この項目では、シムシティシリーズの第1作について説明しています。
シリーズ全般については「シムシティシリーズ」をご覧ください。
シリーズ第6作については「シムシティ (2013)」をご覧ください。
平沢進のアルバムについては「Sim City」をご覧ください。
オープンソース版ミクロポリスのゲーム画面
『シムシティ』(SimCity)は、1989年にマクシスから発売された都市経営シミュレーションゲーム。シムシティシリーズの初代作品である。 シムシティジャンルシミュレーションゲーム
パソコン版
対応機種コモドール64、Amiga、Classic Mac OS、IBM PC、FM TOWNS、PC-9800シリーズ、X68000、ATARI ST、ZX Spectrum、Amstrad CPC
開発元マクシス
発売元マクシス(アメリカ)、イマジニア (日本)、インフォグラム(ヨーロッパ)、Probe Software
1989年2月2日[1]、コモドール64、アミーガ、Macintosh、IBM PC(MS-DOSおよびOS/2)版がアメリカのmaxisより発売。コモドール64版がオリジナルである[2]。コモドール64でバンゲリング ベイを開発、バンゲリングベイのマップ作製ソフトが進化してコモドール64のシムシティーが誕生、その後各機種に移植された[3]。日本では1990年3月、富士通よりFM TOWNS版が発売[4]。その後、イマジニアより1990年6月1日にJ3100版[5]、1990年9月1日にPC-9800シリーズ版[6]とX68000版[7]が発売された。その他にも、日本トラストテクノロジーよりPalm OS版も販売されている[8][9][10]。ヨーロッパ地区ではフランスのインフォグラムがATARI STなどの各機種用のシムシティーを販売している。又1990年、イギリスのProbe SoftwareがインフォグラムのシムシティーをZX Spectrum[11]、Amstrad CPCに移植している。これらバージョンのシムシティーは後代と比較するとかなりシンプルな作りになっている。当時はそのゲーム自体の容量がフロッピー1枚分であった。ゲーム画面は街を真上から見たトップビューで、陸地と水域の違いを除いて標高の概念は存在しない。
後のシリーズ同様、住宅・商業・工業地区には低密度・高密度などの区別があり、サイズは3×3マスの固定である。インフラは電力・交通関連に限られ、教育・医療・水道・ゴミなどの概念は登場しない。教会(スーパーファミコン版では学校)と病院は登場するが、この作品では都市に特にメリットはない。
後期の作品と比べて、地価が重要視されている傾向が見受けられ、地価が低過ぎると住宅・商業地区がほとんど発展しないこともある。町の中心や緑地・水域に近いほど地価が高くなり、逆に公害や犯罪発生率が高いと地価が低くなる。
この作品における鉄道は道路とほぼ同様の効果を持っている。鉄道は建設費と維持費が高いが公害・交通渋滞を発生しないので、大規模な都市をめざすために交通渋滞や公害の対策として、しばしば道路を鉄道に置き換えていくプレイ方法が用いられる(最初から道路を一切敷かず鉄道のみで開発するプレイ方法もある)。『シムシティ2000』以降で登場した道路と鉄道との差異である駅は、本作にはまだない。
何の建造物の無い土地に一から自分の好きなように都市づくりを行うモードのほか、災害や問題の起きた都市を期限内に復興させる8つの「シナリオ」が用意されている。