シングル
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「12インチシングル」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「シングル (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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独自研究が含まれているおそれがあります。(2009年5月)
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シングル(: single)は、音楽、とくに大衆音楽における楽曲販売単位で、楽曲を1 - 4曲程度収録した媒体メディアを指す。収録した楽曲のうち、メインとなる楽曲のヒットを主目的として販売される。シングルは、多数もしくは演奏時間の長い楽曲を収めた「アルバム」の対比的な用語である。

時代や目的に応じ様々な手法で販売されたが、代表的なものはシングル・レコードやCDシングルで、これらは「シングル盤」と称された。シングル盤に収録の楽曲、または収録曲のうちメインとなる楽曲は、「シングル曲」と称される。2000年代後半からインターネット配信されるダウンロード・シングルも急増している。

シングルは「1つの、単独の」を意味する英語 "single"の仮名書きで、元来は「1曲」を表した。
シングルの媒体
シングル・レコードシングルレコード盤(ドーナツ盤ともいわれる)

シングル・レコードアナログ録音盤(アナログ盤)で、直径7インチ (17センチメートル<cm>)で45r.p.m.(回転)で聴取するレコードを指すことが多いが、1970年頃までは直径10インチ(25cm)で78回転で聴取するSP盤レコードも存在した。

シングルに対し、SP盤の内容を複数まとめて収録したものを「レコード・アルバム」と称し、のちのLPレコードに引き継がれた。

1980年代から、LPレコードサイズの直径12インチ(30cm)で45回転として、1曲の長さや収録曲数の多さを特徴とする「12インチシングル」が販売される。

CDが主流になると、アナログ盤シングルはCDシングルへ代替が進捗した。
SP盤

78回転のSP盤は、その性能から片面に3分30秒しか録音が出来なかった[注釈 1]
シングル盤

直径30cmの盤に片面に約30分の楽曲が録音可能なLP盤が登場し、1958年ステレオ録音のレコードが登場すると、SP盤は急速に衰退し、シングルは直径17cmで45回転のシングル盤が多くなる。

シングル盤はジュークボックスで再生されることを想定し、回転用の中心の穴を大きく開けたものが主流で、ドーナツ形の外見から「ドーナツ盤」とも称された。ドーナツ盤を通常のレコードプレーヤーで再生する場合はアダプターを用い、盤面孔とプレーヤースピンドルの径を合わせる。

表裏に1曲ずつ収録して「A面」「B面」とし、主にA面曲のヒットを想定するが、「両A面」としてダブルヒットを想定するものもある。詳細は「A面/B面」を参照
EP盤

盤形はシングルと同じ17cmで回転数も45回転だが、盤面中心の孔はLPと同じ小径である。シングルと同形ながら収録時間が延びたことからextended play(エクステンディド・プレイ)と称されてEPと略称される。

日本では、シングル盤とEP盤の錯誤を防ぐために「4曲入りEP」とも称されてEP複数枚の内容をアルバムとして収録したものも多く出回り、CD以降は「ミニ・アルバム」として扱われる。回転数が33回転のものは、小型LPの意味から「コンパクト盤」とも称される。
CDシングル

CDシングルは、8cm盤の「CD SINGLE規格」[注釈 2]と、マキシシングルと称される12cm盤の「CD Audio Maxi-single規格」の2種類がある。「シングル・レコード」の後継に当たる。短冊CDとも呼ばれる[1]。CD再生機器では殆どの場合、トレイに8cmCD用の溝が設けられているが、トレイに溝がないCD再生機器では8cmCD用の「CDシングルアダプター」の装着が必要になる場合がある[2]

CDは「B面」に代わり「カップリング・ウィズ」(Coupling with) や「カップルド・ウィズ」(Coupled with) と称して"C/W"と表記するが、後述の「両A面」と同じく「B-Side」や「B面」など旧来の呼称も用いられる。

「両A面シングル」は両面をA面扱いとするシングル盤だが、CDは片面記録であることから「ダブルフェイスシングル」とも称される[注釈 3]

多くのシングルはA面の曲名をタイトルとするが、多くのクアトロA面シングルなど、シングル自体に独自のタイトルを付したものもある[注釈 4]。詳細は「A面/B面」を参照
シングル・カセット

コンパクトカセット(カセットテープ)のシングルは、多くがB面にオリジナル・カラオケを収載して人気を博した。J-POPではCDの普及と共にシングル・カセットは衰退したが、近年くるりが『だいじなこと/忘れないように』をシングル・カセットのみで発表するなど、限定発売する例もみられる。

演歌歌謡曲においては、マキシシングルと併売する形でシングル・カセットの販売が継続されている。
VHSシングル

VHSシングルは、VHSメディアに用いたパッケージである。マドンナジャスティファイ・マイ・ラヴ』(1990年)の世界的ヒットで広く着目された。

日本のオリコンチャートは、VHSシングルをシングルではなく音楽ビデオ (VHS) として扱ったが、GLAYサバイバル』は音楽ビデオ (VHS) とシングルでチャートランクインされた。
DVDシングル

DVDを媒体として使用したシングルも存在する。
DVDビデオシングル

DVDビデオを媒体に用いたメディアで、ミュージック・ビデオを内容とするVHSシングルの後継である。
DVDオーディオシングル

音質マルチチャンネル映像表示対応のDVDオーディオを媒体に用いたメディアである。現在はほぼ扱われない。
ダウンロード・シングル

近年は、iTunes StoreAmazon.com (Amazon MP3(英語版)) 、着うたフルなど、音楽配信サービスがシングルの音楽ファイルをダウンロード販売し、単曲を「デジタルシングル」「配信シングル」「配信限定シングル」として販売する。詳細は「音楽配信」を参照
シングル収録曲

シングルにもオリジナル曲とは別に、バージョンの異なる楽曲(シングル・バージョン)が収録されることがある。
リミックス収録

既存のオリジナル曲をリミックスした楽曲を収録した作品[3]で 、リミックス曲と称する。近年はアルバムだけでなく、様々なシングルに取り入れられている。
ライブ音源収録

シングルは基本的に録音スタジオで収録された音源を使用する。スタジオ・ライブで演奏された楽曲の音源をそのまま収録した場合はライブ音源となり、


らも、リミックス収録と同様にルバムだけでなで用いシンに。り入れられている。
スプリット盤

2組以上のアーティストによる楽曲の音源を一つに収録した作品のことを指す。これは単にスプリット・シングルと呼ばれる。また、音源の名称に特に決まりはない。
シングル販売日

2015年7月10日から、各国でバラバラだったアルバムとシングルの発売日が金曜日に世界統一されたが[4]、日本国内では現在もアルバムとシングル共に水曜日に発売しているミュージシャンが多い。

背景としてオリコンのシングル・アルバムチャートの売上計測が月曜日から日曜日の7日間と決まっているが、月曜日発売だと金曜日に発送、土曜日にCDショップやレコード店へ商品到着となり、前週に売上が計上されてしまい、初登場で上位を取ることが出来ないためである。そのため、月曜日に発送、火曜日に商品到着、水曜日に発売という段取りが取られている。但し、商品到着時点で発売が可能になるため、月曜日発売では土曜日に、水曜日発売では火曜日に購入が可能になる。
欧米におけるシングル

欧米の音楽業界では、アルバム発売後に未発表曲や別バージョン曲を付加価値としてシングルカットを行うことが多い[5]
アメリカ合衆国

1950年代から1960年代米国ポピュラー音楽ではシングルの売上が重視されており、アーティストがシングルを発売するたびにスタジオでの録音を行い、何曲かヒット曲が生まれた時点で過去に発売されたシングル曲(B面曲を含む)と未発表曲を集めて1枚のアルバムを発売するという形式が主流であった[6]。1960年代後半にビートルズボブ・ディランなど大物アーティストらが従前の常識を覆した。

1990年代後半から2000年代現在は、アルバムに先駆けて発売する先行シングルは1・2枚程度で、アルバムの直前に発売する場合が多い。その後数か月おきにアルバムの中の楽曲にリミックスなどを加え、あるいは表題曲そのものにシングル用のアレンジを加えて、シングルカットする。おもにアルバムを長期間プロモーションすることが目的で、シングルの売上は重視しない。米国はシングルが安価でレコード会社の収益に貢献しない。大ヒットしたアルバムは、収録曲の3 - 4曲程度がシングルカットされてさらに売上を伸ばす場合がある。アルバムが販売不振の場合はテコ入れとしてシングルカットすることもあるが、売り上げが見込めない場合にシングルカットを放棄することも多く、“いかに多くの曲がカットされてヒットしたか”は、アルバムのヒット規模も示す。

1997年頃からシングルCDの売上は減少を続け、2001年以降の米国においてはCD売上全体の数パーセントに過ぎず、かつてのシングルCDに代わり音楽配信が楽曲単位での購入のメインとなっている。一般発売せずラジオ局などに向けたプロモ・シングルの形をとることも多い。

ビルボードでは長らく、フィジカルシングル(物理媒体のシングル、CDだけでなくアナログシングルも含む)として発売されていない楽曲はHot 100(一般的にメインのシングルチャートとみなされている)にチャートインさせないルールを貫いた。大ヒットしてラジオで非常に多く演奏される楽曲がHot 100に入らないことが増えた。1998年12月にHot 100のルール改正が行われ、シングルカットのない楽曲でもHot 100にチャートインできることになった。このような、形としてのシングル盤が存在しないままHot 100に入る曲は当初“アルバムカット”と呼ばれていたが、現在のアメリカにおいてシングル曲をCDとしてリリースするケースは非常に少なく、多くの曲が“アルバムカットとしてチャートインしてくる”ようになったため敢えてこの呼称を使うケースは少ない。また2005年にダウンロードによるセールスを加算するようになった際、当初は“DIGITAL PAID DOWNLOAD”の表記がチャート上で見られたがこれもほどなくして廃止された(アルバムカットと同様の理由)。
英国

英国においても米国を始めとした世界同様シングルカットの手法が主に取られ、その売り上げから来る利益が重視されていないのも米国と同様であるが、現在でも形としてのシングルCDがリリースされ続けている。ミュージック・ビデオが"CD-EXTRA"(Enhanced CD)として収録されていることも多い。しかしB面曲やリミックスの内容が違う複数種の販売は常套化しており、多くの場合CD-1がトラック数の少ない廉価版になっている。また全く別の形態としてUSBメモリースティックに音源データを収録したUSBシングル(USBアルバムも存在する)や、表面がCDで裏面がアナログレコードという特殊なシングルも発売されるようになってきている。

ダウンロード販売の普及に伴って英国のシングルチャートでもダウンロード販売によるセールス数が段階的に算入され始め、現在ではCDとしてのシングル盤がリリースされなくてもダウンロードセールスのみでのチャートインも可能になっている。米国と違いダウンロードのみのシングルというのは一般的ではないが、シングル曲のリミックスがダウンロードでのみ販売されそのCDシングル盤には未収録というケースは非常に多い(その逆、シングル盤収録のトラックがダウンロードでは買えないというケースももちろんある)。このような場合、その未CD化リミックスは12インチなどのアナログシングルに収録されているケースがよくある。
日本におけるシングル
シングルの位置付け

日本においてはシングルの価格が高いこともあり、伝統的にシングル販売からの収益が重視されてきた。また、業界にとって重要な収益源であるベスト・アルバムを販売していく上でも、「シングルが何曲入っているか」がその販売訴求力を大きく左右する要素であるため、間接的にもシングル発売の果たす役割は大きいといえる。

日本の音楽業界ではシングルの発売が先行するケースが多く欧米と異なる[5]。アルバム発売後にシングルカットされるケースは少なく、アルバム発売前に1年ほどの期間をかけ先行シングルを数曲発売、アルバムへの期待感を盛り上げる場合が多い。極端な場合は、非ベストのアルバムであっても、発売済のシングル曲が大半を占め、新曲が少なくベスト・アルバムのような内容になることもある。

音楽配信(着うたフルスマホ・PC配信での単曲販売市場)と、シングルCDとはチャート上は全く別々の扱いとなっており、両者を合算した英米のようなチャートは長らく存在しなかった。音楽配信シングルトラックの売上結果は日本レコード協会が認定しているが、10万・25万(プラチナ)・50万・75万・100万(ミリオン)、200万…という大くくりの認定が発表されるだけで、万の単位以下は公表されない[注釈 5]


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