シマリス
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シマリス
シマリス Tamias sibiricus
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
:ネズミ目(齧歯目) Rodentia
亜目:リス亜目 Sciuromorpha
:リス科 Sciuridae
亜科:ジリス亜科 Xerinae
:マーモット族 Marmotini
:シマリス属 Tamias

学名
Tamias
Illiger1811
和名
シマリス
英名
Chipmunk

シマリス(縞栗鼠、Tamias)は、哺乳綱ネズミ目リス科シマリス属に分類されるリスの総称。

日本では、その中でも特にアジアに分布し、亜種が日本国内にも生息するシベリアシマリス(英語版)を指してシマリスと呼ぶ。

体の背側と顔部分に縞があり、頬袋をもつ小型のリスである。シマリス属には24-25種が属しており、アジアのシベリアシマリスを除き、すべての北アメリカに分布する[1]
分布

シマリス属の大部分が北米大陸に分布し、シベリアシマリス(亜種チョウセンシマリス、エゾシマリス)だけが、ユーラシア大陸から東アジアにかけて分布する[2]
形態

頭胴長12-19センチメートル、尾長8-11.5センチメートル、体重70-120グラム[3]。背中と顔に縞がある[2]。頬の内側には頬袋があり、木の実などたくさんの食糧を詰めて巣穴に運ぶことができる[4]
生態

巣穴の入り口のトウブシマリス

頬袋に食物を入れようとするトウブシマリス

シマリスの鳴き声

昼行性で、単独生活を営む。樹上性リスと地上性リス(ジリス)の中間のタイプで、樹上と地上の両方で生活する。木の上も地面の上も行動範囲で、樹洞や地下に巣を作る[1]。樹木に登る際も地上を走る際も、動きは機敏であり、運動量は多い。巣穴の中では周囲に警戒する必要がないため、睡眠時間は1日平均15時間になると言われている[5]

さまざまな捕食性の爬虫類や鳥類、哺乳類に捕食される。威嚇や警戒、緊張の際に、尻尾の毛を立てて膨らませて振る動作(モビング)を行うときがあり、これには体を大きく見せ、威嚇する意味もある[6]

冬になると、トウブシマリスは冬眠するが、北アメリカ西部のシマリスは冬眠せず、巣穴の中の蓄えに頼る[7]。エゾシマリスは1年の半分近くを地下の巣穴で冬眠して過ごす[8]

人工飼育下ではペットのシマリス(体重約90 - 95グラム)が飼育小屋の境を齧ってキタリスの領域へ侵入し、自分より大柄なキタリス(体重約280グラム)に重傷を負わせた例がある[9]
食性

手でつかんでナッツを食べている姿や、頬袋を餌でふくらませている姿などが有名であるが、実際には幅広い種類のものを食べている。 雑食性で、主に種子、ナッツ、果実を食べる[10][4]。ほかにも、草、根などの植物、キノコ昆虫、その他の節足動物イモムシ、小型のカエルなども食べる[10][4][11][12][13][14]

食物はほとんど地上で探すが、ヘーゼルナッツドングリなどの木の実を得るために木にも登る[10][15]。人間の周囲では、耕作された穀物や野菜、農地や庭の植物も食べるため、害獣とみなされることもある[10][16]

になると、多くの種がのための蓄えとしてこれらの食料を巣穴に集め始める。巣穴の中の1か所の食糧置き場に食料を集める種は、たいていになるまで巣の中で過ごす[10]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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