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"シビル・ウォー
Civil War"
出版社マーベル・コミック
出版日2006年
『シビル・ウォー』(英: Civil War)は、マーク・ミラー作、スティーブ・マクニーブン画の同名の短期シリーズ7作を中心にしたマーベル・コミックにおけるクロスオーバーイベントである。2006年から2007年にかけて出版され、過去のクロスオーバー、特に『アベンジャーズ・ディスアッセンブル』、『ハウス・オブ・M』、『ディシメーション』、『シークレット・ウォー』を発展させたイベントを元にしている。
シリーズのキャッチフレーズは「Whose Side Are You On?(君はどちらの味方だ?)」である[1]。 シビル・ウォーのストーリーの前提には、アメリカ合衆国が施行したスーパーヒューマン登録法
概要
この法律は、アメリカ合衆国内において超人的能力を持つ者に対し、連邦政府への登録(当局に自身の正体を明かす事を含んでいる)と、適切なトレーニングを課すものである。この法に従う者にはS.H.I.E.L.D.のために働く事で、他の合衆国の公務員のように給与や利益を得るという選択肢も与えられる。
この法律の施行により、マーベルユニバースの超人たちは二つの派閥に分かれる事になった。1つは登録を責任ある義務としてこれに賛成する者たちと、市民としての権利と彼らのシークレット・アイデンティティ(秘密の正体)がもたらす防御力を削ぐ物だとしてこれに反対する者たちである。この法律を奴隷制の一形態とみなす者たちもおり、また、公正であり、戦士たちが実行しなければならない方法とみなす者たちもいた。
このアイディアはマーク・ミラー、ブライアン・ミシェル・ベンディス、ブライアン・ヒッチの会話から生まれたものである[2]。作中でのキャラクターたちがどちら側につくかの決定はタイトルの『シビル・ウォー(直訳すると「市民の間の戦争」、つまり「内戦」の意。特にアメリカ合衆国では、定冠詞の「the」を付けると南北戦争を指す。)』になぞらえている。シリーズは911と米国愛国者法の結果として起こる事の寓意的なコメンタリーとして読まれる事がある。 ティーン・ヒーローチーム「ニューウォリアーズ
あらすじ
市民に超人達の存在を危険視する意見が大きくなり、ニューウォリアーズで活動していないメンバー達は一方的に人殺し呼ばわりされた。チームから距離を置いていたヒンドサイト・ラッドはネット上に彼等の正体を暴露し、幾人かが攻撃される。ニューウォリアーズ以外の超人にも市民の怒りの矛先が向かい、ヒューマントーチ(ファンタスティック・フォーのひとり)が市民の襲撃で重傷を負う。
アイアンマン主導のもと、議会は素早く『スーパーヒューマン登録法(SHRA),6 U.S.C. § 558, 』を可決し[3]超人的能力を持つ全ての人間に合衆国(アメリカ)政府への登録とリスト化、スーパーヒーローとして活動を望む者にはトレーニングを課した。同法は先天的に超人的能力を持った者、科学や魔法によって能力を得たもの(宇宙人や神々を含む)、科学兵器を使っている普通の人間(アイアンマンなど)に適用される。連邦法の施行は州の犯罪規定(ニューヨーク州の刑法40章120条120節及びカリフォルニア州の刑法245節(d))の修正を引き起こした[4]。
この法律に反対する超人たちを捕えるS.H.I.E.L.D.のストライクフォースへの参加をキャプテン・アメリカは拒否。その後彼は逃亡し、レジスタンスチーム「シークレットアベンジャーズ」を組織した。ハーキュリーズ(チャンピオンズの一員。