ショッカー戦闘員
仮面ライダーシリーズのキャラクター
初登場『仮面ライダー』
作者石ノ森章太郎(原作)
演大野剣友会
声山下啓介ほか
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ショッカー戦闘員(ショッカーせんとういん)は、特撮テレビドラマシリーズ「仮面ライダーシリーズ」の作品に登場する架空のキャラクターである[注釈 1]。
ここでは、大ショッカー戦闘員やスーパーショッカー戦闘員など、派生作品での別名称のキャラクターについても解説する。 ショッカー怪人による指揮下で作戦の実行にあたる、ショッカーの最下級の構成員。現場での作戦行動や仮面ライダーへの集団攻撃を、ほぼ毎回担当している。劇中での扱われようは下っ端でしかないが、作品を構成する重要なキャラクターであり[1]、『仮面ライダー』に詳しくない人たちは戦闘員の名前を「ショッカー」と認識していることもある[2][3]。 「イーッ」という独特の掛け声で知られる[4]。当初の掛け声は「トオー」だったが、演じる大野剣友会の若いメンバーには腹に力を入れた発声が難しかったため、アフレコ中に山下啓介がたまたま叫んだ「イーッ」という声をミキシングの太田克己が採用し、一般化した[5]。機材や予算が不足する状況では仕上げの際に効果音をつけることもできなかったため、剣友会のメンバーに「とにかく出てきたら『キェー』って言ってくれ」と頼んでいたと太田は語っている[6]。また、声優の沢りつおは「声のアイディアもこっちからこうやったら面白いんじゃないか、と言った覚えがある」と述べているが、「昔のことであるしアイディアも皆で出し合ったものだから確かではない」と付け加えている[7]。当時の児童向けの説明では、お互いに元気づけるための掛け声とされた[8]。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}なお、無名時代にライダーマンなどのスーツアクターを担当していたことでも知られる俳優の唐沢寿明が後年に明かしたところによれば、ショッカー戦闘員のスーツはかなり薄手のタイツであり、サポーターはラインが出てしまうので着用できなかったため、真冬は身体を動かして温めるしかなかったという[9]。[要検証 – ノート] 第1話から第52話までは、赤黒に模様分けしたタイツコスチュームのリーダーである赤戦闘員[出典 1]と、黒いタイツコスチュームの最下級構成員である黒戦闘員[出典 2]が登場した。戦闘員も改造人間であるが[1][15]、製造法は「人体を特別な液につける[8]」という簡単なものである。また、別の設定では人間の細胞を培養して造る合成人間とされる[16]。名前はナンバーで呼ばれており、基本的に消耗品扱いである。初期は怪人との連携攻撃を行うこともあったが[17]、任務の失敗による粛清や怪人の能力の実験台として殺される者も多い。また、所属先の怪人が殺されると、戦闘員は運命を共にするかのように怪人と同様の消滅を余儀なくされる。 番組開始当初はベレー帽を着用して素顔に指揮官の怪人に合わせたペイントを施していたが、監督の折田至の発案で途中からアイマスクを被るようになった。2号の登場後はベレー帽を廃し、指揮官の怪人のマークを描いた覆面を被るようになったが、第14話のメキシコ支部にはベレー帽の赤戦闘員が存在する[注釈 2]。 また、作品初期は各怪人に専属するという設定であり、その区別のために胸や額にその怪人を模したマークが付けられていた。死神博士編に入ると、額のマークは鷲を象ったショッカー汎用マークに統一される[注釈 3]。作中の描写としても、普通の人間の恰好をした者が覆面を被っていることになっており、本郷や滝が戦闘員から覆面を奪い取って変装する場合もあった。
概要
各作品でのショッカー戦闘員
『仮面ライダー』