シボレー・クルーズ (Chevrolet Cruze) はゼネラルモーターズ・シボレーブランドの乗用車で、年代によって以下の2モデルが存在する。
2001年から2008年まで日本で販売されていた小型のハッチバック。スズキとGMの共同開発車で、スズキ製。(→初代)
GMが2009年から世界各国で製造・販売している小型車。(→2代目)
目次
1 初代(2001年-2008年)
1.1 概要
1.2 歴史
2 2代目((初代) 2008年-2015年、韓国は-2016年)
2.1 概要
2.2 歴史
3 3代目((2代目)2016年-2018年 、韓国は2017年-2018年)
3.1 概要
3.2 歴史
4 関連項目
5 外部リンク
6 脚注
初代(2001年-2008年)
概要 初代シボレー・クルーズ
初代スイフトをベースに作られた。車体デザインはゼネラルモーターズが担当、15インチの大径タイヤや高めの最低地上高などSUV風に仕上げており、テールランプはシボレー・コルベットをモチーフにされていた。フロントデザインの一部(ヘッドライト、フェンダー等)は後に欧州向け初代イグニス(スイフトの国外仕様車)や、その兄弟車である富士重工業(当時)のジャスティに用いられた。スズキの湖西工場(静岡県湖西市)で生産され、日本国内限定で販売されていた。かつてはオーストラリアでも販売されており、GMの子会社、ホールデンブランドで販売されていた。→Holden Cruze (英語版)、ホールデンブランドのクルーズの写真は、Suzuki Ignis(英語版)(日本名:スズキ・スイフト)
2008年6月に生産が終了したことにより、スズキが扱う「シボレー」ブランドの自動車は2000年から発売している「シボレー・MW」のみとなったが、それも2010年で終了した。
エンジンは直列4気筒DOHCの1.3Lの他、3型まで同1.5Lがあった。駆動方式は前輪駆動のほか、電子制御パートタイム4WDがあった。2WD/4WD AUTO/4WD HARDと切り替えることが出来る。 ちなみに元となったスイフトの4WD仕様は全車フルタイム4WDである。
取り扱いディーラーはスズキアリーナ店およびGMシボレー店(設立初期はGMオートワールド)。販売開始当初はスズキ店でも取り扱っていた。
歴史
2001年10月22日 - 新規発売。当初は1.3Lの「1.3E」、「1.3X」をスズキの販売網で、1.5Lの「1.5LS」、「1.5LT」をGMシボレーの販売網でそれぞれ販売されていた。
2002年5月10日 - オーストラリア向け(ホールデン・リミテッド社)の輸出を開始。
2002年12月16日 - 1.3L車の仕様変更を受ける(アルミホイールの装着など。グレード名も「1.3LS」、「1.3 LT」に変更)。また、スズキ・GM相互で1.3L車と1.5L車を両方扱えるようになる。
2003年6月3日 - 仕様変更(オーディオの標準装備化[1]と車両本体価格の値下げ)。また、99万円からとしたお買い得グレード「1.3LS Eエディション」を追加。なお、「1.5LS」は廃止された。
2003年11月13日 - 一部改良(2型)。エンジン性能の向上により、2WD車は全グレード「超-低排出ガス車(☆☆☆)」認定を取得。1.3L・2WD車は燃費性能も向上。内装の改良や外装部品の追加・変更を行った。
2003年12月12日 - 「1.3LT」をベースにスポーティな外装と上級仕様の内装を施した特別仕様車「1.3Sリミテッド」を発売。
2004年5月12日 - 「1.3LT」をベースにした特別仕様車「1.3SリミテッドII」を発売。
2004年12月14日 - 青色を効果的に配色した内装とスポーティな外装を持つ特別仕様車「1.3S-セレクション」を発売。
2005年4月11日 - 一部改良(3型)。1.3L・2WD車の排ガス性能を向上し、「平成17年排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定と「平成22年度燃費基準」を達成。快適装備もプラスされた。なお、「1.3LT」は廃止し、特別仕様車の「1.3S-セレクション」に継承される。
2006年5月25日 - 一部改良(4型)。1.3Lのみの仕様となり、「1.3LS」と「1.3LT」の2グレードに集約される。また、シートを赤と黒のデザインに統一する。
2008年6月30日 - 生産終了に伴いWEBカタログによる案内が終了。
2代目((初代) 2008年-2015年、韓国は-2016年)
概要 2代目シボレー・クルーズセダン(欧州仕様) 2代目シボレー・クルーズハッチバック(欧州仕様) 2代目シボレー・クルーズWTCC仕様車 韓国仕様 中期 韓国仕様 後期 リヤ
GMグループの日本を除く世界戦略車種に位置付けられるCセグメントファミリーカーで、シボレー・オプトラおよびシボレー・コバルトの後継車種となる。したがって、初代とは名前以外に共通点は全くない。ボディタイプはセダンと5ドアハッチバックが用意され、ステーションワゴンの追加も予定されているが2016年現在販売されていない。
韓国では当初「ラセッティプレミア」 (Lacetti Premiere) の車名でGM大宇ブランド車として販売されていたが、2011年3月にGM大宇が韓国GMに社名変更し、同ブランドに代わってシボレーブランドが導入されたことに伴って「シボレー・クルーズ」に変更された。また、オーストラリアおよびニュージーランドでは「ホールデン・クルーズ」として販売されている。
エンジニアリングはドイツ・リュッセルスハイムにあるGMヨーロッパの研究開発センターにて行われ、スタイリングは韓国・仁川にあるGM大宇のデザインスタジオが手がけた[2]。車台はGMデルタプラットフォームの第二世代でオペル・アストラJやビュイック・ベラーノなどと共有する。エンジンのラインアップは仕向け地によって異なるが直列4気筒1.6L、1.8L、1.4Lターボ、1.7Lディーゼル、2.0Lディーゼルが用意される。トランスミッションは6速MTおよび6速ATを搭載。
生産はGMの韓国・群山、中国・瀋陽、インド・グジャラート、アメリカ合衆国・オハイオ、ロシア・サンクトペテルブルク、タイ・ラヨーン、オーストラリア・エリザベスの各工場で行われる。 GM大宇・ラセッティプレミア ホールデン・クルーズ(JG型)
歴史