この項目では、1984年の作品について説明しています。2015年の作品については「シークレット・ウォーズ (2015年のコミックブック)」をご覧ください。
『マーベルスーパーヒーローズ シークレット・ウォーズ』(Marvel Super Heroes Secret Wars)は、1984年5月から1985年4月にかけて発行された全12号の漫画作品である。 当時は玩具メーカーケナー
出版史
フィギュアシリーズ自体はそれほど人気が出なかったのだが、コミックとしては大ヒットとなり、翌1985年には続編となる『シークレットウォーズII』が刊行、それ以降も毎年のように大規模なクロスオーバーイベントが繰り広げられるきっかけとなった。 神の如き力を持つコズミック・エンティティ、ビヨンダー
あらすじ
ヒーロー(X-メンは、別々のユニットのままで残っているものが選ばれた)とヴィランは数回の小競り合いを繰り広げた。ミニシリーズと通常のタイトルの中に下記のようないくつかの重要な展開がある。
マグニートーは、ミュータントを保護し、その地位を向上させたいという動機から、ビヨンダーからはヒーロー側陣営に転移されている[2]。そのため、異常事態に対処するべく同じミュータントであるマグニートーを一時的に迎え入れたX-MENと、彼をあくまでもヴィランと見なす非ミュータントヒーロー達の間で仲間割れが生じることになった。
女性ヴィランのティタニアとヴォルキャーナが創られた[3]。
二代目スパイダーウーマンのジュリア・カーペンターが参入した[4]。
スパイダーマンは、初めてブラック・コスチュームを見つけ着用するが、それが実は寄生体シンビオートであることに気づかない[5]。
ドクター・ドゥームが一時、ビヨンダーのパワーの一部を奪う[6]。
X-メンのひとり、コロッサスはバトルワールドで出会った異星人のヒーラーのZsaji(ヒーローたちを救うためにビヨンドワールドで自分の命を犠牲にした)と恋に落ち、地球に残してきたキティ・プライドとのロマンスを終わらせる[7]。
シングはバトルワールドの裏側で1年間銀河を探索し[8]、その間彼の代理としてシー・ハルクがファンタスティック・フォーに加わった[8] [9]。
またファンタスティック・フォーが地球を不在にしている間、シングの長年のガールフレンドであるアリシア・マスターズはスクラル人によって秘かに誘拐される。スクラルの女性スパイ、ライジャはアリシアになりすまして、ヒューマン・トーチと結婚した[10]。 「★」は本作で初登場したキャラクター。 後のクロスオーバー作品と異なり、以下のタイトルのいずれも、シークレット・ウォーズの一部であるとして売り出されたが、「バトルワールド」に残る、または戻るキャラクターは特筆しない。 各エントリーの最初の号は出発、二つ目の号は帰還する話である。帰還する話は本編となるシークレット・ウォーズ#1と同時期に発売されており、例えばスパイダーマンがブラックコスチュームになったことは当初より判明しているが、入手した経緯は#8(1984年12月)で描かれるまで読者には不明だった。 1995年に続編シリーズの『シークレット・ウォーズII
登場キャラクター
ヒーロー
アベンジャーズ
キャプテン・アメリカ、二代目キャプテン・マーベル (Monica Rambeau)
ファンタスティック・フォー
ヒューマン・トーチ、Mr.ファンタステック、シング
X-メン
コロッサス、サイクロプス、マグニートー、ナイトクロウラー、プロフェッサーX、ローグ、ストーム、ウルヴァリン、ロッキード(ドラゴン)
個人
ハルク、スパイダーマン、二代目スパイダーウーマン (Julia Carpenter)★
ヴィラン
アブソービング・マン
ドクター・ドゥーム
ドクター・オクトパス
エンチャントレス
征服者カーン
クロウ
リザード
モレキュラー・マン
タイタニア★
ウルトロン
ヴォルキャーナ★
レッキング・クルーレッカー、サンダーボール、パイルドライバー、ブルドーザー
無所属
ギャラクタス - すぐに離脱して第三勢力となったが、当初はヴィランと一緒の側でバトルワールドへ転送されていた。ビヨンダーから見れば惑星を生きる糧として破壊するギャラクタスが地球人のヴィランと同レベルの存在ということを示している。
ビヨンダー★
関連号
アメイジング・スパイダーマン #249 ? 252 (1984年2月 - 5月)スパイダーマンは新しい黒い衣装を地球へ持ち帰った。
アベンジャーズ #242 ? 243 (1984年3月 - 4月)アベンジャーズはシーハルクを残して帰還した。
キャプテン・アメリカ #292 (1984年4月) (出発)
インクレディブル・ハルク #294 ? 295 (1984年4月 - 5月)
アイアンマン #181 ? 182 (1984年4月 - 5月)
ザ・シング
ファンタスティック・フォー #265 (1984年4月) (帰還)Mr.ファンタスティックとヒューマン・トーチはチームにシーハルクを加えて帰った。シングはバトルワールドに残った。
マーベル・チームアップ #140 ? 141 (1984年5月)
アンキャニー X-メン #178 ? 181 (1984年2月 - 5月)
マイティ・ソー #383 (1987年9月) (カバーで、「An Untold Tale From The Secret Wars」であると確認できる)
続編
他のバージョン
What If?