シルヴァーヘッド
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シルヴァーヘッド
Silverhead
出身地
イングランド
ジャンルグラムロックハードロック
活動期間1972年 - 1974年
レーベルEMI

メンバーマイケル・デ・バレス
ロビー・ブラント
ロッド・ディヴィース
ナイジェル・ハリスン
ピート・トンプソン

旧メンバースティーヴィー・フォレスト

シルヴァーヘッド (Silverhead)は、イギリスのロック・バンド。歌手であり俳優であるマイケル・デ・バレスを中心に1972年に結成され、ロンドンを中心に活動した。音楽的にはローリング・ストーンズの影響が強い[1]。日本での人気・知名度は比較的高い(#日本での評価 参照)。
来歴

1972年、演劇学校出身のマイケル・デ・バレスはEMIとソロとして契約していたが、メロディー・メーカー誌に「エロティックでリラックスしたミュージシャン求む」[2]というメンバー募集を掲載し、これに応じて集まった4人とともにシルヴァーヘッドが結成された。6週間の短期間のリハーサルののち、同年、『恐るべきシルヴァーヘッド』でデビューする。1973年、リードギタリストをスティーヴィー・フォレストからロビー・ブラントに替え、ゲストにイアン・マクドナルド (サックス)を迎え、セカンド・アルバム『凶暴の美学』をリリース。以上2作のプロデュースはディープ・パープルなどのサウンドエンジニアとして有名であったマーティン・バーチが手がけた。1973年1月には来日公演を行った。1974年、3枚目となる仮称『ブルティフル (Brutiful)』の製作途中の同年7月にバンドは解散する[3]。その後、1975年、ロンドン、レインボー・シアターでのライブ盤『電撃ライブ』が、日本のみ限定でリリースされた。短期間に終わったシルヴァーヘッドの活動において、デ・バレスのボーカルは評価されたものの、バンド自体は商業的には失敗に終わった[2]
メンバーのその後

デ・バレスはアメリカに移り、1977年、元イエストニー・ケイ、元ステッペンウルフのマイケル・モナークらとディテクティヴを結成。スタジオ・アルバム2枚、ライブ・アルバム1枚をリリース。1985年、ロバート・パーマーの代役としてパワー・ステーションのツアーメンバーとなった。また、同バンドの映画『コマンドー』の主題歌『We Fight For Love』(CD化の際に『Someday, Somehow, Someone's Gotta Pay』と改題)のボーカルも担当している。その後は主にテレビドラマの脇役など[4]を演じ(参考:冒険野郎マクガイバー#セミ・レギュラー)、映画では『ピンク・キャデラック』(1989年)や『マルホランド・ドライブ』(2001年)などに脇役として出演している[4]

ナイジェル・ハリスンは、1978年にブロンディに加入し、1982年まで、当時絶頂期であったブロンディのベーシスト、ソングライターとして活躍した。

ロビー・ブラントは、レッド・ツェッペリン解散後、ソロとなったロバート・プラントのアルバム『11時の肖像』(1982年)から『シェイクン・アンド・スタード』(1985年)まで、4枚のアルバムにギタリストとして参加した。

2012年、オリジナル・メンバーによる再結成ギグが日本でのみ行われた。
日本での評価

イギリス本国では、ほとんど評価されなかったが、日本では東芝EMIの強力なプロモーションにより、ラジオでのオンエアや、雑誌への記事掲載などで、人気、知名度を得ることができ[2]、音楽雑誌の人気投票などにもそれが反映された[5]。そういった状況から、日本のみ発売のライブ盤などもリリースされた。ただし日本においても、その人気に対し演奏自体の評価は低かった[2][6]

ハリスンが解散後に加入したブロンディのデボラ・ハリーは、日本の雑誌のインタビューに応じた際「彼(ハリスン)は昔、シルヴァーヘッドが、日本で人気があった時、日本に行って大変な人気だったんでしょう。ある人の話によると、彼のために日本の女の子が、自殺しそうになったとか」と話している[7]
メンバー

ロッド・ディヴィース (Rod Davies) - ギター、ボーカル、パーカッション

マイケル・デ・バレス (Michael Des Barres) - ボーカル

ナイジェル・ハリスン (Nigel Harrison) - ベース

ピート・トンプソン (Pete Thompson) - ドラム、キーボード

スティーヴィー・フォレスト (Stevie Forest) - ギター、ボーカル (アルバム『恐るべきシルヴァーヘッド』にて)

ロビー・ブラント (Robbie Blunt) - ギター、ボーカル (アルバム『凶暴の美学』にて)

ディスコグラフィ
アルバム

『恐るべきシルヴァーヘッド』
[8] - Silverhead (1972年)

『凶暴の美学』 - 16 And Savaged (1973年)

『電撃ライブ』[9] - Live at The Rainbow London (1975年) ※ライブ・アルバム。日本盤のみ

『熱狂のライヴ』 - Show Me Everything (2001年) ※ライブ・アルバム。日本盤のみ

脚注^ ミュージック・ライフ誌、1972年6月号
^ a b c d 赤岩和美 監修 『ブリティッシュ・ロック大名鑑』 ブロンズ社、1978年、松村雄策
^ ニュー・ミュージカル・エクスプレス ロックンロール・イヤーズ、1992、ジョン・トブラー、ISBN 9780600576020
^ a b IMDb Michael Des Barres [1]
^ ミュージック・ライフ誌、1974年12月号、海外グループ部門32位
^ ミュージック・ライフ誌、1973年度レコード評
^ シンコー2006年、P50
^ CD化の際、『恐るべきシルバーヘッド』から改題されている。
^ CD化の際、『電撃のライブ』から改題されている。

参考文献

『ロック変動時代 1971?1977』
シンコーミュージック・エンタテイメント、1988年、ISBN 4401612558

『ロック貴重盤 1967?1979』 シンコーミュージック・エンタテイメント、1988年、ISBN 4401612639
(上記2冊はミュージック・ライフ誌のダイジェスト版であり、脚注に示した各ミュージック・ライフ誌の記事を含んでいる)

『フラッシュバックシリーズ パンク』 シンコーミュージック・エンタテイメント 2006年 ISBN 4401630424

参考リンク

マイケル・デ・バレス公式サイト ⇒
[2]

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