ジャイアントロボ
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この項目では、漫画および特撮テレビ番組と、両作に登場するロボット『ジャイアントロボ』について説明しています。

本作の設定を一部使用したOVA作品については「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」をご覧ください。

本作の設定を現代風にアレンジしたテレビアニメ作品については「GR-GIANT ROBO-」をご覧ください。

『ジャイアントロボ』は、横山光輝作のSFロボット漫画作品、それを基とした特撮テレビ番組。およびそれに登場する架空の巨大ロボットの名前。

設定を大きく変えたアニメ作品も制作された(後述)。
漫画版

週刊少年サンデー』版は、同誌に1967年5月の20号から翌1968年3月の19号まで連載された。全3部構成。東映渡邊亮徳の「大魔神ウルトラマンをドッキング」というコンセプトを元に、東映は『鉄人28号』の横山光輝にテレビ化前提のロボット物の原作を依頼した[1]

横山は『鉄人』との差別化のためにリモコンがあれば誰でも動かせた『鉄人』とは違い、草間大作の命令のみで動くようにした。また徒手空拳の『鉄人』に対し、数々の兵器を搭載することでパワーアップを試みている。
物語
第一部
1967年5/14号 - 9/17号・全19話。横山光輝が多忙なため、当初は作画は
小沢さとるが担当した。そのため第12話(7/16号)まで「横山光輝・小沢さとる・光プロ」の名義で掲載された。第13話(7/23号)以降は横山が執筆し、「横山光輝・光プロ」名義となる。世界征服をもくろむ謎の秘密結社「ビッグファイア」(BF団)はその中核となる「GR(ジャイアントロボ)計画」を進めていた。国連特別捜査機構は計画妨害の工作員をT国に派遣する。その工作員と疑われた日本人旅行者の草間大作はBF団に拉致される。
第二部
1967年9/24 - 12/10号・全12話。大作少年はGR1とともに、かろうじて日本に生還する。だがBF団はGR1奪還のため、大作暗殺を図る。そしてGR2、GR3が東京を襲う。
第三部
1968年1/7・14号 - 3/3号・全8話。水爆を搭載した爆撃機が日本近海に墜落し、ただちに回収作業が行われるが、水爆はBF団によって奪われていた。BF団は水爆とGR1の交換を要求する。
登場するロボット
GR1
BF団の作った陸戦用ロボット。腹部に
原子力エンジンを搭載。頭部のジャイアントミサイル、目から出すレーザー光線(レーザー眼)、ベルトのバックルの灼熱光線砲(3,000)が武器。強力なパワーは原子力エンジンのほか、腰部の発電機、腕エンジン(5万馬力)、振動脚、強力プレス装置、エネルギー関節から生み出される。足には地雷探知機を装備。
GR2
第一部と第二部に登場するBF団の作った海戦用ロボット。強力プレス手と肩から発射される強力ミサイル弾が武器。また、頭部に三日月状の角があり、右角が放電角、左角がドリル角になっている。強力回転モーターにより1秒間に体を2万回転させて渦を起こして姿を隠すことができる。特殊鉄の装甲を持ち、ウラン電源で動く。GR1の灼熱光線砲により熱せられた機体を海水で急激に冷やしたため自壊する。
GR3
第二部に登場するBF団の作った空戦用ロボット。胸部に原子炉を搭載。指から小型ミサイルを発射し、伸縮自在の角から電磁波、額からレーザー光線を発射する。背中に装備した折りたたみ式の軽金属羽を使って空を飛ぶ。胸には火炎放射器、腕にはロボット神経、足には地雷探知機がついている。GR1の灼熱光線砲により機体を溶かされて自爆する。
ダコラー
第一部に登場するBF団のロボット。GR1を日本に海路で輸送する際に襲撃する。本編中にはの腕のような触手のみ登場。ケイブンシャフォノシート掲載の漫画において全身が描かれている(フォノシートのドラマはテレビのサウンドトラック)。
空飛ぶアカエイ
第三部に登場したBF団の海底基地から発進する巨大なエイ型のロボット。特に名称はない。水爆搭載機の探索を妨害する。
テレビとの相違点.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2015年5月)


作品全体のトーンは『鉄人28号』同様のスパイアクション+ロボット物であり、GRシリーズの他は特に名称のない巨大生物型ロボットしか登場しない。第1部に登場するロボット(円盤に蛸の腕が付いたようなロボット)は「ダコラー」と扉で紹介されているが、テレビ版第1話に登場する怪獣とは別物。

年齢の記述はないが、草間大作は当初「少年」ではなく「青年」として描写されていた(連載途中で「少年」に変更される)。

GR1は金庫の中に隠された電子頭脳からの命令を受けて動く。電子頭脳は最初に声を吹き込んだ者の命令のみを受け付けるためBF団は草間大作の命を狙う。当初は直接、または車載無線機などから命令するが、第二部の途中から国連特別捜査機構科学班が作った腕時計無線機を使用するようになる。

GR1 - 3はそれぞれ陸戦型、海戦型、空戦型に特化して製造されている。GR1は第3部で改修が行われ背中に飛行・海中進行用の噴射機が装備される。

GR2には武器として強力プレス手が装備されているが、テレビ版では頭部から分離して飛行する巨大な角がメイン武器(テレビ版でもプレス手は登場するが、形勢悪化後、苦し紛れに発射してGR1にかわされる)。また、テレビ版では海戦ロボではなく、見た目に頭部形状と体色の異なるだけのロボット(劇中、台詞に「ジャイアントロボと同じ力を持っている」とあるだけで、その2号機であるとは明言されていない)として扱われている。

陸戦型のGR1を苦しめる、空戦型のGR3はテレビ版には登場しない。またGR3の指から発射するロケット弾は、テレビ版ではGR1の武装になっている。なおGR1およびGR2のデザインに小澤さとるが関わっているが、降板後登場のGR3には関わっていない。また小澤の構想したGR2は、AIにより自立行動する「考えるロボット」の予定であったと、本人のTwitterで語られている[要文献特定詳細情報]。

GR1の胸のマークは連載第1回目の扉のみ十字型であったが、「ナチスを連想させる」との理由でV字型に変更された[2]。漫画版のVプラス十字のマークは実はBF団のシンボルマーク。テレビ版ではVプラス三角形になっている。

国連特別捜査機構は国連の諜報機関で、007シリーズのMI-6のように描かれており、『ウルトラマン』の科学特捜隊のような、テレビ版のユニコーン(国連秘密警察機構が正式名称)とはかなり雰囲気が異なる(南十郎やマリー花村にあたる登場人物は存在しない)。同様にビッグファイアは007シリーズのスペクターのような国際犯罪組織として描かれている。

共作の表記について

第一部12話までは横山と小澤さとるの共作となっている。これは、連載開始当初は横山が同じ『少年サンデー』に『仮面の忍者 赤影』を連載するなど多忙だったために大半の作業を小澤に任せていたことによる(横山はコンテとラフのみ)。しかしストーリー構想の際、小澤は「自分は鉄人28号のような操縦型ロボットではなく、『鉄腕アトム』のような自立型ロボットを描きたい」と主張するが、横山に意見を採り入れて貰えなかったことから創作意欲を失くし降板[3]。以降は横山と光プロ(実際の制作は光プロ)名義になった。なお、小澤が実際に作画していたのは6話までで、そのため第一部の前半と後半では大作の顔などが全く異なる。
その他の漫画版

小学館コミックス:光プロによるSFスパイアクション(1967年11月号 - 1968年3月号)。

小学館の『幼稚園』:西田幸司作画によるオールカラー漫画(1967年11月号 - 1968年7月号)。オリジナル設定。

小学館の学年別学習雑誌

小学一年生』:前村教綱作画による絵物語(1967年12月号 - 1968年1月号)と、かまちかつひろ作画によるSFスパイアクション(1968年2月号 - 6月号)。

小学二年生』:平沢繁太郎作画による絵物語(1967年11月号 - 1968年3月号)と横山・光プロ作画による原作ベースのSF漫画(1968年4月号 - 7月号)。


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