シルヴィ ?恋のメロディ?
Sylvie's Love
監督ユージン・アッシュ
『シルヴィ ?恋のメロディ?』(原題:Sylvie's Love)は2020年に配信されたアメリカ合衆国の恋愛映画である。監督はユージン・アッシュ、主演はテッサ・トンプソンが務めた。 1957年夏、ニューヨーク。シルヴィ・ファレルは婚約者が兵役から帰ってくるのを待っていた。そんなある日、若い黒人男性(ロバート)がバイトの口を求めて、シルヴィの父親が経営するレコード店にやって来た。ロバートはプロのサックス奏者になるという夢を追いかけており、シルヴィの目には実に魅力的な男性に映った。婚約者がいると知りながらも、2人はお互いの魅力に抗しきれず、徐々に惹かれ合っていくのだった。 ところが、そんな2人の関係は突然終わりを迎えた。ロバートが所属するバンドがヨーロッパツアーに出ることになったのである。シルヴィは悲しみをこらえつつ「貴方なら次のジョン・コルトレーンになれるはずよ」と言ってロバートを送り出した。 それから10年近くの年月が経過し、シルヴィはテレビ局でプロデューサーとして働いていた。そんなある日、シルヴィは偶然にもロバートと再会した。ロバートはサックス奏者としてレコードを出せるまでになったのである。再び恋に落ちるかに見えた2人だったが、積み重なった歳月は2人の間に埋めがたい溝を生じさせていた。 2014年2月5日、ユージン・アッシュ監督が新作映画『Sylvie's Love』の製作に着手しており、ラレンズ・テイトが主演に起用されたと報じられたが[1]、なかなか撮影にこぎ着けられなかった。その後、本作は『Sylvie』と改題され、2019年2月22日、テッサ・トンプソンとンナムディ・アサマアの出演が決まったとの発表があった[2]。25日、本作の主要撮影がロサンゼルスで始まった[3]。3月、ライアン・ミシェル・ベイズ、レゲ=ジャン・ペイジ、アヤ・ナオミ・キング、エヴァ・ロンゴリア、ジョン・マガロ、ランス・レディック、トーン・ベル、ジェマイマ・カーク、MC・ライト、エリカ・ギンペル、アラーノ・ミラー、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィがキャスト入りした[4][5][6][7][8]。4月2日、ロン・ファンチズの起用が発表された[9]。25日、本作の撮影が終了した[3]。 2020年1月27日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[10]。その際、タイトルは『Sylvie's Love』に戻された。2月4日、アマゾン・スタジオズが本作の全世界配信権を購入したと報じられた[11]。10月15日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[12]。 当初、本作は2020年12月25日に配信される予定だったが[13]、後に配信日は同月23日に前倒しされた。 本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには31件のレビューがあり、批評家支持率は97%、平均点は10点満点で7.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「成熟した大人のための恋愛映画である。『シルヴィ ?恋のメロディ?』は黒人の愛を讃えると共に、観客に古き良き恋愛映画の魅力を味わわせてくれる」となっている[14]。また、Metacriticには4件のレビューがあり、加重平均値は68/100となっている[15]。
概略
キャスト(中川慶一)
モナ:アヤ・ナオミ・キング
ケイト:ライアン・ミシェル・ベイズ
チコ・ニコルズ:レゲ=ジャン・ペイジ(伊藤健太郎)
カルメン:エヴァ・ロンゴリア(斎藤恵理)
シド:ジョン・マガロ
チェイス・ニッカーソン:エド・ウィークス
ハーバート・フィンレイ:ランス・レディック(天田益男)
伯爵夫人:ジェマイマ・カーク(相沢恵子)
ミッキー:MC・ライト
レイシー:アラーノ・ミラー(川原慶久)
ユーニス:エリカ・ギンペル(佐々木優子)
ディッキー・ブリュースター:トーン・ベル(後藤光祐)
ルーシー:ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ
タンク:ロン・ファンチズ
コニー:ラクエル・ホースフォード
製作
公開・マーケティング
評価
出典^ “Larenz Tate Set To Produce And Star In Period Drama ‘Sylvie’s Love’
^ “Tessa Thompson, Nnamdi Asomugha To Produce & Star In Jazz Era Film ‘Sylvie’
^ a b “Sylvie
^ “‘Sylvie’: Ryan Michelle Bathe, Rege-Jean Page Join Tessa Thompson In Jazz Era Romance Film”. Deadline.com (2019年3月6日). 2020年12月22日閲覧。
^ “Aja Naomi King Joins Tessa Thompson in 'Sylvie'”. Hollywood Reporter (2019年3月7日). 2020年12月22日閲覧。
^ “Eva Longoria Joins Tessa Thompson in Jazz Drama ‘Sylvie’ (EXCLUSIVE)”. Variety (2019年3月7日). 2020年12月22日閲覧。
^ “‘Sylvie’: Tessa Thompson-Nnamdi Asomugha Film Rounds Out Cast”. Deadline.com (2019年3月8日). 2020年12月22日閲覧。
^ “‘The Goldbergs’ Star Wendi McLendon-Covey Joins Tessa Thompson In ‘Sylvie’”. Deadline.com (2019年3月27日). 2020年12月22日閲覧。
^ “‘Hell on Wheels’ Star Angela Zhou Joins ‘Promising Young Woman’; Ron Funches Cast In ‘Sylvie’”. Deadline.com (2019年4月2日). 2020年12月22日閲覧。
^ “Sundance Unveils Female-Powered Lineup Featuring Taylor Swift, Gloria Steinem, Abortion Road Trip Drama”. Hollywood Reporter (2020年1月27日). 2020年12月22日閲覧。