ジム・キャノン
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ジム・キャノン (GM CANNON) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ」 (MS) の一つ。初出は、プラモデルガンプラ)の販促企画である『モビルスーツバリエーション』 (MSV)。

作中の軍事勢力の一つ「地球連邦軍」の量産機。『機動戦士ガンダム』に登場する「ジム」をベースとして、砲撃用MS「ガンキャノン」の能力を付与した機体。背中に搭載された砲塔と、通常のジムよりも強化された装甲が特徴。

当記事では、各バリエーション機についても記述する。目次

1 設定解説

2 プロトタイプ ジム・キャノン

3 ジム・キャノン(空間突撃仕様)

4 ジム・キャノン(サンダーボルト版)

5 ジム・キャノンII

5.1 ルシアン・ベント専用機

5.2 ジム・キャノンII[ホワイトコーラル]

5.3 ジム・キャノンII(サンダーボルト版)


6 ジム・コマンドキャノン

7 脚注

7.1 注釈

7.2 出典


8 関連項目

設定解説

諸元ジム・キャノン
GM CANNON
型式番号RGC-80
所属
地球連邦軍
建造地球連邦軍
生産形態量産型
全高18.4m[1]
頭頂高17.8m[1]/17.5m[2]
本体重量49.9t[1]
全備重量65.3t[1]/65t[2]
装甲材質スチール・チタニウム[2]
出力976kW[1][注 1](70,000馬力[2]
推力63,500kg[1]
最高速度83km/h[1]/105km/h[2]
武装肩部240mmロケット砲×1
60mmバルカン砲×2
ビームスプレーガン
バルザック式380mmロケットバズーカ
ハイパーバズーカ
XBR-L系列ビームライフル
搭乗者リド・ウォルフ
マスター・P・レイヤー

一年戦争時、ガンキャノンの量産型という位置づけで開発された[3]。その名称と外観からジムのバリエーションと位置づけられることが多いが、ガンキャノンの量産化プランはガンダムの量産化(ジム)と最初から別に進行しており、その延長線上にあるのが本機である。本来はガンキャノンの設計に若干の手直しを加える程度で量産する予定だったが、戦時下の状況を考慮し、先行していたジムの生産ラインを流用する形で設計を変更して試行錯誤を重ね、簡易量産型ともいえる形態となった。ジムとの部品共有度は60%で、切り欠きの入った右肩部にガンキャノンと同じ口径の高初速型ロケット砲が1門取り付けられ、脚部に左右分割方式の増加装甲を取り付けることにより、地上戦での安定性を保っている。

終戦までにジャブロー工廠にて48機(58機とする資料もある[4])が生産され、全機が実戦参加しているという。その内訳はティアンムおよびレビル宇宙艦隊へは14機、北米戦線へは6機、アフリカ戦線には19機配備、9機はジャブロー防衛用に残されたと記録されている[4]。それ以外にも、オーストラリア戦線で3機が確認されている[注 2]

一年戦争中の特筆すべき戦果としては、北米方面に配備された機体がある。反攻作戦開始後から約1か月後に投入された本機はノーマルタイプのジムとの混成部隊を成し、キャリフォルニアベースを奪還した。この北米方面配備機は冬季迷彩を施した姿が有名だが、これはキャリフォルニアベース奪還後から終戦まで使用されたパターンである。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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