シマアオジ
シマアオジ Emberiza aureola
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
シマアオジ (縞青鵐、Emberiza aureola) は、鳥綱スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥類。 ウクライナ・ベラルーシからカザフスタン・中華人民共和国・モンゴル・ロシア極東部・日本北部にかけての地域で繁殖する。冬季になるとインド北東部・中華人民共和国南部・ネパール中東部・バングラデシュ・インドシナ半島などで越冬する[3]。 日本では亜種シマアオジが、繁殖のため北海道に飛来する(夏鳥)[4]。1976年に青森県で失敗したものの繁殖例があり、1983年に秋田県で巣立ちが確認されている[3]。対馬や舳倉島でまれに観察例があるものの本州以南での観察例がほぼないことから、大陸を経由して渡りを行われていると考えられている[3]。 翼長オス7.2 - 8.2cm、メス6.9 - 7.5cm[3]。体側面には褐色の縦縞が入る。 オスは頭頂から背・腰が褐色、下面は黄色[3]。額や顔・喉は黒い[3]。冬季は顔の周囲の黒色部が、淡色になる[3]。メスは頭部が褐色で、正中線に沿って白い筋模様(頭央線)や眼上部に白い筋模様(眉斑)が入る[3]。下面は黄色だが、オスと比較すると鮮やかではない[3]。 以下の亜種の分類・分布は、IOC World Bird List(v 10.2)に従う[2]。 非繁殖地では草原やヨシ原・農耕地などに生息する[3]。 繁殖様式は卵生。水辺の草原や高層湿原・牧草地などで繁殖する[3]。3 - 6個の卵を産む[3]。雌雄ともに抱卵し、抱卵期間は11 - 13日[3]。雛は孵化してから、13 - 15日で巣立つ[3]。 中華人民共和国では食用とされることもある。前漢時代の墳墓から骨が発掘されており、古くから食用とされていたと考えられている[3]。 中華人民共和国での網による食用の乱獲、農地開発や灌漑による越冬地の減少などにより生息数は激減している[1]。中華人民共和国では元々南部の一部地域でのみ捕獲・食用とされていたが、経済成長に伴い広域かつ大量に消費されるようになった[1]。
分布
形態
分類
Emberiza aureola aureola Pallas, 1773
ヨーロッパ東部からシベリア・カザフスタン・モンゴル中部にかけて
Emberiza aureola ornata Shulpin, 1928 シマアオジ[4]
シベリア中南部・モンゴル南東部からシベリア南東部にかけて、中華人民共和国北東部、日本
生態
人間との関係
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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