ジェームス・ラスト
James Last
1970年
基本情報
出生名Hans Last
生誕 (1929-04-17) 1929年4月17日
ドイツ ブレーメン
死没 (2015-06-09) 2015年6月9日(86歳没)
アメリカ合衆国 フロリダ州パームビーチ
ジャンルビッグバンド
イージーリスニング
職業作曲家
活動期間1946年 - 2015年
ジェームス・ラスト(James Last, 1929年4月17日 - 2015年6月9日[1])は、ドイツ出身の作曲家、ベーシスト、バンドリーダーである。 1929年、本名ハンス・ラースト(Hans Last)としてドイツ・ブレーメンにて生まれる。第二次世界大戦中にドイツ国防軍の軍楽学校で音楽を学んだ。 1948年にラスト=ベッカー・アンサンブルのリーダーとなり、作曲家としても活動し始める。また北西ドイツ放送NWDRに所属しベーシストとしても活躍、ドイツで最も早くエレクトリック・ベースを採用した1人でもある。 1960年代には自身の名を冠した楽団を結成、その明るく軽快なサウンドから「ハッピー・サウンド」と呼ばれ大成功を博し、その後のドイツ語圏のインストゥルメンタル・ポップ音楽にも多大な影響を及ぼした。 1965年、アルバム「ノン・ストップ・ダンシング '65」を国際市場に出す際に芸名としてジェームス・ラストを採用、この名はすぐに定着することとなり、一方本名のハンスは彼の愛称「ハンジ」として残ることとなる。 生涯のキャリアにおいて200枚以上ものアルバムを発表し、ベルト・ケンプフェルトと並ぶドイツを代表するポップス・ビッグバンドとして人気を博し、ケンプフェルト没後はジャーマン・ポップス・ビッグバンドの頂点に立った。ドイツ国内外において合計17枚のプラチナレコード、さらに208枚ものゴールドレコードを記録している。 1968年には契約していたポリドール・レコードの提案で日本向けに「世界は二人のために」をタイトル曲に、日本のポップス・歌謡曲のカバーアルバムを発売している。 1977年にはルーマニアのパンフルート奏者、ゲオルゲ・ザンフィルのために『ロマーナの祈り
経歴
アルバム『セダクション(The Seduction)』収録の『バイブレーションズ(Vibrations)』は、日本のテレビ番組『プロ野球ニュース』のコーナー「今日のホームラン」のBGMに使用されている。
「命に関わる病気」が悪化したことを2014年9月に公表し、翌2015年3月22日から4月26日までドイツ国内におけるファイナルツアーを敢行、その後イギリスで行う予定だった引退ツアーの開始を待たず、6月9日、86歳で死去した[3][4]。 バンドリーダーを務めると同時にソングライターとしての側面もあり、欧米でも数多くのヒット作を放った[5]。
作品
ウエイン・ニュートン
ジャック・ジョーンズ「Now I Know」[7] - 全米73位(1967年)
エド・エームス「When the Snow Is on the Roses」[8] - 全米98位(1967年)
アンディ・ウィリアムス
「Happy Heart」[9] - 全米22位(1969年)
「Music From Across The Way(悲しみは空の彼方に)」[10] - イージー・リスニング・チャート30位(1972年)
エルヴィス・プレスリー
「Fool」[11] - イージー・リスニング・チャート12位(1973年)
脚注[脚注の使い方]^ ジェームス・ラスト氏死去 「今日のホームラン」のBGM作曲(2015年6月12日、スポーツニッポン)
^ Deutscher Musikautorenpreis 2022年8月18日閲覧。
^ “Big band leader James Last dies at 86”. BBC News. (2015年6月10日). http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-33075466 2015年6月10日閲覧。
^ ⇒“Bandleader James Last gestorben”. Rhein-Neckar-Zeitung. (2015年6月10日). ⇒http://www.rnz.de/nachrichten_artikel,-Bandleader-James-Last-gestorben-_arid,104171.html 2015年6月10日閲覧。