シャドームーン
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仮面ライダーシリーズ

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シャドームーン
仮面ライダーシリーズのキャラクター
初登場『仮面ライダーBLACK
作者

石ノ森章太郎(原作)

村上克司(完成デザイン)

小林大祐(SHADOWMOONデザイン)



堀内孝人(秋月信彦)

大浦龍宇一(月影ノブヒコ)

中村倫也(秋月信彦)

てらそままさき
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シャドームーンは、仮面ライダーシリーズに登場するキャラクター。
概要

仮面ライダーBLACK』で、主人公・仮面ライダーBLACKの宿敵として初登場した。BLACK(のちにRX)の最強の敵として光太郎の前に立ちはだかり、激闘を繰り広げた銀色の戦士である。

仮面ライダー』におけるショッカーライダーのように1エピソードだけ登場する「仮面ライダーの偽者」や、『仮面ライダーX』におけるアポロガイスト、『仮面ライダーストロンガー』におけるジェネラル・シャドウなどの強敵としての怪人は『BLACK』以前にもたびたび登場しているが、シャドームーンは「仮面ライダーと完全に同格な悪の改造人間」として描かれている[1][注釈 1]という点で特徴的なキャラクターである。

そのデザインや存在感からテレビシリーズ終了後も人気が高く[出典 1]、歴代の仮面ライダーたちが集合する作品のほとんどでは幹部クラスの悪役[注釈 2]として登場し、仮面ライダーたちを苦しめる。
テレビシリーズ
『仮面ライダーBLACK』

第35話から第51話までと劇場版第2作目に登場[注釈 3]

暗黒結社ゴルゴムのメンバーである秋月総一郎教授の息子の秋月信彦が、ゴルゴムによってもう1人の世紀王として改造された姿。キングストーンの1つ月の石を体内に持ち、「地獄王子」や「影の王子」とも称される。

信彦が19歳の誕生日[注釈 4]の夜、親友である南光太郎と共に暗黒結社ゴルゴムによって拉致され、世紀王シャドームーンへ改造された。総一郎の乱入時に手術を続けようとした三神官を総一郎が止めようともみ合いになり、はずみで手術の光線が光太郎と信彦の体を支えていた線にあたり、線に絡まった信彦は切れた線の電流を浴びる大ダメージ[注釈 5]を負ったため、光太郎と違って脱出できず、そのまま捕らわれて長期の治療が必要となってしまった。しかし、後に三神官の持つ3つの石の力によって復活する。

元々はブラックサンと瓜二つの姿として誕生するはずだったが、前述の事故による治療休眠と石の力による復活のため、その姿はブラックサンと大きく異なっている。脳改造まで施されているため、自分が信彦だったという記憶はあるもののその意識や人格はほとんど失われており、人類の滅亡とゴルゴム帝国設立、そしてブラックサンとの決着に尽力する冷酷無比な性格となっている。ただし、妹の秋月杏子と恋人であった紀田克美への愛情だけは若干残っており、彼女たちに直接危害を加える行動は避けている。変身機能は創世王に操作されており、仮面ライダーBLACKのように自分の意思で変身解除して信彦の姿に戻ることは不可能[注釈 6]。第47話において、一度だけ創世王が強制的に信彦の姿に戻したことがある。

もう1人の創世王候補者であるブラックサンがゴルゴムを離反・敵対したため、復活後は「次期創世王」ともっぱら自称し、創世王に対して一切敬語を用いずに会話していた。一人称はずっと「私」を用いていたが、第50話の途中から「俺」になる。

復活した直後にBLACKのライバルであった剣聖ビルゲニアを、BLACKとの対決に敗れて深手を負った直後だったとはいえ、サタンサーベルによって瞬殺している。その後、光太郎の前に姿を現し、創世王の座を賭け自らと戦うことを光太郎にしばしば迫った。

それまで親友・信彦の救出を悲願としていた光太郎は、この皮肉な宿命に苦悩して彼との戦いを躊躇するが、激しさを増すゴルゴムの侵攻を前に挑戦に応じ、直接対決はテレビ本編では第47話に初めて実現[注釈 7]。この時は実戦経験の不足のため、BLACKに苦戦するも、光太郎の心の迷いを衝いた創世王の援護に加え、エルボートリガーによる不意打ちとサタンサーベルの連続斬撃により、BLACKを倒した。虫の息のBLACKのキングストーンを手に入れようとするが、BLACKが光太郎の姿に一時的に戻ったことに動揺して撤退する。それでも、BLACKを喪った日本を一度は制圧するまでに至った。

クジラ怪人から与えられた命のエキスで復活したBLACKと再戦した際には、創世王から与えられたエネルギーでパワーアップし、蘇生して強化されたBLACKをも圧倒したが、バトルホッパーの特攻で負傷し、BLACKの追撃のパンチとライダーキックも受ける。サタンサーベルを残したまま、ゴルゴム神殿に撤退するも、サタンサーベルを手にしたBLACKの攻撃でキングストーンを損傷。負けを認めたふりをして、BLACKに懇願・返却してもらったサタンサーベルで攻撃するもすでに力が残っておらず失敗する。それでもBLACKに対し、「お前は親友の信彦を殺したんだ」と呪詛の言葉をかけるが、BLACKが創世王を倒すためにサタンサーベルを呼び出した際には手放し、「ブラックサン…南光太郎…」と呼ぶ言葉と共に意識を閉じた。その後、創世王を倒したBLACKはロードセクターで脱出する前に意識のないシャドームーンを見つめて去っていき、シャドームーンは崩壊するゴルゴム神殿の中に消えていった[注釈 8]

5万年前にもシャドームーンがブラックサンと闘ったとされているが、どちらが勝利したかまでは描かれていない。『仮面ライダーBLACK』本編ではそれ以前の世紀王の戦いとして語られるのみ。

BLACKに対しては、基本的に「ブラックサン」または「南光太郎」という呼称を用いるが、まれに「仮面ライダー」と呼ぶこともある。
秋月 信彦(あきづき のぶひこ)
南光太郎とは兄弟同然に育てられた親友同士。東星大学の理工学部2年生で光太郎と同じくサッカー部に在籍していたが、19歳の誕生日にゴルゴムによって世紀王シャドームーンへ改造されてしまい、悲劇の道を歩むこととなる。
世紀王シャドームーン(未完成体)[5]
シャドームーンとして覚醒するまでの中間形態で、姿形はBLACKのバッタ男形態と全く同じ[6][注釈 9]。改造手術の際に重傷を負ったため、生命維持装置禁制の柩[7]の中へ入っていた。この状態でも並の怪人と同等のパワーを発揮する。ビルゲニアに脅威を感じた三神官によって命の石のパワーを注ぎこまれたため、復活した。
デザイン・造形
劇中での姿は、石ノ森章太郎による原案をベースに村上克司が手を加えて完成されたデザインである。3話冒頭や放送当時に出版された書籍[要文献特定詳細情報]にはシルエットのみであるが、本来の姿のシャドームーンとブラックサンが戦っているイメージ映像・スチール写真があり、シルエットのために色は判別が難しいが、姿形はBLACKに瓜二つであった。石ノ森章太郎の漫画版では、この設定どおりのまま登場している。また、テレビ登場前に発売されたファミコンソフト『対決!シャドームーン』では紫色に赤色の目になっている。石ノ森の世紀王のデザインラフでは体色は黒となっている[8]。東映プロデューサーの吉川進は、シャドームーンのデザインは石ノ森と村上の持ち味が合わさった秀逸なキャラクターであると評価している[9]。マスク原型を担当したレインボー造型企画の小松義人は、シャドームーンのマスクは小松が手掛けた中で最も小さくバランスが上手くいったとし、最も印象に残ったマスクとして挙げている[10]。未完成体の頭部は、バッタ男の頭部との共用になっている[11]
備考
漫画『仮面ライダーSPIRITS』の作者である村枝賢一によると、シャドームーンが緑色の仮面ライダーに、創世王(書籍ではゴルゴム大首領)が金色の仮面ライダーにそれぞれ変身し、三つ巴の戦いを繰り広げるという展開が検討されていた[12]
『仮面ライダーBLACK RX』

第21話、第22話および第27話に登場。

前作で死亡したと思われていたが実は辛くも生き延びており、過去のすべての記憶を一切失い、ブラックサン打倒の本能に動かされるままに行動するようになる。ジャーク将軍からクライシス帝国の幹部クラスの客分格として厚遇され、BLACKから強化されたRXと再度激突した。RXのことを、「ブラックサン」ではなく、「仮面ライダーBLACK RX」あるいは「RX」と呼んでいたが、第22話では以前のように「仮面ライダー」とも呼んでいた。

外観上の変化はないが[注釈 10]以前よりパワーアップしており、サタンサーベルを思わせる二振りの双剣「シャドーセイバー」を生みだす能力を身につけている。ゴルゴム時代はBLACKとほぼ互角だったが、はるかに強化されたはずのRXを苦戦させるまでになっている。加えてクライシス帝国の四大隊長からのバックアップを受けたこと、マイティアイでRXの能力を事前にモニターかつスキャンしていたことにより、RXとの初戦では互角以上の攻防を展開し、ロボライダーやバイオライダーをも圧倒した。しかし、自らの地位を危ぶんだクライシス帝国の牙隊長ゲドリアンが放った怪魔異生獣アントロントの襲撃で戦闘を中断された後、クライシス帝国に捨て駒として利用されていたことを知って離反し、彼らへの復讐も期して以後は孤高の一匹狼として活動するようになる第3勢力的存在。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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