ジハード_(小説)
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ジハード
小説
著者
定金伸治
イラスト山根和俊芝美奈子
出版社集英社
レーベルジャンプ ジェイ ブックス
刊行期間1993年3月 - 2002年8月
巻数全12巻(本編11巻+外伝1巻)
漫画
原作・原案など定金伸治
作画山根和俊
出版社集英社
レーベルジャンプ コミックス
巻数全1巻
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベルアニメ
ポータル文学アニメ

『ジハード』は、定金伸治による日本ライトノベル。イラストは当初、山根和俊が担当していたが、第6巻以降は芝美奈子に変更されている。ジャンプ小説・ノンフィクション大賞の第一回入選作。ジャンプ ジェイ ブックス集英社)より1993年3月から2002年8月まで刊行された。また、山根の作画による漫画化も行われた。
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登場人物

声優はCDブックのもの[1]
ヴァレリー(ヴァレリウス・アンティアス、アル=アーディル・サイフッディーン)
声 - 宮本充本作の主人公。物語開始時は23歳(但し、すぐに3年の月日が経過するので本編中は26歳)。西欧人でありながら、十字軍の大義に疑問を抱き、イスラム側に転じた。一見、柔弱、愚鈍な人物として見られることもあるが、エルシードを補佐し、イスラム最高の智将とされる。別名「常敗の智将」。圧倒的な戦略的不利に常に後退・転進を余儀なくされながらも、奇策を縦横無尽に巡らし、よくリチャード獅子心王の攻勢を支えた。物語序盤ではそのグータラな生活態度のせいで「白痴候」と呼ばれていた。アル・アーディルという呼び名はアラビア語で「公正」という意味であり、サラディンの弟として実在するアル・アーディルが仮託されている(史実の彼は西洋人ではない)。普段は、エルシードにたわいもないちょっかいをかけては殴られるなど、人としての無防備さを隠さない上に殴られて喜んでいる節もある。作品後半の彼は苦悩する側面が強調されており、人間としての弱さ・原罪を背負うイエス・キリストのイメージが投影されている。漫画版ではグータラで怠け者な一面は殆ど見られず、原作者に「理想的な人物」と言わしめる描かれ方をされている。
エルシード
声 - 土井美加本作のヒロイン。物語開始時は17歳だが、すぐに月日が流れるので本編中は20歳。サラディンの義妹にして、先帝ヌールッディーンの遺児。果断・勁烈かつ少年のような性格・体型で、時折、怒りに我を忘れて、ついでに自分が女性であることさえ忘れる(しかし山根のイラストでは露出度の高い装束の女性として描かれている。定金は芝のイラストを「イメージ通り」と語っている[2])。サラディン麾下の勇将として、“へなちょこ”とも称されるヴァレリーの尻を叩き、督励するが、ヴァレリーの智謀を尊敬し、頼みにもしている。結末においても描かれないが、史実のアル・アーディルがサラディンの弟であることから、彼女と結ばれたヴァレリーがサラディンの義弟となることが暗示される。漫画版では理不尽な我が侭さは陰を潜め、その鬼神の如き強さもあまり描かれず、全体的にヒロインらしいキャラクターになっている。
ラスカリス
声 - 三木眞一郎ヴァレリーの副官にして親友。当初はキプロス島軟禁されていたヴァレリーの監視役であり、見るからに愚かしいヴァレリーを蔑んでいた。後にヴァレリーがイスラムに身を投じると、その真の姿に気づき、後を追う。以後、ヴァレリーの戦術・奇策を堅実に実行に移す生真面目な有能さで彼を支えた。途中で非業の死に倒れることとなり、その死がヴァレリーたちに大きな影を落とす。22歳没。死後もヴァレリーの夢や幻聴として登場する。作中の文章によると、夢や幻とは言え、ヴァレリーの頭の中で作り出された妄想などではなく、実際のラスカリス本人であると言う。
ルイセ
声 - 三石琴乃通称「神足のルイセ」。馬以上の速度で駆けることができるという(後ろ向きに歩いても速度が変わらない)特殊な能力を持った少女。西欧人ながらイスラムに与し、兄ギュネメーとともにヴァレリーを助けた。その特性を生かして伝令や偵察に活躍する。ラスカリスに淡い想いを秘めていたが、彼の死後、その想いは行き場を失い、やがて悲劇的な結末を迎えることになる。
アル=カーミル
17歳。元はヴァレリーの命を狙う暗殺教団アサシンであり、ヴァレリーの実の息子だと偽って彼の家に潜入するが、ヴァレリーやシャラザードらのむき出しの人間性が彼の心に振幅をもたらす。以後、ヴァレリー集団の影として、彼らを守る寡黙な戦士として自らを任じた。物語中盤にリチャード暗殺に失敗して以降は自ら危険を冒すことも無くなり、ヴァレリーやシャラザードを見守る立場となった。その後も、実際にヴァレリーの息子とされてしまい、ヴァレリーの後継となることが暗示される。史実におけるアル・アーディルの息子、アル・カーミル(アラビア語で「完全」の意味を持つ)にちなむ。
シャラザード
ヴァレリーの養女であり、エルシードの母代わりも務める。実はサラディンの実子で、本名は「ムーニサ・ハートゥーン」。ヴァレリーにイスラムの文化を学ばせることと監視のためのお目付け役として送り込まれている。初登場時は16歳と自称していたが、実際は12歳。慈愛に満ちた女性だが、他者への強い庇護欲と残虐性を持ち、それを他者の不幸を喜ぶ歪んだ欲望と認識して懊悩することもある。敵味方を隔てることなく、傷病兵の看護に献じて、西欧側には「聖母マリア」の再来とも称される。物語後半では内に秘めた歪んだ愛憎に感化されて誤った行動に出ることや、エルシードを愛おしむあまり正常な判断や思考が出来なくなってしまうことが散見された。
サラディン
声 - 中田浩二サラーフ・アッディーン略してサラディンは、アイユーブ朝の創始者であり、史実においても寛仁の君主として西洋にもその名を広く知られている。作中では「聖将」とも呼ばれ、現実を見据えつつ理想を見失わない、そしてそれがゆえの悲哀を知り尽くした深みのある父的存在として描かれている。西洋人であるヴァレリーにも偏見を全く持たず、敵であるキリスト教徒にも公正に対応した。劇中では何度か死の淵に立たされ、当初の予定では物語中盤に本当に没するはずだったが、諸葛亮没後の『三国志』のような展開になることを避けるために最後まで存命だった[3]
リチャード
声 - 秋間登イングランド王リチャード1世で、別名「獅子心王」。第三回十字軍の中核を成す英雄王で、ヴァレリーの大才に惹かれつつも、それがゆえに闘いを求め、ヴァレリーの前に終始、立ちはだかった最大の敵である。剛直で、襟度の広い男として描かれ、例えば、ロビン・ロクスリー(ロビン・フッド)の悪びれない態度にも、鷹揚な姿勢を示した。山根和俊の漫画版では、ヴァレリーの実の父親であることを匂わせる伏線が張られている。
ロビン・ロクスリー(ロビン・フッド)
シャーウッドの森のかの高名な義賊。独立国家樹立の夢を求めて、それを実現する友となるべき強者を捜している。飄々とした悪びれない男で、ヴァレリーを仲間に引き入れようと、時に敵として、時に友人として姿をあらわす。大弓の名手。無法者だが、知性と教養がその野性野生の中に混在する。
サー・ウィルフレッド・アイヴァンホー
声 - 太田真一郎「氷炎の貴公子」と称されるリチャード麾下の武将。その用兵は堅固で、ヴァレリーを上回る潜在能力とも描かれるが、一方で、純真朴訥で不器用な若者でもある。彼は『黒騎士』として映画化もされたウォルター・スコットの歴史小説『アイヴァンホー』から題材が取られている。後にイスラムに亡命し、ヴァレリーに次ぐ副主人公格となっていく。彼を主人公にする外伝では、親友ロビン・ロクスリーとの出会いが描かれている。
アラン・ア・デイル
ロビン・ロクスリーの仲間の美女。しかし実際は男性である。女装をしている訳はなく、そのような容姿、声の持ち主。嘗てはアル・カーミル同様、暗殺教団のアサシンであり、その女性らしい身体は教団の改造を受けたことに因る。ロビンの依頼(実際はエルシードを仲間に引き込むための策略)でエルシード暗殺に向かうが失敗し、敗北。以後はエルシードの配下となり、ルイセに代わって間諜として活躍する。エレンと言う美人の妻がいるらしい。
アリエノール(ジョアンナ・プランタジネット)
リチャードの妹であり、世界の花と称えられた母(アリエノール・ダキテーヌ)の名で呼ばれる。


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