ジブラルタルの岩
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ジブラルタルの岩
西面(2006年)
最高地点
標高426 m (1,398 ft)
プロミネンス426 m (1,398 ft)
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯36度07分33秒 西経05度20分35秒 / 北緯36.12583度 西経5.34306度 / 36.12583; -5.34306座標: 北緯36度07分33秒 西経05度20分35秒 / 北緯36.12583度 西経5.34306度 / 36.12583; -5.34306 
地形
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所属山脈ベティコ山系
地質
岩石の年代ジュラ紀
登山
最容易
ルート
ジブラルタル・ケーブルカー、道路、ハイキング
プロジェクト 山










ジブラルタルの岩(ジブラルタルのいわ、: Rock of Gibraltar、The Rock(ザ・ロック)、: Calpe[1]: ??? ????‎、Jabal Tariq(ターリクの山)、西: Penon de Gibraltar)は、ヨーロッパイベリア半島南端にあたるジブラルタルにある、をなす一枚岩石灰岩[2]。高さ426メートル[3]。この山はイギリス領であり、スペインと国境を接する。ジブラルタルの主権は、スペイン継承戦争の後、1713年ユトレヒト条約によってスペインからイギリスに移った[4]2002年時点で、イギリスとスペインは「この山を巡る何世紀にもわたる領有権問題に終止符を打つ」べく協議している[5]。山頂近くの殆どは自然保護区となっており、約250頭のバーバリーマカクの棲家となっている。これらの猿と、迷宮のような地下道網は、毎年多くの観光客を呼び寄せている。

ザ・ロックは、ジブラルタル海峡を挟んだ対岸の北アフリカのモンテ・アチョ(英語版)あるいはイェベル・モウッサ(英語版)にあるもう一つの山と共にヘラクレスの柱をなし、古代ローマ人から「カルプ山」と呼ばれていた。かつてここは世界の最果てとみなされ、その神話は元はフェニキア人が育んだものである[2][6]目次

1 地質

2 歴史

2.1 ムーア城

2.2 地下道

2.3 第二次世界大戦とその後

2.4 難攻不落

2.5 著名人の結婚


3 山頂近辺の自然保護

3.1 動植物相

3.1.1 鳥



4 脚注

5 参考文献

6 関連項目

地質

ザ・ロックは岬をなす一枚岩であり、ひっくり返った褶曲が深く侵食し、各所に断層が生じている。ザ・ロックを構成する堆積岩地層は、天地逆にひっくり返っており、古い地層が新しい地層の上に横たわっている。これらの地層はカタラン・ベイ(英語版)頁岩層(最新)、ジブラルタル石灰岩、リトル・ベイ頁岩層(最古)、ドックヤード頁岩層(年代不明)である。これらの地層は著しく断層が生じ、変形している[7]

カタラン・ベイ頁岩層は、殆どが頁岩からなる。これは、茶色の石灰質の砂岩、柔らかい頁岩質の砂岩と濃紺の石灰岩が交互に重なった層、緑がかった灰色の泥灰岩と濃い灰色のチャートが交互に重なった層からなる。カタラン・ベイ頁岩層には、同定はできないがウニの棘、ベレムナイト類のかけら、稀にジュラ紀前期のアンモナイトも見られる[7]

ジブラルタル石灰岩には、灰色がかった白あるいは薄灰色の、目の詰まった、時にきれいに結晶化した、中程度あるいは厚い石灰岩と苦灰岩からなり、そこにはチャートの薄い層を挟む。この地層は、ザ・ロックの約 3/4 を占める。地質学者たちはここから、原型をとどめず激しく侵食・変形した様々な海洋生物の化石を発見してきた。ジブラルタル石灰岩で発見された化石には、様々な腕足動物サンゴ、ウニのかけら、(アンモナイトを含む)腹足綱二枚貝ストロマトライトがある。これらの化石は、ジブラルタル石灰岩が堆積したのがジュラ紀前期であることを示す[7]

リトルベイ頁岩層とドックヤード頁岩層がザ・ロックに占める割合は非常に小さい。リトルベイ頁岩層は、紺色がかった暗灰色の、化石を含まない頁岩であり、グリット泥岩、石灰岩の薄い層との互層になっている。これはジブラルタル石灰岩により先に形成された。ドックヤード頁岩層は年代不明のまだらの頁岩で、ジブラルタルの造船所と護岸構造物の下に横たわっている[7]

これらの地層は、1億7500万年?2億年前のジュラ紀初期の間に堆積したものであるが、これが現在のように地表に現われたのは約500万年前のことである。アフリカプレートユーラシアプレートと激しく衝突した時、地中海は湖となり、メッシニアン塩分危機の間、長い年月をかけて完全に干上がっていった。その後、大西洋ジブラルタル海峡から流れ込み、地中海を形成した。ザ・ロックは、南東イベリアを特徴づける山脈であるベチック・コルジレラの一部となっている[7] サン・マイケル洞窟(英語版)の内部

今日、ザ・ロックはスペイン南岸からジブラルタル海峡へ突き出た半島を形成している。この岬は、最高3メートルの砂洲で本土とつながる陸繋島である[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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