シンガポールの地理
[Wikipedia|▼Menu]

シンガポールの地理
大陸アジア
地域東南アジア
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯1度17分 東経103度50分 / 北緯1.283度 東経103.833度 / 1.283; 103.833
面積175位
 ? 総面積733 km2 (283 sq mi)
 ? 陸地98.57%
 ? 水地1.43%
海岸線193 km (120 mi)
国境ウッドランドとトゥアスにある陸路の国境検問所のほか、マレーシアとインドネシア、各国と結ぶ沿岸検問所や航空検問所がある
最高点ブキッ・ティマ 164 m (538 ft)
最低点インド洋南シナ海 0 m (0 ft)
最長河川

カラン川10 km (6 mi)
最大湖沼なし
排他的経済水域1,067 km2 (412 sq mi)

シンガポールは、東南アジアにある非常に小さな都市国家で、マレー半島の先端、マレーシアインドネシアの間に位置している。総面積は724.2ku[1]

国土は、本土とその他の島々から構成される。本土のシンガポール島は、東西50km、南北27kmで、193kmの海岸線をもつ。この数字は、2.515mの最高水位標に基づくものである[1]。また、排他的経済水域の広さは、1,067kuである。

インドネシアとはシンガポール海峡、マレーシアとはジョホール海峡で隔てられている。
地勢アッパー・セレター貯水池

シンガポールの国土は菱形のシンガポール島が中心であるが、周囲の小さな島々も含まれている。本土から最も離れているのはペドラ・ブランカ島。また、本土を除く島は、大きい順にジュロン島テコン島、ウビン島、セントーサ島と続く。

国土の大部分は、海抜15mに満たない低地である。最高地点は火成岩花崗岩から成るブキッ・ティマで、標高は165m。北西部には堆積岩の丘や谷が広がり、東部は平坦な砂地である。国内には天然の湖沼は存在しないが、貯水池や集水域が建設されており、水源として淡水を貯めている。

シンガポールでは、自国の丘陵や海底、近隣国から得た土砂を使って、土地の埋め立てが行われてきた。その結果、1960年代には581.5kuであった国土面積が、現在では725.7kuに拡大している。今後も干拓や海面上昇対策の堰が建設される予定で、さらに面積は増加する見込みである。
気候赤道に近いシンガポールでは、午後になると雷雨に見舞われることが多い

シンガポールは赤道から北に1.5度ほど外れており、北緯1度線2度線の間に位置する。気候はケッペンの気候区分熱帯雨林気候(Af)に分類され、はっきりとした季節は存在しない。地理的位置や海に面した特性から、気温や気圧が一定で、湿度が高く、雨が多いのが特徴である。平均年間降水量は2,340mmほど。24時間降水量として記録上最大を記録したのが、1978年12月2日のパヤ・レバーにおける512.4mmで、467mm(1969年)、366mm(2006年12月19日)と続く[2]

気温は概ね最低25℃、最高33℃の間で推移している。年間では5月が最も暑く、次いで6月が暑い。これは、この時期の日差しが強く、風があまり吹かないからである[3]。最高気温記録は、1983年4月17日の37.0℃[4]。最低気温記録は1989年2月14日にパヤ・レバーで観測された19.0℃[5]。33.2℃を超えることは多く、ときには35℃に達することもある[6]

相対湿度は、早朝の90%台興南から昼過ぎの60%前後まで一日においても変動があるが、50%を下回ることもある。長時間大雨が続くと、相対湿度は100%になることもある。一般に、雨蔭効果により、シンガポール島では西部の方が東部よりも降水量が多い。そのため、東部は西部よりも乾燥しており、やや暑い。ゆえに、島内であっても地域によって若干の天候の差が生じることがあり、一地区が晴れていても、他方では雨が降っていることがある。ブキッ・ティマのような小さな丘であっても例外ではないため、注意が必要である。

さらに、年に2回訪れるモンスーンが、年の気候に変化を与えている。そのうちの1回は11月中旬から3月上旬にかけて発生する北東のモンスーン、もう1回は6月から9月にかけて発生する南西のモンスーンである。モンスーンに挟まれた季節は、雨風が少なくなる。特に北東のモンスーンの時期は、北東の風が強く吹き、ときに時速20kmに達することもある。12月と1月は曇りがちで、午後に雨が降ることも多い。

1日から3日にかけて、広範囲にわたって中程度の大雨が降ることがある。2月から3月上旬は比較的乾燥しているが、それでも降水量は120mmを超える。また、年間を通じて風が強く、1月と2月には風速が時速30?50kmに達することもある。南西のモンスーンの時期には南東の風が吹き、午前中から午後にかけて、雨が降ったり止んだりを繰り返す。早朝には、スマトラ島付近で発生するスコールライン、スマトラスコールがよくみられる。


シンガポール(1991年 - 2020年)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)35.2
(95.4)35.2
(95.4)36.0
(96.8)35.8
(96.4)35.4
(95.7)35.0
(95)34.0
(93.2)34.2
(93.6)34.4
(93.9)34.6
(94.3)34.4
(93.9)33.8
(92.8)36.0
(96.8)
平均最高気温 °C (°F)30.6
(87.1)31.5
(88.7)32.2
(90)32.4
(90.3)32.3
(90.1)31.9
(89.4)31.4
(88.5)31.4
(88.5)31.6
(88.9)31.8
(89.2)31.2
(88.2)30.5
(86.9)31.6
(88.9)
日平均気温 °C (°F)26.8
(80.2)27.3
(81.1)27.8


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:37 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef