シュド・アビアシオン(Sud-Aviation 、南方航空事業)は、かつてフランスに存在した航空機メーカー。1957年3月にシュド・エスト(Societe Nationale de Constructions Aeronautiques du Sud Est:南東航空機製造公社、略称 SNCASE)とシュド・ウエスト(Societe Nationale de Constructions Aeronautiques du Sud Ouest:南西航空機製造公社、 略称 SNCASO)が合併して設立された。両方の会社とも第二次世界大戦の直前に、フランス政府が民間会社を国営化し、統合して6つの地域会社にした時に生まれた会社である。
SNCASEはそれまで、デ・ハビランドのバンパイヤ戦闘機のライセンス生産やロールス・ロイス ニーンを搭載したミストラル戦闘機などを生産していた。ライセンス生産から脱却するために1951年に SNCASEはジェット旅客機カラベルの設計を開始した。カラベルはイギリスのエンジンを使用し、機首と尾翼はデ・ハビランド コメットの設計を流用したが、その他は新設計であった。当時としてはユニークであったのは、胴体後部にエンジンを設置したことで、それにより客室の騒音が減少した。1958年に生産を開始した。
その時点でSNCASEは、別の国営企業SNCASOと合併して、シュド・アビアシオンになっていた。1960年よりシュド・アビアシオンは超音速旅客機のシュペル・カラベルの設計を始めたが、開発コストが巨大になるため、イギリスのBACと1962年の11月コンソーシアムをつくり、超音速旅客機「コンコルド」開発を開始した。
シュド・アビアシオンはノール・アビアシオン(Nord-Aviation:北方航空事業)と1970年に合併し、アエロスパシアルになった。さらに国際的なコンソーシアムのエアバスをブリティッシュ・エアロスペース、DASAと作り、最終的には2000年7月10日にドイツのDASAとスペインのCASAと合併して共同会社EADSとなった。EADSはエアバスの親会社である。
機体リスト
カラベル
コンコルド
SA 316 アルエットIII
SA 321 シュペルフルロン
SA 330 ピューマ
SA 341 ガゼル
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、シュド・アビアシオンに関連するカテゴリがあります。
航空機メーカーの一覧
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