19勝以来の高水準となる17勝を挙げ[5]、124奪三振は球団新人右腕投手の新記録となった[5]。投票で28票中26の1位票を集め、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出された[9]。
投手コーチのチャック・ヘルナンデスは「非常にインパクトを受けたのは、彼のメンタル的な安定さ」で「大概の若いピッチャーは失敗を恐れてやりすぎるものだが、彼はピンチに陥っても感情のコントロールができている」と証言する通り精神的に非常に安定しており、登板時に投球や審判の判定によって取り乱す事はほとんどない。しかし、ケニー・ロジャースが「シーズンを通して気持ちを抑える難しさを学んでいるところだ」と証言している通り[10]、6月17日から8月1日にかけて7連勝したが、8月11日以降は3勝5敗、防御率5.86と調子を落とした。 ノーヒットノーラン達成時の様子
2007年は6月12日のミルウォーキー・ブルワーズ戦(コメリカ・パーク)で、タイガースの投手としては1984年4月7日のジャック・モリス以来、デトロイトでは1952年8月25日のヴァージル・トラックス以来となるノーヒットノーランを達成した[11]。