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やノートページでの議論にご協力ください。この項目では、映画・舞台作品について説明しています。かつてのコンビ名が「シベリア超特急」だったお笑いコンビについては「西麻布ヒルズ」をご覧ください。
『シベリア超特急』(シベリアちょうとっきゅう、英語:Siberian Express)は、マイク・ミズノ(水野晴郎)が監督する劇映画および演劇の作品シリーズ。略称の「シベ超」(シベちょう)は、みうらじゅんによるもの。 本作品では映画評論家水野晴郎自身が出演の他、監督・原作・脚本・製作・主題歌の作詞をこなしている。映画は5本、舞台は2本製作されている。 物語は第二次世界大戦前後に満州国に向かうシベリア超特急(シベリア鉄道)の列車内における殺人事件の解明である。水野晴郎演じる“マレーの虎”日本陸軍大将・山下奉文が密室となっている走行中の列車内を不動のまま事件を解決に導く安楽椅子探偵の形をとっている[1]。物語そのものはフィクションであるが、1941年(昭和16年)にヨーロッパ視察を終えた帰り、シベリア鉄道で帰国した山下の実際の行動をストーリーの基本設定としている。 監督の水野によると、「アルフレッド・ヒッチコック作品をモチーフにした密室劇を描いたサスペンス映画である」とのこと。また、タイトルはヒッチコックの『バルカン超特急』のもじりである。作品では、水野による「階段落ち」「長回し」など名作映画へのオマージュと反戦のメッセージが色濃く反映されている。 シリーズ各作品のラストにおいて、それぞれに「どんでん返し」が用意されているため、冒頭で「ネタバレ厳禁」という主旨のテロップが表示されるのが恒例となっている。 『ラスト サムライ』の演技で、渡辺謙がアカデミー賞にノミネートされた際、水野晴郎は「私も頑張るぞ」と意味深なコメントを残している。生前の水野は、日本全国で「シベ超」の興行を行う「シベ超祭り」を精力的に開催していた。 「ファイナル」と銘打った新作の製作も進められていたが、水野が2008年(平成20年)6月に逝去したことで一時的に途絶えていた。その後、水野の一番弟子であり、シリーズへのレギュラー出演者でもある西田和昭が脚本・監督を行う事で、2014年(平成26年)初頭のクランクインが明らかになり、片岡愛之助、荒木レナなどの起用が予定されると報道された[2]が、2022年(令和4年)現在続報はない。 低予算で制作され、低品質な作品にできあがっており、総じてB級映画と評される。DVDのオーディオコメンタリーで水野、西田らが自ら言及しているほか、「シベリア超特急ファンブック」(ソニー・マガジンズ)にも記載されている。映画としての質はともかくとして、趣味的要素が非常に濃い映画であり、わざとらしい表現や過去作品のオマージュなど、映画通ならば楽しめる要素が多数存在する。 これらの点は独特の味わいとして好事家に受け止められ、カルト映画ともいえる高い人気を誇っており、公開年次はB級映画愛好者でもあるみうらじゅん、コサキンなどの高い評価を受けた(1996年、第3回みうらじゅん賞映画賞受賞)ため、第2作以降は集客力を高めるに至ったという。 映画そのものの評価とは別に寺島しのぶ、大塚千弘、尾上松也、片岡愛之助ら当シリーズ出演後に人気が上昇した俳優も見られる。歌舞伎関係の俳優が多いのは、水野自身が歌舞伎愛好者であり、梨園に人脈を持っていたことによる。 シベリア超特急 第1作。 1941年、走行中のシベリア超特急の車内で発生した殺人事件の解決に山下閣下が乗り出す。
作品概要
作品解説
評価
走行中の列車を舞台にした作品では画面を上下動させることで走行中の揺れを演出するのが常套手段だが、この作品ではそれが行われておらず、列車がベニヤ板であることがはっきり見て取れる。
登場人物を紹介するために車掌が切符を切る形(車内改札)で一人一人登場人物を画面に見せるわざとらしさ。
車掌が殺されているにもかかわらず、何事もなかったように列車が走り続ける不自然さ。
俳優としての経験も無いに等しい稚拙な水野晴郎の演技。
ラストにカメラ目線で発言される不自然な台詞。
(第3作)出番待ちしている水野晴郎が不意にカメラに映ってしまっている(業界用語で言う「見切れている」)。水野によれば、これも自らの映画に姿を見せるのが恒例となっていたヒッチコックへのオマージュ。
シリーズ作品
シベリア超特急 SIBERIAN EXPRESS (映画) 1996年
シベリア超特急2 SIBERIAN EXPRESS 2 (映画) 2000年
シベリア超特急3 SIBERIAN EXPRESS 3 (映画) 2003年
シベリア超特急4 SIBERIAN EXPRESS 4 (舞台) 2003年公演
シベリア超特急5 SIBERIAN EXPRESS 5 (映画) 2005年
シベリア超特急6 SIBERIAN EXPRESS 6 (映画) 製作予定
シベリア超特急00・7 ?モスクワより愛をこめて SIBERIAN EXPRESS 7 version1「ベルリンからの密使」 (舞台) 2003年公演
シベリア超特急00・7 ?モスクワより愛をこめて SIBERIAN EXPRESS 7 version2「W佐伯大尉」 (舞台) 2003年公演
シベリア超特急
SIBERIAN EXPRESS
監督MIKE MIZNO
脚本MIKE MIZNO
製作MIKE MIZNO
ナレーター油井昌由樹
出演者水野晴郎
かたせ梨乃
菊池孝典
西田和晃
主題歌「戻らないロマンス」
藤吉じゅん
撮影安藤庄平
編集荒川鎮雄
配給ウイズダム
公開 1996年2月24日
上映時間90分
製作国 日本
言語日本語
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あらすじ
キャスト
かたせ梨乃 - 李蘭
菊池孝典 - 青山一等書記官
アガタ・モレシャン
シェリー・スェニー - グレタ・ペーターセン
エリック・スコット・ピリウス
フランク・オコーナー
フィリップ・シルバースティン
占野しげる
西田和昭 - 佐伯大尉
水野晴郎 - 山下奉文陸軍大将
スタッフ
監督/原作/脚本:MIKE MIZNO
製作:水野晴郎
プロデューサー:安藤庄平、西田和晃
プロデューサー補:占野茂
撮影監督:安藤庄平