シャンソン
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「シャンソン」のその他の用法については「シャンソン (曖昧さ回避)」をご覧ください。

シャンソン
現地名Chanson
様式的起源
文化的起源中世フランス
派生ジャンル.mw-parser-output .hlist ul,.mw-parser-output .hlist ol{padding-left:0}.mw-parser-output .hlist li,.mw-parser-output .hlist dd,.mw-parser-output .hlist dt{margin-right:0;display:inline-block;white-space:nowrap}.mw-parser-output .hlist dt:after,.mw-parser-output .hlist dd:after,.mw-parser-output .hlist li:after{white-space:normal}.mw-parser-output .hlist li:after,.mw-parser-output .hlist dd:after{content:" ・\a0 ";font-weight:bold}.mw-parser-output .hlist dt:after{content:": "}.mw-parser-output .hlist-pipe dd:after,.mw-parser-output .hlist-pipe li:after{content:" |\a0 ";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist-hyphen dd:after,.mw-parser-output .hlist-hyphen li:after{content:" -\a0 ";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist-comma dd:after,.mw-parser-output .hlist-comma li:after{content:"、";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist-slash dd:after,.mw-parser-output .hlist-slash li:after{content:" /\a0 ";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist dd:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dt:last-child:after,.mw-parser-output .hlist li:last-child:after{content:none}.mw-parser-output .hlist dd dd:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dd dt:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dd li:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dt dd:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dt dt:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dt li:first-child:before,.mw-parser-output .hlist li dd:first-child:before,.mw-parser-output .hlist li dt:first-child:before,.mw-parser-output .hlist li li:first-child:before{content:" (";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist dd dd:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dd dt:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dd li:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dt dd:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dt dt:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dt li:last-child:after,.mw-parser-output .hlist li dd:last-child:after,.mw-parser-output .hlist li dt:last-child:after,.mw-parser-output .hlist li li:last-child:after{content:")\a0 ";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist ol{counter-reset:listitem}.mw-parser-output .hlist ol>li{counter-increment:listitem}.mw-parser-output .hlist ol>li:before{content:" "counter(listitem)" ";white-space:nowrap}.mw-parser-output .hlist dd ol>li:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dt ol>li:first-child:before,.mw-parser-output .hlist li ol>li:first-child:before{content:" ("counter(listitem)" "}

シャンソン・クルトゥワ(英語版)

武勲詩

モテット・シャンソン(英語版)

テンプレートを表示

シャンソン(フランス語: chanson)は、中世の吟遊詩人をルーツとした歌曲と、フランス語歌曲の総称である。
歴史

本来、シャンソン(chanson)は、フランス語での意である。したがって、少なくとも現代のフランス語圏においては、シャンソンは歌全般を意味し、特定ジャンルの楽曲を指すものではない。他言語圏ではフランス語で歌われる曲という意味で使われることが多く、この場合も何らかの音楽的特徴を持つものではなく、中世の「武勲詩」や「きらきら星」「ラ・マルセイエーズ」なども広義のシャンソンである。そのため、歌謡曲としてのシャンソンは「モダンシャンソン」「パリジャン・シャンソン」などと呼ばれる他、シャンソン・ド・ボア(動きのないシャンソン)、シャンソン・ド・シャルム(魅惑的なシャンソン)、シャンソン・ド・レアリスト(リアリスティックなシャンソン)、シャンソン・ド・サンチマンタル(センチメンタルなシャンソン)、シャンソン・ド・ファンタジスト(動きのあるシャンソン)といった風に「シャンソン」という語に何らかの形容詞を付け分類する。なおイタリア音楽のカンツォーネ(Canzone)とは元々の語源は同じである。

中世からルネサンスにかけてのヨーロッパでは「シャンソン」と呼ばれる歌曲が数多く作られたが、これも単にフランス語で歌われるポリフォニーの(初期にはモノフォニーのものもあった)世俗的声楽曲を総称する名称であり、特定の形式や様式をさすものではない。戦前にはイヴェット・ギルベール、ミスタンゲットらが活躍した。また、戦後のシャンソンではエディット・ピアフ[1]、ジュリエット・グレコらが有名となった。シャンソンは「パリの空の下」「ラ・ボエーム」「枯葉」「愛の讃歌」などの名曲・佳曲を生んだ。

日本においては、1960年代初頭までに流行したフランスの歌謡曲全般をシャンソンと呼ぶ場合が多く、シャンソンには日本語訳でカバーした楽曲も含まれる。アメリカンのポップスやロックの影響を受けたシルヴィ・バルタン、ミッシェル・ポルナレフ、フランソワーズ・アルディ、フランス・ギャルなどはシャンソンより新しいイメージの、フレンチ・ポップスとして紹介されることが多かった。フランス語で歌われていても、例えばヒップホップなどは通常シャンソンとは見なされない。

また「ラストダンスは私に[注釈 1]のように、元々英語詞だったものが、フランス語の訳詞で大ヒットしたため、シャンソンに分類される場合がある曲もある。

日本のシャンソン・シーンでは、芦野宏の貢献が大きかった。また、銀座の銀巴里では、美輪明宏青江三奈戸川昌子金子由香利長谷川きよしらが歌い[2]三島由紀夫なかにし礼吉行淳之介寺山修司中原淳一らが客として訪れた。日本の楽曲にフランス語詞がつけられSACEM(日本のJASRACに相当する音楽著作権管理団体)に登録されて、シャンソンとなる場合もある。菅原洋一(日本語詞)、グラシェラ・スサーナ(スペイン語詞)等が歌った「ラスト・リサイタル」が「ARIGATO SAYONARA」となった例、日本人が作曲したものに、フランスで詞がつけられ、逆輸入の形で外国曲として日本語訳詞がつけられた「モネの庭」の例が代表的である。特に後者は、モネ財団が「モネの絵」の公式イメージソングとして選定し、仏日英3言語で歌われている。

暗い日曜日[注釈 2]や「暗いはしけ」[注釈 3]、「アドロ[注釈 4]などを、フランスのシャンソンとして誤った記載がなされることもある。

かつては、レコード会社のレーベルの関係で、フランスのビッグ・アーティストでも、日本に紹介されないケースがあった。その後状況は好転し、新しいフランスの楽曲や、新人歌手が次々と紹介されるようになっている。日仏シャンソン協会日本支局[3]が「シャンソン・ルネッサンス」と名付けられた、新しいシャンソンの普及活動を推進している。シャンソン小屋(カフェ・コンセール、cafe-concert)では、平岡精二らが作曲した和製シャンソンと呼ばれる歌謡曲も演奏されることがある。
代表的なシャンソン

邦題原題作詞作曲おもな歌唱者備考
愛の喜びPlaisir d'amourジャン=ピエール・フロリアンジャン・ポール・マルティーニクラシックの歌曲がシャンソンとして歌われるようになった曲
枯葉Les Feuilles mortesジャック・プレヴェールジョゼフ・コズマイヴ・モンタン1945年発表。最も著名な曲の1つ。椎名林檎も、アルバム「唄ひ手冥利」でとりあげている。
バラ色の人生La Vie en roseエディット・ピアフルイギエディット・ピアフイヴ・モンタンとの愛を歌った曲。(要出典)
さくらんぼの実る頃Le temps des cerisesジャン=バティスト・クレマンアントワーヌ・ルナールイヴ・モンタン他1866年に作られる。日本では、加藤登紀子が取り上げる。パリ・コミューンの悲劇が背景にある。
パリの空の下Sous le ciel de Parisジャン・ドレジャックユベール・ジロー(フランス語版)エディット・ピアフ他スタンダードナンバー。
愛の讃歌Hymne a l'amourエディット・ピアフマルグリット・モノエディット・ピアフマルセル・セルダンへの愛を歌った曲。日本でも越路吹雪をはじめとして数多くの歌手が歌唱している。
群衆La fouleミシェル・リヴィゴーシュアンヘル・カブラルエディット・ピアフ1936年にアルゼンチンでリリースした元はスペイン語の歌のカバー。
ラ・メールLa merシャルル・トレネシャルル・トレネシャルル・トレネ歌の背景としてドビュッシーの「La mer」がある。
雪が降るTombe la neigeサルヴァトール・アダモサルヴァトール・アダモサルヴァトール・アダモ
サン・トワ・マミーSans toi ma mieサルヴァトール・アダモサルヴァトール・アダモサルヴァトール・アダモ日本では越路吹雪が歌唱したものがヒットしたことで知られている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:40 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef