ジェフリー・カッツェンバーグ(Jeffrey Katzenberg、1950年12月21日 - )は、アメリカ合衆国の映画プロデューサー。ドリームワークス・アニメーションSKG最高経営責任者。 ニューヨーク州ニューヨーク生まれで、東欧ユダヤ系の血を引く。 ニューヨーク大学中退後、1975年に当時のパラマウント映画会長、バリー・ディラーのアシスタントとしてパラマウント映画へ入社。営業部を経てテレビ部門に移り、1979年に『スタートレック』をヒットさせる。当時の最高執行責任者マイケル・アイズナーとともにパラマウント映画の立て直しに貢献。 1984年にアイズナーはウォルト・ディズニー・カンパニーの最高経営責任者に就任する。アイズナーにディズニー入りを薦めたフランク・ウェルズが社長の二頭体制下でカッツェンバーグは低迷していたアニメ部門を含むディズニーの映画部門の責任者に就任した。彼は『ロジャー・ラビット』(1988年)、『リトル・マーメイド』(1989年)、『美女と野獣』(1991年)、『アラジン』(1992年)、『ライオン・キング』(1994年)など数々のヒット作を生み出す。ピクサーとの提携や、ミラマックスの買収も実現させ、ディズニーの第二次黄金時代を築いていった。 しかし1994年にアイズナーと対立しディズニーを辞職。同年に旧友のスティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・ゲフィンと共にドリームワークスSKGを設立する。この内幕についてアイズナーの側は4月に事故死したウェルズの後任にカッツェンバーグが自薦してきたがクリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシーのマイケル・オーヴィッツを社長として迎えたのが原因と自伝で伝えている。実写部門をスピルバーグに、音楽部門をゲフィンに任せ、カッツェンバーグはアニメ部門を担当。『プリンス・オブ・エジプト』(1998年)、『ヨセフ物語 ?夢の力?』(2000年)の製作総指揮を務め、2001年の『シュレック』は新たに設けられたアカデミー長編アニメ映画賞を初めて受賞した。 2004年にはアニメ部門をドリームワークス・アニメーションSKGとして分社化し、ニューヨーク証券取引所に株式公開した。2005年12月にドリームワークスSKGは古巣パラマウント映画を傘下に持つバイアコムに買収された。 2009年度の第37回アニー賞において、生涯功労賞にあたるウィンザー・マッケイ賞を受賞した[1]。 2012年開催の第4回ガバナーズ賞(第85回アカデミー賞)において、ジーン・ハーショルト友愛賞が贈られた[2][1]。 2017年の第70回カンヌ国際映画祭で、名誉パルム・ドールが授与された[1]。
来歴
脚注[脚注の使い方]^ a b c “Jeffrey Katzenberg - Awards
^ “2012 GOVERNORS AWARDS”. oscars.org. AMPAS (2012年). 2022年6月24日閲覧。
外部リンク
Jeffrey Katzenberg - IMDb(英語)
表
話
編
歴
アカデミー賞 ジーン・ハーショルト友愛賞
Y・フランク・フリーマン(1956)
サミュエル・ゴールドウィン(1957)
ボブ・ホープ(1959)
ソル・レッサー(英語版)(1960)
ジョージ・シートン(1961)
スティーヴ・ブロイディ(英語版)(1962)
エドモンド・L・デパティー(英語版)(1965)
ジョージ・バグノール(1966)
グレゴリー・ペック(1967)
マーサ・レイ(1968)
ジョージ・ジェッセル(英語版)(1969)
フランク・シナトラ(1970)
ロザリンド・ラッセル(1972)
ルー・ワッサーマン(1973)
アーサー・クリム(英語版)(1974)
ジュールス・C・スタイン(英語版)(1975)
チャールトン・ヘストン(1977)
レオ・ジャフェ(英語版)(1978)
ロバート・ベンジャミン(英語版)(1979)
ダニー・ケイ(1981)
ウォルター・M・ミリッシュ(1982)
M・J・フランコヴィッチ(英語版)(1983)
デヴィッド・L・ウォルパー(英語版)(1984)
チャールズ・ロジャーズ(英語版)(1985)
ハワード・W・コッチ(英語版)(1989)
オードリー・ヘプバーン / エリザベス・テイラー(1992)
ポール・ニューマン(1993)
クインシー・ジョーンズ(1994)
アーサー・ヒラー(2001)
ロジャー・メイアー(2005)
シェリー・ランシング(英語版)(2007)
ジェリー・ルイス(2009)
オプラ・ウィンフリー(2011)
ジェフリー・カッツェンバーグ(2012)
アンジェリーナ・ジョリー(2013)
ハリー・ベラフォンテ(2014)
デビー・レイノルズ(2015)
ジーナ・デイヴィス(2019)
タイラー・ペリー / 映画・テレビ基金(英語版)(2020)