ショーン・スパイサー
ホワイトハウス報道官
任期
2017年1月20日 ? 2017年7月21日
大統領ドナルド・トランプ
前任者ジョシュ・アーネスト
後任者サラ・ハッカビー・サンダース
ホワイトハウス広報部長代行
任期
2017年6月2日 ? 2017年7月21日
大統領ドナルド・トランプ
前任者マイク・ダブキ
ショーン・マイケル・スパイサー（英: Sean Michael Spicer、1971年9月23日 - ）は、アメリカ合衆国の政治ストラテジスト[1]である。ドナルド・トランプ政権でホワイトハウス報道官、ホワイトハウス広報部長を務めた。
2011年から2017年まで共和党全国委員会広報部長、2015年から2017年まで同委員会首席戦略官を務めた[2]。2017年1月20日、トランプ政権のホワイトハウス報道官と広報部長の双方に就任。2017年3月6日にマイク・ダブキ（英語版）がホワイトハウス広報部長に就任し[3]、スパイサーはいったん同職を退任したがダブキが3ヶ月後に辞任したため再び広報部長（代行）に就任していた。トランプ大統領は新広報部長としてヘッジファンド創業者のアンソニー・スカラムーチを充てることを決定したが、スパイサーは人選は重大な間違いだとして2017年7月21日に報道官を辞任した。後任には副報道官のサラ・ハッカビー・サンダースが昇格し、引き継ぎのためスパイサーは2017年8月末までホワイトハウスに留まった[4][5]。 ニューヨーク州マンハセット
経歴
1985年から1989年までポーツマス・アビー・スクールで[11]、1989年から1993年までコネチカット・カレッジで学び、行政学の学位を取得[12]。高校時代はロードアイランド州の競馬競技にボランティアとして関わり、大学進学後もコネチカット州から帰ってきてはボランティア活動を続けた[13]。
1990年代後半になると、マイク・パッパス（ニュージャージー州選出、共和党）[14]、フランク・ロビオンド（ニュージャージー州選出、共和党）[15]、マーク・フォーリー（フロリダ州選出、共和党）[16]、クレイ・ショウ（フロリダ州選出、共和党）[17]などの連邦下院議員のもとで働き始めた。
1999年、アメリカ海軍予備隊に広報担当将校として入隊。現在も海軍中佐の肩書きを持つ[18]。2012年にはロードアイランド州ニューポートの海軍大学校から、国家安全保障・戦略論で修士号を取得した[19]。現在、ワシントンD.Cにあるアメリカ統合参謀本部の海軍予備役代表を務めている[20]。
2000年から2001年までホワイトハウス改革委員会の広報部長を務めた後、2001年から2002年まで全国共和党大会委員会（NRCC）に勤務した[21]。2003年から2005年まで下院予算委員会広報部長兼スポークスマンを務め[21][8]、その後は連邦下院共和党会議広報部長を経て、2006年から2009年までジョージ・W・ブッシュ政権のメディア・広報担当通商代表補佐官の任にあった[22]。
2009年から2011年には、エンデバー・グローバル・ストラテジーの共同経営者であった。同社は、アメリカ政府と経済的な関係を持つ外国の政府や企業を代表する広告代理店である[23]。例えば同社はコロンビアの代理人として、人権問題との関連で批判もあるアメリカとの自由貿易協定を推し進めた[24]。
2011年2月、共和党全国委員会の広報部長となった[25]。広報部長在職中はソーシャルメディアの活用を積極化し、自前のテレビ番組制作班を組織し、また攻撃に対処する迅速対応計画を策定した[22]。2015年2月には、共和党の首席戦略官を兼務することとなった[26]。
広報部長時代のスパイサーは、当時のドナルド・トランプ候補に批判的であった。トランプが「メキシコからの不法移民が犯罪に関与している」と主張した際には「メキシコ系アメリカ人をひとくくりに論じることは、おそらく問題の解決には役立たないと思う」と述べた[27]。
