シャコガイ
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シャコガイ科
オオシャコガイ
分類

:動物界 Animalia
:軟体動物門 Mollusca
:二枚貝綱 Bivalvia
亜綱:異歯亜綱 Heterodonta
階級なし:Euheterodonta
階級なし:Neoheterodontei
:マルスダレガイ目 Veneroida
上科:ザルガイ上科 Cardioidea
:ザルガイ科 Cardiidae
亜科:シャコガイ亜科 Tridacnidae

学名
Tridacninae Lamarck1819
シノニム

Tridacnidae



シャゴウガイ属 Hippopus

シャコガイ属 Tridacna

シャコガイ(??貝)は、ザルガイ科シャコガイ亜科 (Tridacnidae)[1][2] に属する二枚貝の総称である。

別名 オウギガイ(扇貝)、シャコ。

熱帯から亜熱帯海域の珊瑚礁の浅海に生息し、二枚貝の中で最も大型となる種であるオオシャコガイを含む。外套膜の組織に渦鞭毛藻類の褐虫藻が共生し、生活に必要な栄養素の多くを褐虫藻の光合成に依存している。
特徴

貝殻扇形で、太い五本の放射肋が状に湾曲し、光沢のある純白色で厚い。

最も大型のオオシャコガイは、殻長2m近く、重量200kgを超えることがある。また、400年以上生きた個体も存在する。

サンゴ礁の海域に生息し、生時には海底で上を向いて殻を半ば開き、その間にふくらんだ外套膜を見せている。この部分に褐虫藻を持ち、光合成を行わせている。移動することはなく、海底に転がっているか、サンゴの隙間に入りこんでいる。
利用

日本では古くは仏教の七宝の一つとして珍重されていた。沖縄地方で刺身にして食用とし、瓶詰めの塩辛も沖縄食材を扱っている店舗で購入できる。また、置物や宝飾品、水盤などに加工される。
分類

約2属12種を含む。

Hyperlophus
シャゴウ属

Hippopus hippopus シャゴウガイ

Hippopus porcellanus ミガキシャゴウガイ


Tridacna オオシャコ属



Tridacna lorenzi

Tridacna noae トガリシラナミ


Tridacna オオシャコ亜属

Tridacna derasa ヒレナシシャコガイ

Tridacna gigas オオシャコガイ

Tridacna tevoroa ツバサシャコガイ


Chametrachea ヒメジャコ亜属

Tridacna costata

Tridacna crocea ヒメシャコガイ

Tridacna maxima シラナミガイ

Tridacna rosewateri

Tridacna squamosa ヒレシャコガイ



分布

太平洋の中西部とインド洋珊瑚礁。オオシャコガイは分布地の北限が日本であり、八重山諸島で小柄な個体が僅かながら生息しているが、個体数の減少が懸念されている。海水温が高かった約7000-4300年前までは沖縄各地に分布し、現在でも当時の貝殻が多数発見され、ギネス級のものも見つかっている。
文化
「人食い貝」の俗説

シャコガイに関する知識や情報が乏しかった頃、例えば1960年代頃まで、特にオオシャコガイについては、海中にもぐった人間が開いた貝殻の間に手足を入れると、急に殻を閉じて水面に上がれなくして殺してしまうとか、殺した人間を食べてしまう「人食い貝」であると言われていた。しかし、手足を入れると危険であるのは事実だが、他の生物を捕食することはない[注 1]
宗教

仏教七宝の一つ。

キリスト教で殻を教会の聖盤に用いる。

保護

ワシントン条約で輸出入が禁じられている。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、シャコガイに関連するメディアがあります。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 撮影動画では、人間の反応速度に近い速度で貝を閉じるのが確認できる。[3]

出典^ Schneider, J. (2002), “Phylogeny of cardiid bivalves (cockles and giant clams): revision of the Cardiinae and the importance of fossils in explaining disjunct biogeographical distributions”, Zoological Journal of the Linnean Society 136: 321?369 
^ Keys, J. L.; Helay, J. M. (2000), “Relevance of Sperm Ultrastructure to the Classification of Giant Clams (Mollusca, Cardioidea, Cardiidae, Tridacninae)”, in Harper; et al., The Evolutionary Biology of the Bivalvia, Geological Society Special Publication No 177, Geological Society Pub House 
^ “挟まれると超危険な「シャコ貝」!巨大貝の生態とは?食べると美味しい?”. 2019年7月7日閲覧。


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