ジム・ビーム
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ジム・ビーム
種類バーボン・ウイスキー
製造元サントリーグローバルスピリッツ
発祥国 アメリカ合衆国
販売開始1795年
プルーフ80または86
公式サイトhttps://global.jimbeam.com/
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ジム・ビーム(Jim Beam)は、ケンタッキー州、クラーモントで蒸留製造されているバーボン・ウイスキーの銘柄である。この銘柄のウイスキーは、1795年以来、蒸留製造されている。ジム・ビーム銘柄を所有するビーム社は2014年に全株がサントリーホールディングスに総額160億ドルで買収され[1]、2014年5月には社名をビーム サントリーに変更したが、2024年4月30日に社名をサントリーグローバルスピリッツに変更した。
蒸留製造者Jim Beam

創始者のヨハネス・ヤーコブ・ベーム(Johannes Jakob Bohm)は両親が18世紀半ばにドイツから米国に農業移民した一族で、ペンシルバニア州で生まれたのちメリーランド州に移り、実家の農園でウィスキー造りを始めた。1790年にケンタッキー州に移り住んで蒸留製造所を開き、1795年に「オールド・ジェイク・ビーム」のブランド名で初出荷し、以降酒造を専業とした。ビーム一族出身の七世代に渡るアルコール蒸留製造者がいる。

ヨハネス・ヤーコプ・ベーム(1760年 - 1834年)※後に英国風にジェイコブ・ビームに改名。

デヴィッド・ビーム(1802年 - 1854年

デヴィッド・M・ビーム(1833年 - 1913年

カーネル・ジェイムズ(ジム)・B・ビーム(1864年 - 1947年

T・ジェレマイア・ビーム(1899年 - 1977年

F・ブッカー・ノー II世(ジェイムズ・B・ビームの孫、1929年 - 2004年

フレッド・ノー(1957年 - 現在)

現在のマスター・ディスティラーのジェリー・ダルトン(1998年 - 現在)は、このバーボン銘柄において、ビーム一族出身でない最初のマスター・ディスティラーである。ビーム一族出身者たちが、なおヘヴン・ヒルの蒸留製造所にあってマスター・ディスティラーでもある。
バーボンの種類

同様にビームの名で広く知られる、何種類かのジム・ビームが入手可能である:

ジム・ビーム (白ラベル 熟成 4年、40%)

ジム・ビーム ブラック(黒ラベル 熟成 6年超、45%)

ジム・ビーム ライ(緑ラベル
ライ麦ウイスキー、40%)

ジム・ビーム デビルズカット(茶ラベル 45%)

ジム・ビーム ダブルオーク(紺ラベル 熟成 4年、43%)

ジム・ビーム ハニー(蜂蜜入りのリキュール、35%)

ジム・ビーム アップル(青りんご風味のリキュール、 35%)

ジム・ビームはまた、4種類のプレミアム・スモール・バッチ・バーボンを製造している:「ノブ・クリーク」、「ベイシル・ヘイディン」、「ベイカーズ」、そしてブッカー・ノーに因んで名づけられた「ブッカーズ」である。

2005年2月14日に、ジム・ビームは、1000万樽目のバレルを熟成用ラックに格納した。

ジム・ビームは、バーボンとされる必要条件に適っている。マッシュトウモロコシが51%を越えており、新しい、焦がしたオークのバレル(樽)のなかで、米国の必要基準である 2年以上の長い期間貯蔵される(「ストレート・バーボン」の呼称が許可されるのに必要な熟成期間は 2年である。単なる「バーボン」には、このような必要熟成期間はない)。ジム・ビームは、グレインを膨らませるのにライ麦大麦を使用している。

他のバーボンと同様に、ジム・ビームは、新しい発酵過程におけるイーストにとって良好な環境を生み出すため、前回の発酵のポーション(廃液の一部)を使用する。これは、サワードウ・ブレッドを作るとき使われるプロセスと非常によく似ているので、「サワー・マッシュ」(醸造仕込み液)として知られる。標準の白ラベルのジム・ビーム・ウイスキーは明るい琥珀色を呈する。

ジム・ビームの蒸留製造所は、アメリカン・ウイスキー・トレイル(American Whiskey Trail、EN)の一部である。
その他のジム・ビーム関係の製品
食品

2004年7月26日に、タナシー・フッズ・LLC(Thanasi Foods LLC、 ⇒ref)は、ジム・ビームに浸したスナック菓子製品である、ビーム・ソークド・サンフラワー・シーズ(註:「ビーム浸透のひまわり」の意味)を発売すると発表した。これは、オリジナル、バーベキュー、そしてハラペーニョの三種類の風味がある。2004年10月18日には、ジム・ビーム・ソークド・ビーフ・ジャーキーをこのシリーズに追加すると発表した。
モーター・レーシング

ロビー・ゴードン
(Robby Gordon、EN)は、NASCARネクステルカップにおいて、7番ジム・ビームを運転した(ジム・ビームはゴードンのスポンサーであった)。

スティーヴン・ジョンソンとウィル・デヴィソンは、ジム・ビームがスポンサーとなった、17番と18番のディック・ジョンソン・レーシング(EN)チーム・カーを運転した。

日本における輸入元の変遷

日本ではニッカウヰスキーが1989年から取り扱っていた[2][3]が、2013年よりサントリー酒類(新)が輸入販売を手掛けている[4](これと入れ替わり、ジャックダニエルアーリータイムズなどの輸入権がサントリーからアサヒビールに移った)[5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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