テレビドラマについては「シー・ハルク:ザ・アトーニー」をご覧ください。
シー・ハルク
シー・ハルクのコスプレ
出版の情報
出版者マーベル・コミック
クリエイタースタン・リー
en:John Buscema
シー・ハルク(She-Hulk)はマーベル・コミック刊行のアメリカン・コミック(アメコミ)に登場する架空のスーパーヒロイン。1980年2月のマーベル・コミック『Savage She-Hulk #1』で初登場した。 ジェニファー・ウォルターズは弁護士として成功する事を夢見ていたが、ある日、起訴に追い込んだ犯罪者ニコラス・トラスクの部下から狙撃を受けて重傷を負ってしまう。彼女は従兄弟のブルース・バナー(ハルク)からの輸血によって一命を取り留めたものの、ガンマ放射線の影響を受けていた彼の血液の影響で緑色の肌と耐久性、怪力を持ったシー・ハルクに変身できる体質となった[1]。 当初は従兄弟と同様に変身をコントロールすることができず、発作的にシー・ハルクへと変身してしまうことが多かった。しかしスーパーヴィランであり天才科学者でもあるモービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイアを刑事弁護人として弁護した際に、彼からその礼として血液疾患を治療する血清をもらってからは変身をコントロールすることができるようになった。[2][3]その後は変身後も理性を保つことが出来るようになるも、その反面抑圧されていた彼女本来の外向的で激しいほどに陽気な性格が表に出るようになる。当初こそジェニファーは自分がシー・ハルクであることを隠していたが、自分がシー・ハルクへ変身することを楽しんでいることに気付き正体を公表[4][5]。また一時的に人間の姿に戻れなくなったこともあり[6] 、それ以降は普段の生活もシー・ハルクに変身したままで過ごしている。 その能力を悪との戦いに用い、後にアベンジャーズへ加入し[7]シークレット・ウォーズに参加したり[8]、ザ・シングの不在中に代理としてファンタスティック・フォーに加わったりした[9][10]。本職は弁護士。一時的に賞金稼ぎや地方検事になったこともある。超人向けの法律事務所「グッドマン、リーバー、カーツバーグ・アンド・ホリウェイ法律事務所(GLK&H)」などで活躍した。シビル・ウォーでは政府側に参加し、アイアンマンの依頼でS.H.I.E.L.D.に協力した。 気さくな性格の持ち主であり、ホークアイやキャプテン・マーベルらを中心にスーパーヒーロー・コミュニティに多くの友人がいる。友人たちからは愛称である「ジェン」「ジェニー」のほか「Shlkie」「GreenJeans」などと呼ばれることも多い。また、マイティ・ソーやアイアンマンらとロマンチックな関係を築いたこともある[11] [12][13]。 2018年にアベンジャーズ誌を中心に展開された「ファイナル・ホスト」事件にてセレスティアルズと接触した際に体内の放射線を増大させられたため、かつての女性らしい体型から一変、従兄弟のハルクそっくりの筋骨粒々の巨人へと変貌した。この事件以降、ジェニファーはシーハルクの名を返上しハルクと名乗っている。
経歴
能力
超人的パワー
シーハルクの姿へ変身すると100トン以上を持ち上げられるほどの怪力を発揮することができる。
超人的跳躍力
超人的な脚力により少なくとも1000フィートほど楽々と跳躍することができる。この力は長距離移動手段としても度々使用される。
超人的耐久力・回復力
怪我に対する高度な耐久力や回復力があり、致命的なまでの高温・低温や、?190F?3000Fまでの圧力に耐えることが可能である。また、通常の銃弾では撃たれても怪我を負うことはない。
武術
キャプテン・アメリカら歴戦の勇士達から武術の訓練を受けており、通常の犯罪者ならばシーハルクに変身せずとも肉弾戦で対処可能である。
ガンマ線エネルギーの吸収や放射
ハルク程ではないが、シーハルクもガンマ線のエネルギーを吸収したり攻撃として放射できる。天界人の一柱エソンの宇宙エネルギーを浴びたり[14]、魔力を含有するガンマ線エネルギーを取り入れたり[15]したことでジェニファーのこの能力は威力が上がり、触れるだけで対象に重度の火傷を負わせよだれが強酸性になるレベルになった。ブラック・パンサーの協力により、ワカンダ製のスーツを得て放出攻撃をコントロールできる様になった[16]。