ジギー・スターダスト
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『ジギー・スターダスト』
デヴィッド・ボウイスタジオ・アルバム
リリース1972年6月16日
録音1971年9月9日 - 1972年2月
Trident Studios, Soho, London
ジャンルロック
時間3837
レーベルRCAレコード
プロデュースデヴィッド・ボウイ
ケン・スコット
専門評論家によるレビュー


All Music Guide link

Rolling Stone link

チャート最高順位

5位(全英アルバムチャート

75位(Billboard 200

64位(オリコンチャート、1990年盤)

ゴールドディスク

プラチナ(イギリス)

ゴールド(アメリカ

デヴィッド・ボウイ アルバム 年表

ハンキー・ドリー
1971年)ジギー・スターダスト
1972年アラジン・セイン
1973年


『ジギー・スターダスト』収録のシングル

「月世界の白昼夢」
リリース: 1971年4月

スターマン
リリース: 1972年4月14日

「ロックン・ロールの自殺者」
リリース: 1974年4月11日

サフラジェット・シティ
リリース: 1976年7月9日

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『ジギー・スターダスト』(原題:The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)は、イギリスミュージシャンデヴィッド・ボウイの5作目のアルバム。

1972年6月16日に、RCAレコードよりリリースされた。

その後、1990年EMI(米国ではRYKO)よりCD化され再発売されており、その際ボーナストラックとして未発表テイクが5曲追加収録されている。また、2002年にもEMIより再発売されており、その際は2枚組で12曲がボーナストラックとして追加収録されている。このアルバムタイトルは、後述の解説にあるとおり「ジギー・スターダスト&ザ・スパイダーズ・フロム・マーズの栄枯盛衰」とでも訳すべきものであるが、日本盤では当時の担当ディレクター・高橋明子が発案した話題性確保の一環として、『屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群』と、固有名詞を直訳する珍妙な邦題を付して発売された(現行版は簡潔に『ジギー・スターダスト』となっている)。

このアルバムは、『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』(2020年版)に於いて、40位にランクイン[1]。アルバム収録曲「ジギー・スターダスト」(屈折する星くず)は、ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500や、ロックの殿堂の「The Songs That Shaped Rock and Roll」(ロックン・ロールを形成した500曲)に選出された。
解説

デヴィッド・ボウイの代表作の一つ。5年後に迫る資源枯渇を原因とする人類滅亡の危機に、救世主として異星より来たバイセクシャルのロックスター「ジギー・スターダスト」の物語からなる。その名“ジギー”はイギー・ポップから、“スターダスト”は、テキサスのミュージシャン、レジェンダリー・スターダスト・カウボーイが由来となっている。自らが異星からやってきた架空のスーパースター「ジギー」となり、ロック・スターとしての成功からその没落までを描く物語を、アルバムに収録された曲で構成している作品である。それまでにボウイ自身が体験してきた音楽俳優絵画パントマイム、また日本歌舞伎といった大衆芸能を網羅し、自らの作品へと結実している。聴衆は「デヴィッド・ボウイ」ではなく、「ジギー」として彼を讃え、「ジギー」は虚像のスターとしてロック界の頂点に立った。妖艶さと狂気を兼ね備えた「ジギー」のキャラクターは、ボウイ自身の「バイセクシャル」であるという公言や、ステージでの宇宙人を思わせる奇抜な衣装やメイク、パフォーマンスによって神格化されていく。その頂点に達した時、突如ボウイは「ジギー」を否定し引退宣言をしてステージから姿を消すことになる。「ジギー」としてのパフォーマンスは、1973年7月3日のハマースミス・オデオンが名目上最後とされているが、その後にもう一度だけ行われている。

ボウイがモット・ザ・フープルに提供した楽曲「すべての若き野郎ども」は、『ジギー・スターダスト』の物語とつながりがある[2]

英音楽誌NMEは、本作から「月世界の白昼夢」(11位)、「5年間」(12位)、「ロックンロールの自殺者」(13位)「サフラジェット・シティ」(14位)、「スターマン」(15位)、「屈折する星くず」(20位)の6曲を「NMEが選ぶデヴィッド・ボウイの究極の名曲1?40位」に選んでおり、シングルとしてリリースされ本作には収録されなかった「ジョン、アイム・オンリー・ダンシング」も30位にランクインしている。[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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