ジバクくん
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ジバクくん
ジャンル
ファンタジー
漫画
作者柴田亜美
出版社エンターブレイン
掲載誌ファミ通ブロス
レーベルブロスコミックス
発表号1998年5月号 - 2000年12月号
巻数全6巻+4コマアンソロジー1巻
話数全28話
アニメ
原作柴田亜美
監督鈴木行
シリーズ構成冨岡淳広
キャラクターデザイン島袋美由紀
音楽沢田完渡部チェル
アニメーション制作トランス・アーツ
製作テレビ東京テレビ東京メディアネット
放送局テレビ東京系列
放送期間1999年10月5日 - 2000年3月28日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ジバクくん』は、柴田亜美漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメ。『ファミ通ブロス』(エンターブレイン)にて1998年5月号から2000年12月号まで連載。単行本は全6巻。
あらすじ

物語の舞台は、時計回りに12の世界に分かれた「ツェルブワールド」。それぞれの世界には、人々を襲う「トラブルモンスター」に対処するため、聖霊を操って戦う選ばれた子供、通称・グレートチャイルド (GC) が各世界に1人ずつ存在する。

1の世界「ファスタ」に住む主人公・爆は、トラブルモンスターに襲われたところを当時のGC・炎に助けてもらったのを機に、GCの称号とそれに伴う聖霊や道具を譲渡されることになる。そして「世界制覇」という壮大な夢を掲げる爆に、炎は「全世界イチのGCになれ」と言って去って行った。

その後、炎の後継者たる爆に挑戦に来た2の世界のGC・ピンクや3の世界のGC・カイと会ううち、爆は正式なGCの資格と、常人を超える力の証「ライセンス」を12の世界の中心「針の塔」で手に入れられることを知る。2人を仲間としながら、爆は12の世界を回り針の塔へと向かうことを決意する。
登場人物
グレートチャイルド (GC)
爆(ばく)
本作の主人公。1の世界ファスタのGC。ライセンスは無敵(本人談)。1年前までは学生だったが、炎に目をかけられ、ファスタのGCに任命される。以降、GCになる前からの野望である世界制覇と炎との約束の世界一のGC、2つの夢を叶えるためにGC活動に勤しむ。炎から直接受け継いでいるので針の塔には行っておらず、ライセンスを持っていない。だが、高等な技を短期間で、時には初見で瞬時に相手の技を習得できる。さらには技と技を合体させ、新しい技をあみ出したりもする。己の野望にのみ忠実に見えるが、そのために他人を見捨てるようなことはしない。共に行動するピンクやカイを「連れ」や「下僕」呼ばわりしておりぞんざいに扱うが、本心はかけがえのない仲間、友達と認めている。本人は知らぬことだが、異星の真と天の子供であり、炎は叔父にあたる。最終回エピローグの7年後においては、世界一の冒険家になるための旅をしている。アニメ版では、現在進行形でGCになり、ドライブモンスターのチッキーとの出会いも描かれた。両親が異なる為、炎とは親族ではない。最終回において、炎と出会った時点で、夢というライセンスを貰っていたことを仲間たちに語った。技:シンハ、バクシンハ、極目、サイコバズーカ / 術:浄華、聖華
ピンク
2の世界セカンのGC。ライセンスは超能力。お転婆で、やたら長い独特のネーミングセンスを持つ。物心付く前に両親を亡くした後、祖母のシルバに育てられた。幼い頃は不治の病にかかっていたが、炎に治してもらい、炎との再会のためにGCになった。炎の後継者の爆に挑戦して以降は彼と行動を共にするようになる。当初は炎との再会のために旅をしていたが、シルバの病気や自分たち家族の悲劇を知ってからは、シルバを助け、自身の運命を変えるためにも旅をするようになり、炎が黒幕だったことを知っても絶望せずに戦い抜いた。最終回エピローグの7年後においては、爆に仲間たちの近況をメールで知らせた。アニメ版では、第1話から登場し、炎の後継者の爆に会いに、ファスタに赴くが、爆には会えず、次の第2話で原作同様に出会う展開になった。技:プリティピンクミラクルボンバー
カイ
3の世界サーのGC。ライセンスは武術。幼少時に自分の村をトラブルモンスターに襲われ、両親を殺されてしまうが、自身は炎に助けられた。以後、炎への憧れと、強くなって両親の悲劇を繰り返したくない一心からフネンの仙人の下で修行を重ねる。ピンク同様に炎の後継者となった爆に勝負を挑み、彼のことを認め、共に行動する。真面目な性格だが、抜けているところも。最終回エピローグの7年後においては、激の許で修行を続けている姿が描かれた。アニメ版では、乱丸の弟弟子であるが、セーブンに着くまで、乱丸が兄弟子とは知らずにいた。また、女のアリババを気にいっており、アリババが本当は男であったことや、アリババの呪いが完全に解けてしまった際には項垂れていた。技:炎龍爆
ダルタニアン
4の世界フォスのGC。ライセンスは剣術。代々GCが家督制で、爆と出会ったときは見習いだった。両親は共に故人。当初は気弱な性格をしていたが、亡き父親との対決で一皮むけ逞しくなった。最終回エピローグの7年後においては、当主。として活動している。アニメ版では母は生存しており、母からはダルティーと呼ばれている。また、ドライブモンスターを持っていない為、遠くまでは時間がかかることも描かれた。
アリババ
5の世界ゴイのGC。ライセンスは盗み。男勝りの女で一人称は「オレ」だが、その正体はモンスターの呪いで女性に変えられていた男性で、一人称は「私」のナヨナヨした
オカマ。トラブルキッズにされた爆を追って、エイトンで再会。テンパでの戦いの後、各国でトラブルモンスターが大量発生したことからゴイに戻る。最終回エピローグの7年後においては、ルーシーやジャンヌと一緒にいる姿が描かれた。アニメ版では、呪いが中途半端に残ってしまったために時折女性になっていたが、最終決戦の最中、完全に呪いが解けた。
ライブ
6の世界ロックのGC。ライセンスは音楽。賑やかなロックのGCらしく、ポジティブな性格。針の塔の呪いにより、夜はナイナイのGCデッドに変わる。GC試験を受けに行く途中、ロックを訪れたカイと出会うが、カイが半年後に針の塔に辿り着いたのに対し、ライブは僅か9日で針の塔に辿り着いた為、カイは「6の世界からのGCは別格」と認識することになった。トラブルキッズの濡れ衣を着せられた爆一行と最初に戦い、途中からはデッドになるが、爆のバクシンハの前に敗北。その戦いで自分たち民の弱さも知ったことで、爆一行を見逃すことにした。最終回エピローグの7年後においては、プロのミュージシャンとして活動。アニメ版では、デッドの双子の弟で、兄に複雑な思いを抱いている。原作最終回に先駆けて、人気ミュージシャンとして活動しており、ピンクも彼の大ファン。技:バーン / ジュバク
乱丸(らんまる)
7の世界セーブンのGC。ライセンスは忍術。城の城主でもあり、トラブルキッズ相手にも情を見せる優しい心の持ち主。カエルのジライヤとは幼い頃からの付き合い。最終回エピローグの7年後においては、当主として活動している姿が描かれた。アニメ版では、フネンの仙人の弟子でカイの兄弟子(ただし、カイとは、セーブンで初めて会った)として登場。ガマ頭巾に妹のお茶々を人質に取られたことから手出しが出きず、忍びの掟に逃げる形で、トラブルキッズの爆一行を倒すことに心血を注いでいたが、爆にお茶々を助けてもらったことから、爆一行を信じることにした。
ルーシー
8の世界エイトンのGC。ライセンスはギャンブル。関西弁で喋る女海賊で、ギャンブルにおいては、カードゲームを得意としている。爆に敗れながらも彼に惚れる。最終回エピローグの7年後においては、アリババ、ジャンヌと共に姿が描かれた。アニメ版では、亡き父親の跡を継いで、海賊になることを夢見ている。武器はヌンチャク。
デッド
9の世界ナイナイのGC。ライセンスは呪縛。ライブのもう一つの姿であり、ポジティブなライブとは逆にネガティブな性格。爆一行を見逃したことからハヤテに制裁され、そのリベンジのためにも爆一行と同行しテンパで戦った。最終決戦で呪いが解けた後は、ライブの意思で変身できるようになった。最終回エピローグの7年後においては、デッドの姿でもプロのミュージシャンとして活動。アニメ版では、ライブの双子の兄で、音楽はクラシックを好む。音楽に対する考えの違いや弟がロックのGCになったことから、ロックを去り、ナイナイで暮らし始め、ナイナイのGCになる。ロックとナイナイの呪いを解くために、針の塔(雹)の命令でアンブレランを操って、爆一行を襲うが、ロックにも被害を出してしまい、ライブの怒りも買う。だが、爆一行を倒しても、爆に好意を抱く雹には逆に残念がられてしまい、自分たちが針の塔に利用されているにすぎないことを知る。その後は、ライブを説得し、生きていた爆一行とも和解した。もう一つの故郷であるナイナイに帰るが、爆一行とは行動を共にしなかった。
ハヤテ
10の世界テンパのGC。ライセンスは風水。零の木の影響により、鳥の翼と高い身体能力と短命を併せ持つ変異種・鳥人の最後の1人。「ジャングルの王者」の異名を持ち、荒っぽい性格だが、内心では鳥人ということから村人たちに忌み嫌われている寂しさと、最後の1人という哀しみを抱いている。テンパの元凶である0の木の根を退治すべく、爆と呉越同舟を行い、爆のおかげで0の木の根は浄化された。事件解決後、村人たちや爆と和解。最終決戦では、悪素が浄化されたことで短命から解放された。最終回エピローグの7年後においては、同族の雹の手で彼の亡き弟の瑠璃の格好をさせられたり、チャラの世話係にされるなどして困っている姿が描かれた。アニメ版では、鳥人の悲哀が描かれなかったことから、原作のように荒れてはおらず、傷ついたものを労わる心優しき性格となっている。
ジャンヌ
11の世界イレブスのGC。ライセンスは兵器。軍人でもあり、激の63代目監視役でもある。激が爆一行を連れて、不燃物の島に向かったことを知った雹の命令により、トラブルキッズの爆一行もろとも、激を葬り去ろうとする。閑に助けられた直後の爆との戦いで撤退を余儀なくされるが、顔とプライドを傷つけられたことから、イレブスで再戦。その最中、零の木の根でメカ聖霊が暴走してしまい、それを止めるべく、自らを爆弾に変えて、爆に撃ってくれるように頼むが、それを良しとしなかった爆がメカ聖霊を倒したことで命拾いする。これにより、爆のことを認め、顔の傷も治してもらった。最終回エピローグの7年後においては、アリババやルーシーと共に姿が描かれた。アニメでは、かつては心優しい少女であったが、トラウマにより冷徹な軍人となった経緯を持つ。技:サイコバズーカ
現郎(うつろう)
12の世界ツェルーのGC兼GS。ライセンスは不明。炎姉弟と同じ星の出身であり、ツェルー唯一のGCにして、最初のGS。寝るのが好きなことやすっとぼけた態度とは裏腹に圧倒的スピードの持ち主であり、ライセンスや技がなくても十分強く、激と雹の太刀をも片手で止める程の実力者。激や真とは、かつて親友同士だった。爆との戦いでは彼を威圧感だけで恐怖させて優位に立つが、その最中に現れた激と交戦することになる。激に針の塔に戻るように説得するが、その時の会話で炎がGSを生み出したことを知った爆が怒りで恐怖を克服、差が縮まってしまう。激の願いで彼との対決を再開し、勝利しながらも自身の心が折れたために敗北を認める。最終決戦では、炎を止めるべく、爆たちに加勢。改心した炎と共に宇宙に旅立ち、爆が天の息子であることを明かすが、炎は既に気づいていた。最終回エピローグの7年後においては、炎と共に、再びツェルブワールドに降り立ち、自身は激に会いに行った。アニメでは未登場であり、ツェルーのGCは爆の父親や雹という設定になっている。
グレートソルジャー (GS)
炎(えん)
最強と言われていたファスタのGC。爆を後継者にした後、針の塔に向かう。ファスタだけではなく、セカンやサーでも人を助けたりし、人々の憧れの存在でもある。ライセンスは∞。二刀流やテンジュも使う。その正体は異星人の国家の王子で爆の叔父。故郷の星を失った悲しみから、誰よりも強くなる決意をしたが、宇宙の支配という歪んだ形となり、ツェルブワールド到着後、0の樹によるトラブルモンスターとそれを退治するためのGCのシステムを作り出し、歴代GCのデータを集めた零式兵と呼ばれるロボット兵隊を作り上げていった。真の実子である爆を自らの片腕にしようとするが失敗し、敗北。真の遺志を知ったことで改心した。


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