ジオストーム
Geostorm
監督ディーン・デヴリン
脚本ディーン・デヴリン
ポール・ギヨー
製作デヴィッド・エリソン
ディーン・デヴリン
ダナ・ゴールドバーグ
出演者ジェラルド・バトラー
ジム・スタージェス
アビー・コーニッシュ
アレクサンドラ・マリア・ララ
ダニエル・ウー
エウヘニオ・デルベス
『ジオストーム』(Geostorm)は、2017年にアメリカ合衆国で公開されたSF災害映画。監督はディーン・デヴリン、主演はジェラルド・バトラーが務めた。 ※括弧内は日本語吹替
ストーリー
プロローグ
2019年。災害史に残るような規模の自然災害が多数発生した後、18か国が共同で国際気象宇宙ステーション(ICSS)を中心とした人工衛星のネットワークにより気象をコントロールするシステムを構築し《ダッチボーイ》と名付けた。システムの総責任者であるジェイク・ローソンは、緊急時に上司の承認なしに異常気象を防いだためにアメリカ合衆国上院の査問会に呼び出され、査問会の議長を務めるトーマス・クロス(バージニア州知事)を罵倒してしまう。ジェイクは更迭され、弟のマックスが後任となる。
序盤
2022年。アフガニスタンで一つの村が村人ごと凍りついてしまうという事態が発生する。アンドリュー・パルマ(アメリカ合衆国大統領)は緊急会合を開催する。気象コントロール衛星の不具合が疑われるが、ICSSを管理している合衆国の責任を回避するため、パルマはICSSの管理権が国連へ移る2週間後までは詳細の隠蔽を決断した。マックスの抗議に応じ、パルマはICSSへ追加人員を一人だけ送ることを許す。デッコム国務長官はマックスにジェイクを勧める。職を失ったジェイクは妻と離婚し、フロリダ州で怠惰な日々を送っており、訪ねてきた弟の誘いを一度は断るが、ICSSに戻ることを決める。ICSSではアフガニスタン管轄衛星のデータをハードディスクにコピーしたエンジニアが宇宙空間に放出されて死ぬ。香港でも異常に気温が上昇し大規模な陥没・火災・ビル倒壊が発生する。ICSSに到着したジェイクは、ステーションの司令官を務めるウーテ・ファスベンダーに出迎えられる。香港管轄人工衛星の不具合を調べようとすると、事故が起きてデータはすべて失われる。
中盤
マックスは香港の部下チェンから、香港の気象を管理する衛星にアクセスできないと報告される。チェンは地球規模の破滅的な嵐ジオストームの危険性をマックスに告げる。マックスはサイバーセキュリティ担当者である友人デイナの協力で衛星にアクセスしようとするが、アクセスはブロックされた。チェンはアメリカに来るが何者かに襲われ、マックスに"ゼウス"とつぶやいたのちに息を引き取る。ジェイクとウーテは船外でアフガニスタン管轄衛星のハードディスクを回収するが、事故により生命の危機に見舞われる。内部スパイの犯行を疑い、回収したことを隠す。さらに衛星の故障を招いたウイルスを発見する。マックスはガールフレンドでシークレットサービスのサラ・ウィルソンの協力を得て、ゼウスが破滅的なジオストームのシミュレーションであることを発見する。ジェイクはダッチボーイをリセットしてウイルスを除去するために、パルマだけが知る停止コードの入手をマックスに依頼する。誤作動する衛星の仕業で東京やリオデジャネイロで異常気象が起き、ジェイクは交換衛星を故障した衛星に衝突させて食い止める。だがICSSでは自爆シークエンスが始まり、ジェイクはソフトウェアエンジニアのダンカンがウイルスを仕込んだことを知って殴り倒した直後に、ダンカンは自爆に巻き込まれ死亡。モスクワやムンバイでも異常気象が起きる。クルーをシャトルに乗せて脱出させた後、ジェイクはリセットのためICSSに残る。
終盤
マックスは、パルマが民主党大会に出席するオーランドが次の異常気象出現場所であることを知り、マックスはデッコム国務長官に助力を求める。だが他国を弱めて、大統領および他の後継候補を殺し大統領の座を狙おうとしたデッコムこそが一連の主犯であり、デッコムはマックスを殺そうとする。停止コードは「大統領の生体認証」であることを知ったマックスはサラとともに大統領を誘拐する。3人は大統領を殺そうとするデッコムの手下から逃げ、最終的に手下を倒しデッコムを捕らえる。ジオストームがドバイを襲う中、マックスとサラは大統領をケネディ宇宙センターへ連れて来て停止コードをICSSに発信する。ジェイクはウーテと協力してコンピューターをリセットし、制御をNASAへ移してジオストームをくいとめる。ICSSの自爆は止められず、二人は交換衛星に乗って脱出しシャトルに救助される。
エピローグ
半年後、ジェイクは再建され国際委員会が運営するダッチボーイの主任エンジニアとなった。
ジオストーム(災害)一覧
インド ムンバイ
巨大な竜巻が複数発生。
アフガニスタン
異常な気温低下によりある村が凍結。村の人々や家畜が凍った。
香港
異常な気温上昇によりガス管が爆発、竜巻の発生によりビルが倒壊。
東京
銀座に多数の雹や異常に巨大な雹が落下。人々の頭上、自動車にも落下した。そのシーンにゴスロリ衣装の女性が一瞬だけ登場するという日本ならではの描写がある。監督が銀座を選んだ理由は「今回はバスほどのサイズの雹が降ってくるという設定だが、ビルの窓ガラスや、ショーウィンドウ、そして街ゆく車などが破壊されたとき、その衝撃やインパクトの強さを1番よく演出できる街だと思ったんだ。秩序があり、非常に整っている街が崩壊する方が、雑然とした街が崩壊するより強く印象に残るからね」と語った[4]。
リオデジャネイロ
アフガニスタン同様、異常な気温低下により、人・鳥・飛行機等が凍結。飛行機が墜落。
モスクワ
衛星の暴走により熱レーザーが発射。雪は溶け、火災が広範囲に発生。
オーランド
多数の落雷。火災や道路・鉄塔の倒壊。
ドバイ
衛星の暴走により、超巨大な津波が発生。津波により高層ビルが倒壊。
キャスト
ジェイク・ローソン - ジェラルド・バトラー(上川隆也[5][6])
衛星システム、ダッチボーイを開発した科学者。
マックス・ローソン - ジム・スタージェス(山本耕史[5][6])
ジェイクの弟。大統領次官補佐官、ダッチボーイの統括責任者。
サラ・ウィルソン - アビー・コーニッシュ(ブルゾンちえみ[5][6])