ジェフリー・エプスタインの死
最後のジェフリー・エプスタインのマグショット。
場所 アメリカ合衆国・ニューヨーク州ニューヨーク市メトロポリタン矯正センター
日付2019年8月10日 (4年前) (2019-08-10)
死亡者ジェフリー・エプスタイン
影響FBIとアメリカ合衆国司法省による調査、刑務所長の更迭、監視にあたっていた看守の起訴
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本項では、ジェフリー・エプスタインの死について解説する。
2019年8月10日、アメリカ合衆国の投資家、有罪判決を受けた性犯罪者で、性的人身売買の罪で告発されていたジェフリー・エプスタインは、収容されていたニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンにあるメトロポリタン矯正センターの独房で遺体で発見された。当初、ニューヨーク市検視当局はエプスタインの死を首吊りによる自殺と断定したが[1]、エプスタインの弁護士はその結論に異議を唱え、独自の調査を行う意向を表明した[2]。FBIとアメリカ合衆国司法省はエプスタインの死の状況について捜査を行っている。
エプスタインが自殺警戒監視リストから削除されたこと、基本的な刑務所の手続きに違反があったこと、またエプスタインが著名人の醜聞を知っていた可能性があったことから、彼の死は様々な憶測を生じさせた。
逮捕と投獄メトロポリタン矯正センター
2019年7月6日に、ニューヨークでジェフリー・エプスタインは性的人身売買などの容疑で逮捕された。彼は無罪を主張した[3]。
7月23日にエプスタインは監房内で首を負傷し、意識不明になった状態で見つかった。エプスタインと同じ監房に入っていた者は、エプスタインに危害を加えていないと述べた[4][5]。メトロポリタン矯正センターの内部調査でも、同房者はこの件においてエプスタインに危害を加えていないと判断された[6]。この件を理由として、エプスタインは自殺警戒監視下に置かれた[7]。エプスタインは照明と窓が備え付けられた部屋に移され、自殺のために利用される可能性のある道具が与えられない措置が取られた[8]。その6日後、精神医学担当者の所見に基づき、エプスタインの自殺警戒監視措置が解除された[9]。次にエプスタインが収容される監房は、同房者がおり、30分毎に看守が見回りに来ることになっていた[10]。
8月8日、エプスタインは自身の財産を信託に移すという内容の遺言書に署名していた[11]。
死エプスタインの遺体の検視局への移送。エプスタインの舌骨は折れていた。
2019年8月10日午前6時30分頃、エプスタインは一見自殺したかのように見える状況下で、監房内で心肺停止の状態で発見された。その後、病院に運ばれ、死亡が確認された。エプスタインの死の一報は、ABCニュースが初めて報道する38分前に4chanに投稿されていた。ファーストレスポンダーがこの投稿を行っていたとすれば、プライバシー法に違反する可能性があるが、投稿者は特定されておらず、分析が行われている[12][13]。
エプスタインは何らかの理由で、いるはずだった同房者がいない監房で一人で収容されていた。また、規定に基づいた看守による30分毎の見回りも実施されていなかった[14]。エプスタインの監房の前に置かれた2台のカメラはその夜故障していた[15]。別のカメラの映像は「使用できない」状態だった[15]。エプスタインの遺体の検視において、舌骨を含む複数の首の骨が折れていることが確認された。このことは、検視官の一部は自殺だとすればまれな事象であると述べている[16]。
2019年8月16日、ニューヨーク市の検視官バーバラ・サンプソンは、エプスタインは首吊りの自殺によって死亡したと発表した[17]。 アメリカ合衆国大統領、ドナルド・トランプは、エプスタインの死にビル・クリントンとヒラリー・クリントンが関わっているという内容の陰謀説をリツイートした。クリントンのスポークスマンはそれを否定した[18]が、クリントンがエプスタインの自家用ジェット機で若い女性とともに何度も別荘に訪れていた。
反応